言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

上原ひろみ

2014-05-19 | 語録
音楽は何かを感じるか感じないか・・・ 残酷に近い判断基準がある

何か伝わるか伝わらないか 伝わっているか伝わっていないか 何か感じてるか感じてないか



何かやると必ず何か言う人がいる  でも今やっていることをずっとやり続けた者だけが残る

自分がやっていることを信じられるか  これが正しいこれがやりたいこと、伝えたいこと 

そこにブレがない限りやり続けた者が勝ち



ラッキーって毎日のように自分の周りをすり抜けていると思う それをキャッチできるかできないか

タイミング、準備、努力が実った時にさっとつかまえられるのかなト



やって大恥かくとか大失敗するとかあまり結果を考えない やれる喜びだったり興奮だったり、

経過のことが楽しみになってしまって、

とにかく自分の全力を尽くして、それで伝わらなかったらしようがない



いばらの道というのは学べるし、自分に成長できるということだからそれ以上の道はない



一本一本の集中力と精度。 

やっぱり自分がどれだけの気持ちをもっていけてどれだけの演奏ができるかが全て。

毎日が ’This is my first and last’

毎日が初日で千秋楽だという気持ちで臨みたいと思っている。

同じ公演は2度とない。同じお客さんに出会えることは2度とない。 一期一会。

その日 その日 自分がどこまでやれるのかやってみないとわからない。

自分達が大興奮する演奏があってそこをいつも求めていて、弾いたことがないフレーズが

どんどん出てきたり、音に連れられていくように弾けたり、作為的でない音が指を連れていくような

自分にフレーズが生み出されるときがあって ”ワォ!!”って瞬間がある。

自分達ではコントロールできない何か 音楽の神様みたいなものがあって

今日は微笑んでくれた みたいな。

打っても たたいても響かないなんてときもありますよ 一所懸命やってるのに。



最低限のところはクリアーしている。いつもそこから伸びしろを求めている。

自分達がまだ見たことがない世界とか聞いたことがない音。大放出みたいな日がある。



デビューしてから11年。これ以上できなかったという自負はある。

これ以上の仕事はできなかったし、いつも限界までやってきた。



悩む期間が長ければ長いほど抜けた時には大きなステップアップが待っている。

途中で投げ出してはいけない。逃げてはいけない。

いつもの倍 音楽のことを考えて、 いつもの倍 ピアノを演奏するほかない。

自分はまだ体験したことがないドキドキするような音楽を追い求めているだけ。

だれかを驚かせようとするのではなく、私が私にビックリするくらい新鮮な音楽を作り続けていきたい。



私が70歳になった頃、 僕は20代の上原ひろみが好き 私は40代  60代が好きと・・・

リスナーの好みが分かれるくらい、いろんな音楽を作っていきたい。

それまではチャレンジに次ぐチャレンジ  息切れしても走り続ける  探し求める

まだ見ぬ自分に出会うために。



          NHK スイッチインタビュー