本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

政権交代は革命か?!

2009-03-31 13:54:23 | 社会
千葉知事選敗れる 民主『小沢降ろし』再燃へ 2009年3月30日 07時06分『東京新聞』

 二十九日の千葉県知事選で民主党推薦候補が敗れたことで、いったんは収束した小沢一郎代表の辞任論が再燃するのは間違いない。次期衆院選への不安が党内にじわじわ広がることは避けられず、小沢氏への逆風が和らぐ気配はない。 (西川裕二)

 鳩山由紀夫幹事長は二十九日夜、敗北を受けて「一致結束してさらに信頼される党へと成長し、政権交代を成し遂げるため、全力でまい進する」とのコメントを出した。

 千葉県知事選では、候補者擁立をめぐる混乱を差し引いても、もともと民主党候補の苦戦が伝えられていた。

 これに西松建設の巨額献金事件が追い打ちをかけた格好となり、地方遊説を自粛していた小沢氏が、告示後に現地入りしたのは選挙戦最終日の二十八日だけだった。「『今回は民主党候補の応援はできない。勘弁してほしい』と言われることが多かった」(関係者)と、党内では事件のあおりをくらった、という受け止め方が大勢だ。

 これに対し、鳩山氏は結果判明前の二十九日昼、小沢氏の進退問題を判断する材料について「地方選挙ではない。解散を目前に控える中で、それぞれの候補者がどういう戦いをしているかが、基本的にはすべてだ」と記者団に語った。千葉県知事選と小沢氏の辞任論とを直結させないよう予防線を張ったわけだ。

 ただ、四月に入ると、十二日の秋田県知事選、二十六日の名古屋市長選をはじめ与党系候補と激突する重要な地方選が続く。

 民主党は、一月の山形県知事選などの地方選での相次ぐ勝利によって、勢いづいたのも事実。逆に、今後の地方選で党推薦候補が苦戦したり、敗れたりすることが続くと、衆院選での政権交代に向けた勢いがしぼんできた印象が強まる。

 報道各社の世論調査では、小沢氏続投に否定的な意見が六割以上を占めている。二十七日の党代議士会で小沢氏に苦言を呈した小宮山洋子氏は本紙に「小沢氏が千葉県知事選などの選挙結果や世論調査を通じ、国民の声を幅広く聞いて判断されることだ」と、自発的な辞任を暗に促した。

 有権者の声に直接触れた各議員が国会に戻ってくる週明け、小沢氏は再び正念場を迎える。(東京新聞)

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3/31『毎日』社説:千葉・民主大敗 早く不信をぬぐい去れ

 千葉県知事選は元衆院議員の森田健作氏が圧勝して初当選した。知名度の高さから元々、森田氏が優位といわれていた選挙ではある。だが、民主党など野党4党推薦候補が予想以上の大敗を喫したのは、小沢一郎代表の公設秘書が起訴された政治資金規正法違反事件と、小沢氏の続投表明など、その後の対応が影響したためとみて間違いなかろう。

 毎日新聞などが実施した同知事選の出口調査によると、「支持政党なし=無党派層」のうち45%が森田氏に投票したと回答し、民主党などが推薦した候補に投票したと答えた人は24%にとどまった。最近の選挙は無党派層の動向が結果を大きく左右するのは言うまでもないことだ。

 一方、今回の事件を受けた報道各社の世論調査では、小沢氏は代表を辞任すべきだと考えている人が総じて6割を超えている。

 小沢氏は事件に対し、違法性はないと強調する一方、次期衆院選での政権交代を最大目標に掲げ、自らの進退は「代表を続けることがプラスかマイナスか。国民のみなさんの受け取り方次第だ」と語った。

 ならば、今度の大敗や世論調査で既に続投がプラスになっていないのは明らかではないか。続投の理由自体に無理が生じ始めている。それとも今度は「続投は党がみんなで決めた」というのだろうか。

 進退問題が党内で決着していないことは鳩山由紀夫幹事長も承知なのだろう。鳩山氏は衆院の解散直前に党独自で行う選挙情勢調査を見極めて最終判断する考えを示した。

 西松建設の巨額献金事件が今後、仮に自民党に波及すれば世論の風向きが変わるかもしれないという期待もあるのだろう。しかし、それでは党として主体的に決めるという行為を放棄するに等しい。

 今度の出口調査を見ても民主党に期待する声はなお、少なくない。だが、進退問題を長引かせるほど期待は失望に変わっていくのではないか。政権交代実現のためというなら、やはり、ここは小沢氏が身を引き、早急に新体制を作ることではないか。改めてそう指摘したい。

 もちろん、千葉県知事選の結果から麻生太郎首相や自民党への支持が持ち直したと見るのは早計だ。自民党県議の半数以上が森田氏を支援したというが、森田氏は今回、自民党をはじめ意識的に政党色を消し去ったことが大きな勝因だったとみられる。大量得票は政党全体への不信感の裏返しといってもいいのだ。

 政治への国民の信頼がなければ、今の経済状況は乗り切れない。次の衆院選は「政治とカネ」の問題について、どちらが先にけじめをつけられるかの勝負でもある。

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*それで我が支配層が政権交代を忌み嫌う理由だが : ↓

①「政・財・官」の三位一体の癒着構造が根本から崩れてしまう恐れがある。
②そうなると、これまでの日米密約や霞ヶ関の腐敗等隠しに隠して来た「旧悪」がボロボロ芋蔓式に露呈して収拾困難に陥る恐れがある。これはそれこそ「革命」の引き金にもなりかねない。
③財界主体の国ではなくなってしまう恐れがある。貧乏人の天下になったら大事だ。

 ・・他にもあるかな?
 彼らは要するに政権交代をまるで革命でも起きるかのように恐れているのである。

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