ジャーナリスト森本哲郎は1969年にサハラを旅した
ただの旅ではない
何千年も以前に 岩壁に描かれたという不思議な絵にひきつれられ
「私は、ただ見たいのだ。ただ見たいという一心で・・」
三千キロも奥地 サハラを超えて見に行った カメラマン富山治夫と二人で
準備の方も 「東京で思案していてもはじまらない。とにかく行ってみることだ。」という軽装である
サハラは「…日陰で65℃超える・・サソリ マムシ トカゲ 蟻 蠅・・があたりまえに生息し 」疲れ切って やっと眠れるという過酷さだ
そして 五千年も以前に描かれたという「セファールの巨人」を前に
映像をお借りしました
「この稚拙な絵が なぜ私に かくも名状しがたい印象を呼び起こすのだろうか ・・・
と・・・熱風に巻き上げられた砂のサラサラサラサラという音を聞きながら夢うつつで絵に対していた」と述べている
森本氏はそれ以前にもアフリカの砂漠を旅し 記事にしている
この本は旅をルポするとともに 何もない暑くて思考もままならない砂漠にあって 数々の哲学者の思いを噛み占めた本というのも面白い
東京は連日 暑い
この本を読むと 暑さ もサハラは異次元
でも人間は生きれる というメッセージを受け取った