石川 博雄(記憶の作り方)Hiroo Ishikawa (How to make the memory)

オイラと妻とチクワ(11歳めす猫)ムギ(9歳おす猫)マメカン(7歳おす猫)二人と三匹のその日暮らしアレコレ

米原万里著 パンツの面目ふんどしの沽券 ちくま文庫2008年刊

2024-04-27 | 

昨日(4月19日)、オシッコ臭と苦悩しながらブックオフで見つけた面白そうなタイトルの本。米原万里(1950~2006年)はロシアに幼少の頃から住んでいたようで、9歳から14歳まで通った学校で家庭科の裁縫の時間は日本では雑巾を縫うことから習うが、ロシアでは最初に教わったのがパンツ(下着)を自分で縫う事から始めるらしい?本当か?そんな一番むつかしいパンツから・・・そして本書は下着の話ばかりでてくるらしい。らしいと書いたのは、まだ完読できていないから・・・途中までだが、面白い!十字架のキリストはパンツ?それともふんどしを穿いていたの?どっちだ!パンツはいいね!ふんどしもいいね?おもしろい!

PS 第二次世界大戦で日本が戦争に負けて、日本兵がソ連のシベリアへ抑留されたとき捕虜収容所にはトイレットペーパーが支給されなかった。どうしてか?それはソ連兵も尻を紙で拭くという習慣がなかったようだ。本当の話のようだ。本書は下着の話で埋め尽くされている。

PSオイラはこの本の存在を知っていたのだが、漫才の海原千里・万理(上沼恵美子)と間違えていて、漫才を止めて姉は本を書いているのか「タレント本」なので下ネタ満載の奇妙なドギツイタイトルばかりだなぁと著者を勘違いしていたのだ。著者が亡くなって18年たってしまっているが、もっと早く知ればよかった。

PS のPS

本書にも掲載されているが、オイラは下着のパンツは毎日履き替えるものだと思っていたが、ネットで検索するとアメリカ人は2日程度同じ下着のパンツを穿いているという記事があるが・・・本書では、ヨーロッパではパンツを穿いていない人もいて、何日も替えないのが普通だとある本当か?(50年前の話)そして日本人では最近は朝と夜にパンツを替える人まででてきているようだ。世界的にみて毎日下着のパンツを替えるのは日本人だけか?・・・オイラは下着のシャツまで毎日替えるのだが・・・。どうなんだろう?オイラが清潔だという自慢の話ではない。下着って習慣なんだと思うし、なかなか他人に訊けないよね。訊いたら別の意味でヘンタイか?と思われるぜ?


三田完著  あしたのこころだー小沢昭一的風景を巡る  文春文庫2018年刊

2024-04-26 | 

小沢昭一(1929~2012年)のラジオ番組「小沢昭一的こころ」の筋書き作家を3年をつとめた作者。小沢昭一の亡くなる前の姿と訃報を聞いて葬儀を終えるまでの哀悼が述べてある。そしてしノー天気プロデューサー役の坂本正勝さんと小沢昭一のゆかりの地(向島・蒲田・下諏訪温泉)を旅するエピソード記。小沢昭一ファンにとっては素の小沢昭一が楽しめる。


村上春樹著  またたび浴びたタマ  文藝春秋2000年刊

2024-04-24 | 

本書は回文(上から読んでも下から読んでも同じ文章)/あ~わ/まで、44個の回文が創作されている。一枚ずつカルタ取り風の絵札が友沢ミミヨさんが描いている。そして44枚の解説というか一幕もののコントみたいな解説文があります。村上春樹さんが、あとがきで35個まで、すらすら出来たとさらりと自慢も書いてある。奇妙でおもしろい本で退屈しない。


新明解国語辞典 三省堂(第2版・第3版・第4版・第5版)

2024-04-22 | 

辞書は分からない言葉があったなら辞書をひいて理解を深めるという目的の本ですが、紹介している2冊(夏石鈴子著「新解さんの読み方/角川文庫2003年刊(単行本はリトルモア1998年刊)・赤瀬川原平著「新解さんの謎」文藝春秋1996年刊)は新明解国語辞典という辞書は辞書としての機能もあるが、小説のように読むことが出来る辞書だと紹介しています。夏石鈴子(鈴木マキコ)さんが発見して、赤瀬川原平さんへ深夜に電話をするところから始まるのです。

PS オイラも新明解国語辞典は3冊持っていたので、この2冊の一緒に写真を撮ろうと家中を探したのですが・・・見つからない。どうしてなの?捨てる訳がないのだけど・・・残念ながら無いのです。


吉行和子著  老嬢は今日も上機嫌  新潮文庫2011年刊

2024-04-18 | 

作者の父はエイスケ・母はあぐり、兄は淳之介・妹は理恵、何故作者だけ和子という平凡な名前を付けられたのだろう?・・・それはね本書を読んでくださいね。家族・友人・仕事・旅・本と様々なことが書いてある。タレント本とはひと味違う鋭い感性が光ります。

 

 


北井一夫著  記憶の抽斗(ヒキダシ)  日本カメラ社2017年刊

2024-04-16 | 

作者は、第1回の木村伊兵衛賞を受賞。1964年から1985年20年間「村」(アサヒカメラは1974年から連載)を探し求めて日本中を旅をして、ふと自分が浦島太郎になっていた。絶え間なく変化していく日本から「村」が無くなっていったのだ。そして中国・北京へ・・・しかし木村伊兵衛さんもオリジナルプリントを庭で燃やしていたらしいが北井さんはフイルムとオリジナルプリントを破棄しているのだ。嘘だろう!と思うけど、破棄したんだね!それを見て写真仲間が「私に預からせて下さい」と申し出るのです。

PS 現在はアサヒカメラ・日本カメラが消滅して寂しいというか・・・心が小さく小さくなってゆくような・・・気持ちです。


黒柳徹子著  トットチャンネル  新潮文庫1987年刊

2024-04-14 | 

「NHKがテレビジョンの放送を始めるにあたり専属の俳優を募集しています。プロである必要はありません。人数は若干名!」という広告を新聞の出し「細面」と書いてあるのを長い顔の人と勘違いするところから始まります。細面(ホソオモテ)じゃなく委細面談の略なんだけど、そしてトットちゃん(黒柳徹子)が履歴をNHKに郵送して、NHKから分厚い封筒が着たので、「こんな分厚いのは合格だ!」と封を切ったら履歴書が送り返されてきた。???本人が持参することと明記してあるのにどうして、あなたは郵送なんですか?・・・・?上質のユーモアあふれる文章でTVの創成期からカラーTVになり現在も「徹子の部屋」で活躍されている黒柳徹子さんのTV半生記です。


東海林さだお著  猫大好き  文春文庫2017年刊

2024-04-12 | 

タイトルは「猫大好き」だけど、パラダイス山元(マンボーミュージシャン)をお迎えしてギョウザ(焼き餃子)の対談が面白い。オイラは時々無性に餃子が食べたくなって自分で作るのだけど。あのヒダヒダが上手に作れない!でも本書では関西の餃子にではヒダヒダが無い?そしてヒダが沢山つけてあると味が変わるらしい?対談では餃子を食べながら(豚のひき肉と玉ねぎ・オイラは餃子に玉ねぎを入れたことは無い。どうも妻が玉ねぎを嫌いののような気がする?)今度作ってみたい。餃子のタレは、やっぱり酢・醤油・ラー油なんだよね。と思って読んでいたらシラスと海老ラー油をかける。う~ん!そして定番のニンニクは入れない。牛肉と豚肉をミックスさせる?そうなの?!二人に話はどんどん進んでいくのです。


新潮日本文学アルバム  幸田文   新潮社1995年刊   

2024-04-11 | 

幸田文(1904~1990年)の誕生からの死去までの略年譜と家族写真が掲載されている。最後に飼っていた猫の名前が「阪急」とは恐れ入った。そして父親、幸田露伴の家(蝸牛庵)が犬山の明治村に保存されているとは知らなかった。なんども訪れているがオイラは全く知らなかった。こんどいく機会があったら見学してみたい。


雨が上がって花粉の飛散がすごい

2024-04-09 | 

カメラの映像素子にゴミが付着ている。オイラも目に花粉が付着して、外へ出たら必ず目薬をさしている。

ゴミが全く気にならない人がうらやましい。オイラはコンパクトカメラが好きだがコンパクトカメラの映像素子にゴミが付着するとメーカーに出して、レンズと素子のユニットが一体なので高額な勝利料金が取られる。それが嫌なので防水カメラ(オイラはTG-6)を買うのだ。