言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

H28 7-12月読み本

2016-12-25 | 読書 本
1.冬の派閥     2.誰か     3.孤舟     4.密謀     5.べつの言葉で
6.武則天     7.能の理念と作品     8.ひとりぼっちを笑うな     9.花鏡 10.風の盆幻想
11.天才    12.インサイダー    13.忍者群像    14.暗殺の年輪    15.桜ほうさら 
   16.倉敷殺人事件    17.しろいむすめマニー    18.蜃気楼    19.氷雪の殺人    20.秋田殺人事件  
  21.人斬り半次郎 賊将    22.深い河    23.パニック    24.崇徳伝説殺人事件    25.漂泊の楽人  
  26.伊香保殺人事件    27.外套    2 8.静かな木
29.幻視の座 (綺麗に謡っていたんでは駄目なんだと思うね。能の場合は。内的な力の反動みたいなものが声になって出て来て表現しなければならない。良い声で、声だけで謡っていると西洋音楽的になってしまうんだよ。そういうのは謡じゃないんで、ある程度語りの要素を持っていて力みたいなものが出てきたときに本当の言葉が伝えられるんだ。)
30.海は見えるか    31.スペインのかげり    32.日本刀は素敵    33.犬と私    34.雪山冥府図    35.夜の橋    36.嵯峨野明月記    37.売国
38.天国の扉をたたくとき (医学の進歩は、脳を救うことなく、身体の不具合を治し、超高齢まで生きる人々を増やして、認知症の蔓延を加速させていったのだ。・・・・・科学を信奉する文化は、老化を医療の対象にしたがり、医療によって予防や治療のできる病気の集合にすぎないと思いたがる。しかしその悪魔とどんな取引をしようとも、「自然」を出し抜くことはできない。死期を遅らせることはできるが、老化を治すことは不可能なのだ。加齢を免れる術はないのだ。)
39.叛骨    40.万両ノ雪    41.散華ノ刻    42.斎王の葬列    43.姥捨ノ郷  
  44.最後の秘境東京藝大    45.幻香    46.華の下にて

延命医療

2016-12-03 | 読書 本
・・・新しいテクノロジーの登場により、医療関係者は、自分の施した処置が死にゆく人に苦しみを与えていることに鈍感になった。そして患者の健康を回復しないまま、ただ死期のみを遅らせるケースが目立つようになった。・・・・

科学を信奉する文化は、老化を、医療によって予防や治療のできる病気の集合にすぎないと思いたがる。しかし、この悪魔とどんな取引をしようとも自然を出し抜くことはできない。死期を遅らせることはできるが、老化を治すことは不可能なのだ。加齢を免れる術はないのだ。・・・・

患者の配偶者や子供たちは、生命維持装置の取り外しの判断を求められることになる。それまでめったに考えたことのない、精神的、法律的、医学的な問題に向き合うことになる。

こちらが医師に対して、NOという権利はあるのか?
医療の継続を強制する権利は?
愛する人がどれほど苦しんでいようとも、できる限りの手段を講じて延命をはかるのが、神のご意志なのだろうか?
医療を拒否すれば自殺になるのか?
医療を施さないのは殺人にあたるのか?それは罪か?

愛する家族が言葉による意思表示ができなくなった状態で、家族はどのようにして決定を下せばよいのか。・・・・・

この厄介な状況を作りだしたのは、わたしたち家族ではない。

無限の長壽を礼賛し、やみくもに信奉してきたわたしたちの文化なのだ。

                                                       「天国の扉をたたくとき」