古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

春霞の中 一斉に咲き誇る野花

2020-04-20 07:00:07 | 風景(花)
先週に続き、花を描きました。
何やら遠くがぼんやりとした春霞の中、一斉に咲き誇る野草のお花畑です。
これも柴崎春通先生の、youtubeにアップされている
「水彩で春の草原を描く」に刺激と技法を学ばせていただきました。
前回の花瓶の花は、鉛筆でほぼ形を固めて色は乗せるだけ、という手法でしたが、
今回は、最初から絵具で、一花々々の周り(葉や茎などのバック部分)から攻め、
塗り残した花部分に、あとで色を入れるという方式でした。
容が不定形になるのは味わいがありますが、描くのは結構むずかしく、
野花の描き方にこんな手法もあるのかと、驚かされたことでした。
この花たちも台風、大雨、炎暑、害虫などなど、
幾多の災害を耐え抜いてこのように咲いているのでしょう。

[補記1]
ところで注目のアビガン、とてつもない朗報が入ってきました(以下4.19付読売)。
18日の日本感染症学会シンポジュウムで、
藤田医科大の土井洋平教授から以下のような報告が。
国内約200の医療機関で、
アビガンを投与した約350人を分析したところ、
軽症者の9割、
人工呼吸器が必要な重症者の6割に、
薬を飲み始めてから2週間後に症状が改善する傾向がみられた。
 
土井教授は「新型コロナウイルスにかかっても、
8割は自然に良くなり、アビガンが効いたかどうかはまだわかっていない。
今後も検証を続け、効果があるかどうか、
科学的な根拠を示せるようにしたい」と慎重な姿勢を示した、と。

早合点はいけませんし、勿論、自粛の緊張感を緩めてはいけませんが、
否定的ではなく肯定的な所見ですので、大きな方向性は見えてきた、と言っていいのでしょう。
素晴らしいこと、誇らしいこと、有難いことであります。
人間の知恵、技術、そして忍耐により、この災禍を乗り越え、
来春は霞の晴れた花々を愛でたいものです。

[補記2]
新型コロナウイルスと『米中覇権問題』(思いつくまま)
(項目のみを記します)

 新型コロナウイルスにより世界的大恐慌を招きかねない状況で、
世界秩序も大きく変わることが予想されている。
 当面、自国のことで精いっぱいで、国連、EU、G7、G20など殆ど機能していないようにみえる。
 特にコロナ対策は終了したとして、次の世界戦略に向け動き出している中国に対し、
米国は死者が数万人にも上り、次の経済などのステップに国を挙げて向かう態勢には至っていない。

『米中覇権』争いという観点から予想されるテーマは以下の通りではないか。

〇米国としては自国民の死者が数万人になっているなか、
その発生源たる中国は責めを負うどころか、この混乱期に乗じて自国の覇権拡大に猛進している
・・・米国として『中国への怨念』は普通ではないとみるべき。
・・・この怨念は、同じく数万人規模で死者を出している欧州諸国の多くも共有か。

〇米国も弱り、中国も弱る
・どちらがどれだけ致命的な分野でやられるか
・どちらが早く立ち直るか、どちらの依存度が大きいか、などなど
・中長期的には、どちらが真の総合的な国力があるか
 
〇米中経済摩擦
・当面、“人類共通の脅威との認識で一致”との報道もあるがこれで終わる筈もなく。
・従来からの流れは今回のコロナ問題でより激化の方向でいくのではないか。
・経済問題・・・基軸通貨、関税、技術移転、サプライチェーン、知的財産などなど
・中国の国内政治問題・・・新疆ウイグル、宗教も

〇基軸通貨の争い
・今まで不動であった「基軸通貨ドル」への対抗手段として「デジタル人民元」構想。
・米国がどう出るか。各国がどう対応するか。

〇通信・情報分野での争い
・5Gなどコロナ前からの課題が、中国有利な態勢のまま継続しないか。

〇中国の一帯一路構想の行方
・中国の行動原理が分かり中国離れを起こす国々(圧倒的に多いと思われる)と
分かったとしても弱った時の救済主として中国傾斜に進む国もそれなりに。

〇一方で、欧州分断(イタリアなど)は一層加速しないか。

〇世界の工場、市場機能としての中国がどうなるか。
・ベクトルは中国離れだろうが、そうはさせじと、あの手、この手でくるのも中国。
・中国からの撤退もこれまた大変。

〇軍事面への影響
・米仏など艦船の乗組員にも感染者。著しく機能マヒ。
中国軍内にも出ているはずだが、出ていないとしてしまうのが中国。
・こういう世界の混乱期こそチャンスと見て攻勢に。
尖閣のほか、南シナ海に行政区の設定など領域接際部での既成事実化
サイバー、宇宙、海底、情報・謀略などなど国家の総力による「超限戦」そのもの。

〇WHOを巡る動き
・米国は既に見限ったか。でも代替組織も難しそう。
・WHOやその他の国連の下部機関・・・ますます中国ペースに。

〇米中ともそれぞれ自国内の政治抗争。
・ともに、トップ交代も。
・トランプ :大統領選を睨んでの行動。
各州知事との確執、政府全体のまとまり?
・中国:チェルノブイリ原発事故のあとのソ連邦崩壊過程に似た構図になるか。
ゴルバチョフのような人物が中国で現れるか?



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2 コメント

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Unknown (mori)
2020-04-20 07:19:42
気が重い話の多い中、野花の咲き乱れている風景は気持ちが良いですね。遠近感も、広がりと言うか解放感もバッチリです。花を最後に描くとは、成程と思いました。
コロナ関係で、世界のそれぞれのお国柄・世界戦略等がモロに出ている感じです。目前の対応は最優先してしなければなりませんが、日本もこれを機に良い教材を得たと考え、今後の戦略を整備する必要があると思います。
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Unknown (サガミの介)
2020-04-20 10:08:02
世界中がコロナ霞に覆われる中、咲き誇ってほしい花々に思いを託した作品でしょうか、作者の思いが溢れる色鮮やかな花々が印象的です。
補記には日本人としての視点から世界を見据えた厳しい現実と近未来予測が分析されています、それらの視点を胸に止め情報孤児にならないよう過ごしていきたいものです。
返信する

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