本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ワンフレーズの政治を始めたのは無知無能のポチだった+1。

2007-01-30 05:28:49 | 政治
山梨知事選「ワンフレーズ」奏功 2007年1月28日(日)23:16
(朝日新聞)

 そのまんま東氏の宮崎県知事選当選が注目を集めた21日、山梨県知事選では、元衆院議員の横内正明氏(64)が初当選を果たした。原動力となったのは、「ほっとけない」のワンフレーズ。守旧派のイメージ払拭(ふっしょく)に成功し、従来型の組織選挙で臨んだ現職を破った。

 「ほっとけない」は10月下旬、甲府市内のファミリーレストランで開かれた陣営の選挙対策会議で決まった。集会用のビラの文句をどうするか。「県政刷新」をイメージさせる、いい言葉はないか。最初の案は「こんな県政、このままでは放ってはおけない」。参加者の一人が反対した。「長すぎる」。

 陣営幹部の念頭にあったのは「もったいない」の一言だった。昨年7月の滋賀県知事選で嘉田由紀子氏が掲げ、自・民・公の3党相乗りで3選を目指す現職を破った際の決めぜりふだ。「短期間で有権者に浸透するには短い文句が有効だと、あの選挙が教えてくれた」と振り返る。

 県の財政悪化や新たなハコものの建設など、現職の県政運営を「ほっとけない」と批判した。

 効果は想像以上だった。演説がうまい候補ではないが、この言葉が出るたびに、聴衆がワッと盛り上がった。パンフレット40万部、のぼり旗1500本に「ほっとけない」の文字が躍った。

 横内氏は山梨の保守本流の系列だ。「政界のドン」と言われた故金丸信・元自民党副総裁の地盤を引き継ぎ、93年の総選挙で初当選。ただ、03年の知事選、04年の参院選で落選し、今回の知事選では「過去の人」と見られていた。それが「ほっとけない」の連呼で、いつの間にか「改革派」を印象づけることに成功したと陣営は分析する。

 再選を逃した現職山本栄彦氏の陣営幹部は悔しがった。「イメージだけの選挙にやられた」

 カネと中傷が飛び交い、建設業者がフル稼働して票をたたき出すことで知られる「甲州選挙」。今回は、福島県などで知事の汚職が相次いだことも影響し、これまで現職の勝利を支えてきた建設業者は沈黙した。「ここも組織票にはもう頼れない」。両陣営が「ほっとけない」から得た教訓だった。

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「女性傷付けた」と陳謝 柳沢氏、与野党から批判
2007年1月29日(月)19:23 * 共同通信

 柳沢伯夫厚生労働相は29日午後の衆院本会議で、「(女性は)産む機械」と発言した問題について「女性を傷付ける不適切な表現を用いた。国民、特に女性の方々に、あらためて深くおわびする」と陳謝した。厚労相発言をめぐっては、野党から辞任要求が相次いだのに加え、政府、与党内でも批判の声が上がった。

民主党の小沢一郎代表は記者会見で「中身が中身だ。国務大臣としていかがか。(進退は)自ら判断すべきだ」と指摘。共産党の市田忠義書記局長も「辞任に値する。ごめんなさいで済む発言ではない」と批判した。

社民党の福島瑞穂党首ら野党の女性議員は、国会内で柳沢氏本人に辞任を要求。福島氏は記者団に「最低の発言だ。女性は年金財源を産む機械ではない。とことん辞任要求する」と強調した。

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 以上引用終わり。
 後の方のニュースだが、私が真っ先に連想したのは『偶然と必然』という1970年出版の本のことである。これはJ・モノーというフランスの分子生物学者の著作でベストセラーになったから昔の人は覚えているだろう。

 この本は現代分子生物学の進捗状況を「人間は蛋白質の機械である」というセンセーショナルなフレーズで紹介したために話題になったものであるが、柳沢発言はというと、人類全体をなぞらえて「所詮は(分子の)機械のようなものである」と酒席の酔狂で言ったわけではなく、女性単独を名指しで「子供を生む機械」と講演の壇上から断定したものであるから、大臣を辞任するとかしないとかのレヴェルの話ではなく、この男にはいますぐ人間を辞めて貰っても構わないくらいな話なのである。

 しかも講演の最中にも終えてからも、「機械になぞらえて悪いけど」とのエクスキューズを何遍も入れているのであるから、これは「口が滑った」発言などではさらさらなく、正真正銘、本音から出た発言だから問題は大きい。つまり奴は自分の発言を充分に吟味した上で、女性に対して「言っちゃあ悪いけどあんたらは子供を生む機械なんだから、お国のために子供を量産してくれ!」と言っているわけで正味『確信犯』なのである。

 「女は借り腹」(←男が種を播く畑)という戦国武将の思考も、或いは「生めよ殖やせよ」という戦前の富国強兵政策の下にあっても、よもや女性を「機械」呼ばわりしてはいない。女性が機械なら男性は何なのか? 不妊症の女性は非国民か?

 さて、発生学的には男性は元々は女性だったらしく(?)また男性の介在無しでも原理的には妊娠・出産は可能と言うことであるからして、「原始女性は太陽であった」わけだが、将来もそうなる可能性は大きいかも知れないね。あちゃ~っ。

 cf.遺言hashira.exblog

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柳沢厚労相vs女性議員…福島氏ら16人直接辞任要求(スポーツ報知)

柳沢伯夫厚生労働相(71)が「(女性は)産む機械」などと発言した問題で29日、与野党女性議員から大ブーイングが起きた。柳沢氏は衆院本会議で陳謝したが、野党3党の女性議員からは直接辞任要求を突き付けられ、自民党・野田聖子氏(46)らからも批判があがる火だるま状態。安倍晋三首相(52)は柳沢氏に対し「厳重注意」にとどめ、火消しに躍起。支持率下落が進む中、「柳沢発言」が新たな頭痛の種となってきた。

 各党代表質問で幕を開けた国会の本格論戦。安倍政権は初日から頭を下げるハメとなった。

 民主党・松本剛明政調会長の求めに応じ、演壇に立った柳沢氏は「女性を傷付ける不適切な表現を用いた。国民、特に女性の方々に、あらためて深くおわびする」と陳謝。この日朝、柳沢氏から電話で説明を受け「大臣に厳しく注意した」と強調した安倍首相も、バツの悪そうな表情を浮かべた。

 世界に打電された現役厚労相の女性軽視発言とあり、身内からもブーイングが上がった。不妊に悩み、昨年末に鶴保庸介参院議員との事実婚を解消した自民党の野田聖子衆院議員は「出産に関しては私も苦労してきたが、男性だから何も分かっていないのでは」と批判した。

 高市早苗少子化担当相は「発言は不適切。私自身も過去に病気で子供を授かりにくい体なので、機械としては“不良品”ということになる」と不快感を表明。田中真紀子衆院議員は「本音が出たと思う。安倍さんが何を言っても閣僚の中に古い意識を引きずっている人がいることがあきらかになった」とバッサリ。

 国会閉会後の夕方には社民党の福島瑞穂党首ら民主、共産の野党3党の女性議員が、計28人の連名による抗議文を直接、柳沢氏に手渡した。このうち16人の議員が約10分にわたって直談判。柳沢氏は終始タジタジ。辞任を突き付けられても押し黙るだけだったという。

 辻元清美衆院議員は「これが『美しい国づくり内閣』の実態かと思うと背筋が寒くなる」と吐き捨て、辞任要求に向け、野党共闘で臨む構えだ。

 安倍首相はこの日夜、野党が柳沢厚労相の辞任を要求していることについて「発言を撤回、謝罪した。職務を果たしていくことで、信頼を勝ち得るようにしてほしい」と述べ、辞任の必要はないとの考えを示した。政権の求心力維持のため“大火”にならないように火消しに必死だ。柳沢氏は近く設置する少子化対策の戦略会議の主要メンバーに選出される見通しだが、与党側からも国会運営に支障が出かねないと反対意見が噴出している。支持率低下が止まらない安倍政権。国会で反攻したいところだが、序盤戦から新たな“火種”を抱えてしまうことになった。

 【過去の女性議員による抗議】

 ▼「強姦」 99年10月、西村真悟防衛政務次官が週刊誌上で、核抑止力の必要性を「強姦」に例え説明。抗議した辻元議員に対し「お前が強姦されとってもオレは絶対に救ったらんぞ」と発言。その後、辞任。

 ▼「涙は女の武器」 02年1月、田中真紀子外相が更迭の際に見せた「涙」について、小泉純一郎首相が「涙は女性の最大の武器」と発言。猛省を申し入れたが、官邸側は「時間がとれない」と一蹴した。

 ▼「レイプする人は元気」 03年6月、自民党の太田誠一元総務庁長官が「集団レイプする人はまだ元気があるからいい」と発言。抗議文を受け平謝りした。

 ▼森元首相 03年6月、討論会で「子供を一人もつくらない女性の面倒を、税金でみなさいというのはおかしい」と発言。抗議文を受けた。

 ◆ 柳沢厚生労働相発言要旨 なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15~50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。ほかからは生まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。(女性)1人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。2055年まで推計したら、くしくも同じ1.26だった。それを上げなければいけない。2007年01月30日08時15分

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 以上引用終わり。


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