見知らぬ市内局番の固定電話からオイラの携帯に着信がかかった。
出るか?出ないか?迷ったがオイラの携帯局番は、ほとんで知られていないので出ることにした。
「石川◎子(バー様)さんのご家族様の携帯電話ですか?私はデイサービスの○○と申しますが、本日の体操の時間に急に◎子さんが倒れられまして
それで意識が無い状態ですので、救急車を要請しました。それで希望される病院というか、今までかかっていらっしゃる病院はありますか?」
年に2回は定期的に健診に行っている総合病院の名前を告げると相手の話声にまじって救急車のサイレンの音が聞こえてきた。
「今救急車が到着しましたので、ご希望の病院を告げますけど、今日は休日なので診療が出来るか分かりません。
職員が同行しますので病院が決まりましたら又お電話を差し上げます。それではもう一度電話をしますので待機をお願いします」
しばらくして電話があり、オイラが希望した病院へ搬送されたこと、そして救急車で搬送途中で意識は回復したこと、至急に病院へ来て欲しいと言われた。
病院へ妻と一緒に行くとバー様は救急外来のベットに寝ていて点滴をしていた。
普段は高血圧なので薬を飲んでいて130/90ぐらいなのだが・・・101/44では血圧が低い!
バー様は目を開けたが直ぐに閉じてしまった。
そして血液検査の結果が報告されるまで、1時間ほどかかるのでベットに傍で待っていてほしいと言われた。
緊急外来なので次々と患者がやってくる。それでも何らかの処置をされて直ぐに診察室から出てゆく
ところが一人だけ、ベッドに寝かされた人がいた。
カーテンで仕切られていて顔は見えないが「お腹が痛い!痛い!痛い!なんとかして!」と腹痛を訴えている。
うなり声で「痛い!痛い!」の連発で、これだけはっきりと声を出しつづけていられるなら大丈夫じゃないか?と思えてしまう。
しかし看護師さんたちは辛抱強く相手をしている。大変な職業だなぁと感じて・・・自然に頭がさがります。
12時15分ごろに医師がきて説明をしてくれた。
原因は分からないが一過性の低血圧だろう・・・人間は自律神経(交感神経と副交感神経)の二つの働きがあり交互にリラックスしたり緊張したりして血圧を維持いている
それのスイッチが間違うと血圧を何処までも下げてしまうことになる。
老人はそのスイッチが入りやすいので血圧低下となる
でもどうしてスイッチが間違えるかとなると正直分からないです。
という分かったような分からないような説明だった。
(看板の日本語オカシイよね・・・「に」が抜けている・・・n
何回もこの病院へ来ているけど初めて気がついた。)
それでバー様はどうなるの?
「もちろん何処も異常は見当たらないから帰っていただきます」
ということで
昼食は病院に入っているドトールコーヒー店でサンドイッチとコーヒーをバー様はむさぼるようにしてペロリと食べました。
そして夕食も完食! 元気です!でもどうして体操中に倒れたのだろう?
バー様は記憶がないようで・・・もう齢やなぁ・・・もう齢や!としか言わないのだ。
明日かかりつけの医院へ行って、もう一度診察を受けます。