言葉のクロッキー

本とかテレビその他メディアから、
グッと感じた言葉・一文などを残してゆきたい。
その他勝手な思いを日記代わりに。

マイケル・ジャクソンのメッセージ

2010-01-28 | 語録
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僕には少年時代がありませんでした
クリスマスも誕生日もなく普通の子供の生活や喜びとはかけ離れたものでした
代わりに僕が経験したのは苦闘と苦しみでした
やがて僕は成長し成功しました

今日世界は様々な問題を抱えています
街の犯罪から大規模な戦争やテロなど
これらは僕たちが子供から楽しい時代を奪った結果です
マジック 奇跡 神秘 そして子供たちの純真さは世界をいやす想像力の種です
僕はそう信じています

子供たちから学ぶべきものは子供っぽさではありません
彼らは僕たちにどのように生きるべきかを教えてくれます
それが何よりも大切なことです
子供たちは僕たちの心に潜む神秘を知っています

僕は世界中の子供たちに感謝します
病気や体の不自由な子供たちに心から同情します
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  NHK「SONGS」 
  1993年度グラミー賞レジェンドアワード受賞式に於いて

第49回 野村狂言座

2010-01-15 | 能・芸能
番組

・『音曲聟』
      聟:野村遼太 舅:野村万作 太郎冠者:月崎晴夫 教え手:深田博治

・『悪 坊』
      悪坊:野村萬斎  僧:野村万之介  茶屋:高野和憲

・素囃子『神楽』

・『勧進聖』
      勧進聖:石田幸雄   船頭:野村万之介   鮒:野村萬斎

       道者:深田博治 竹山悠樹 中村修一 岡聡史

        
今年度に入って初回の狂言座である。今回も上演機会が少ない演目が並んだ。「音曲聟」は婿入りのしきたりを知らない若者が、教え手に尋ねるが、それを嗤った教え手は、からかって嘘を教える。「しきたりも3っつあって大昔風、中昔風、今風だが、どれが良いか」と尋ねたところ、屈託ない若者は「今風を教えて欲しい」と願う。すると教え手は「門外でも舅の前でも謡わなければいけない」と細かく教える。聟は意気揚々と舅の家に赴き、教えられたとおり実行するが、太郎冠者は驚いてしまう。しかし舅は、誰かに乗せられたことを見抜き、「聟の恥は舅の恥。舅の恥は聟の恥。」と太郎冠者を制し、謡いながらの初対面、杯交換そして祝の舞をする。物語の概略はこんなところだけれど、それぞれのキャラに役者が合ってて面白かった。特に万作先生の顔がびっくりしたり、驚いたり、嬉しそうだったりと変わりおかしかった。「悪坊」は萬斎先生の酔狂人ぶりと万之介先生の枯れた僧の雰囲気を楽しめた。悪坊は酒に悪酔いして僧に絡み、茶屋に連れ込み、肩を叩けと命じ、寝入ってしまう。その隙に逃げた僧だが、思い返して悪坊の着ぐるみ、自分の持ち物と取り換えて退場する。目覚めた悪坊は事態に気が付き、これも夢のお告げと改心し、退場する。番組案内には頭も見事な髭も剃ることになってるが、それはなかった。身ぐるみ剥いだ着物を、舞台の上で丁寧に畳んだり、持ち物を並べたりするのに思いのほか時間がかかったからかも知れない。「悪太郎」と似てるけど、いまひとつ盛り上がりに欠けるのではないかという気がする。「勧進聖」。舞台の上に地謡・お囃子も含め15人。2艘の船。と大賑わいの演目。船に乗った聖が、同じく船に乗った道者達に勧進を願うが、貧乏な道者達は、聖からどう言われても無いと断る。断ったのは万之介先生扮する船頭だが、断り方に怒った聖は川に向かって一心腐乱に祈ると、鮒の精が飛び出してきて、愕いた道者達は羽織り物の着物を脱いで、聖に勧進をする。船頭の掛け合いも面白いが、鮒の精が出てから、地謡が謡い、お囃子が賑やかに奏し、鮒の精が大人数の舞台の上で、面を付けて所せましと軽々と舞うのだ。高い飛び返りを何度も決め、絶妙のすり足で走り抜ける。萬斎先生があんなに身軽だとは知りませんでした。軽業師みたいだった。足袋はいてなかったように思う。