本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ユーセイ・イッツオーライ?

2005-08-14 11:55:16 | 
*台風と同じで衆院解散にはそれぞれニックネームが付けられる。台風だったら『室戸台風』、『伊勢湾台風』・・・、解散だったら『バカヤロー解散』とかである。

*今度の解散にも試みに『殿ご乱心解散』とか『ガリレオ解散』などと実に様々な愛称が付けられているようだがどれも今一つしっくり来るものがない。
 そこで私もでしゃばって少しだけ考えてみるのである。
 と言っても私の考えでは『郵政解散』が無難なところかと思うので、これに少し捻りを加えて『郵政○○解散』をもって私案としたい。(←私案というほど大袈裟なものではなく、単なるお盆休みのお遊びですけどね♪)

 但し、勿論これは選挙の争点を郵政一本にすべきと主張しているわけではない。それでは金魚の糞だ。
 日本国憲法下では衆議院を解散出来るのは総理大臣只一人で、その小泉首相が今度の総選挙の争点を郵政にしたいと言っているだけなのである。普通自分に不利な争点をアピールする政治家はいないから、その中身はともかく『郵政民営化』を旗印に闘った方が勝算があると小泉首相は考えてそう言っているわけである。仮に『靖国』なんぞを争点に掲げても票が減ることはあっても増えることはない、そういう判断である。

 我々選挙民はというと、あくまで小泉政権を総体として支持出来るかどうかを判断すればいい。民主党の政策がいいという人は民主党に、公明党が良ければ公明党に、共産・社民がいいという人はそれぞれに、投票すればいいのである。支持出来る政党がなければ白票を投ずるのも一つの手だし、それも面倒だったら棄権するのもある意味立派な意思表示である。どこの誰が如何なる選択をしたにせよ、結果は全ての日本国民が負うのである。

 ただ自民党小泉派と公明党がこうまで政策も一緒、選挙も一緒ということならば、いっそ(ドイツにキリスト教民主党があるように)両派は合体して日蓮正宗自民党(?)を立ち上げれば良さそうなものだが、これには各処からの反発がきつそうでとても実現など出来るものではない。

*今朝の『報道2001』に出演した石原東京都知事は、自分にも新党への気概が無いわけではないが、今回の解散は小泉一流の(あるいは小泉vs反対派の)『私怨』が絡んでいる《次元の低い解散》であるから(!)自分は今回は新党結成はいやだと言っていた。彼が新党の『顔』を引き受けないとこの話はご破算だろう。造反派は担ぐ神輿がないのである。

 そこで『郵政私怨解散』、これが第一の候補である。

*第二の候補は『郵政踏絵解散』これである。

 他の政策がどうであれ、郵政法案に反対した自民内造反派は決して許さないという小泉首相が踏み絵を踏ませている。「よくも俺のライフワーク(?)を頓挫させてくれたな! 『郵政』に反対したお前らは自民党じゃない!」というわけである。こういうのを『恨み骨髄』という。衆議院では安定多数で通過させているのに敢て解散するというのも『変人』の為せる業か。

 しかし「黒白を付ける」という選択となると党中央と地方との調整はまず不可能で各支部段階では「自主投票」の分裂選挙になる。同じ自民党でもA後援会は造反議員を、B後援会は落下傘議員を応援するという形になるが、支持者個々人がどういう投票行動を取るかはまちまちとなる。

「異教は許せても異端は許せない」という宗派闘争(党派闘争)ほど峻烈な争いはない。勝ち負けは度外視、反対派が当選して舞い戻って来るよりはむしろ共倒れの方が好ましいという選択であるが、そこには落選しても比例で救済出来るという計算がある。反対派は党からの金は来ないし政見放送も出来ないし比例もないから、地元の応援がどれだけまとまるかが命綱である。

*第三案は『ュ、ユーセイ イッツ オーライ?解散』これである。
 何を隠そう、この駄洒落を言いたくて、私は話をここまで引っ張って来たのである。自民党の内紛は見ていて面白いが単に話題として面白おかしいだけで、自民党など『早済んだ』旧勢力でどうでもいい政党なのである。そういう選択をして欲しいものだと私は望んでいるが、普段でも私の言うことなど聞く人は少ないし、なにせ四年前には策士小泉に80%を超える尋常ではない支持を与えた国民であるからして「勝手にしたら?」というのが私の本音である。

 四年前、当時5%の支持率だったあの不人気な森前総理のお膝元=森派の会長は小泉純一郎その人だった。それが森さんと小泉純一郎が入れ替わっただけで支持率は80%に跳ね上がるのだから、この国の人は一体何を考えているのだろうか? 何も考えていないのではないか? 小泉番の記者たちはこぞって、エヘラエヘラと醜悪なお追従笑いを浮かべ続けた。
 多分みんな「自民党をぶっ壊す」というあの一言にすっかり騙されてその気になってしまったのである。結果《福田派→森派》の不倶戴天の敵=《田中派→橋本派》は確かにぶっ壊れたが自民党は延命した。

*さて、では最後に70年代ニュー・シネマの代表作『イージー・ライダー』の話をするのである。
 ジャック・ニコルソン演じるアル中弁護士が留置場で知り合ったキャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)らと途中から合流し、野宿する際マリファナを勧められ、そのときに言う台詞がこれである。

 Yo・・You say it's all right ?

だ、大丈夫? これ・・・?

 と不安がる彼にキャプテン・アメリカは優しく微笑み返すだけであった。

*マリファナ自体は大丈夫だった(?)が、その深夜か早朝か、彼らは南部の保守派に襲われ、酔いどれ弁護士は撲殺される・・・。

 これが私の一押し『ユーセイ・イッツオーライ?解散』のネタ元だが、こんなのは誰も支持しないかも知れない。w

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(註)以下はAXNからの引用です。

Easy Rider|1969年|アメリカ|95分

 出演:
ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン ほか

監督:デニス・ホッパー
脚本:
ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、テリー・サザーン
製作:ピーター・フォンダ
製作総指揮:バート・シュナイダー

 Story:

アメリカの魂を、良心を求めた男たちの生き様を鮮烈に描いたアメリカン・ニュー・シネマの代表作
メキシコから密輸したマリファナで大金を得たキャプテン・アメリカとビリーは、チョッパーの大型バイクに乗ってロサンゼルスを出発、当てのない旅に出る。
2人が求めるのは「自由」。だが、彼らの長髪にヒッピースタイルという姿を、全ての人々が認めているわけではなかった。
行く先々のモーテルで宿泊を断られ、野宿を強いられる日々。ラスベガスでは「無許可のデモを行っている。」と理不尽な言い掛かりをつけられ、留置場に入れられてしまう。だが、たまたま居合わせた酔っ払いのチンピラ弁護士ジョージ・ハンセンに助けられ、3人はニューオリンズを目指して一緒に旅をすることになる。
途中、ハンセンは2人に「自由を説くことと、自由であることは違う。誰もが自由を語るが、自由な人間を見ることが怖いんだ。」と語り、彼らは絆を深めていく。
しかし、彼らの存在を快く思わない保守的な連中に寝込みを襲われ、ハンセンは殴り殺されてしまう。キャプテン・アメリカとビリーは、ハンセンに連れて行ってもらうはずだった売春宿を目指し旅を続けるが、更なる悲劇が2人を待ち構えていた・・・。

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