言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
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その他勝手な思いを日記代わりに。

生物としてのヒト

2022-08-09 | 読書 本
「生物はなぜ死ぬのか」という小林武彦の新書を読んだ。

それによると

地球上に生物が発生し、「変化」と「選択」を経て今が在る。

何億年もの間、多くの生物が発生し、環境に適合しない生物は絶滅し

結果としていま地球上に多様な生物が存在している。

人類も同じく「変化」と「選択」を重ねて現代人が在る。

ヒトの染色体にあるテロメアは細胞分裂のたびに短くなり

本来の長さの半分くらいになると、そこから信号が発せられ

老化のスイッチがオンとなり、老化が始まりその過程で死ぬ。

つまり免疫力や組織の細胞の機能不全に陥り死ぬ。  らしい。

ヒトの体はとてもデジタル的にできている。

生きモノとしてヒトの「死」は誰にもプログラムされてる。

ただヒトは「感情」を持った生物。

このアナログ的な価値観は、デジタル的な自己の消滅を容易に認めない、

認めようとしないのかもしれない。「アクシデント」で死なない限り

この「生」への執着はいつまでも残るということ か。

考えてみれば当たり前のことだ。

蝉の脱皮を見てそう思った。

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