
1.チェンジリング
シネマトゥデイによると: ↓ ↓
英題: CHANGELING
製作年: 2008年
製作国: アメリカ
日本公開: 2009年2月20日
(TOHOシネマズ 日劇 ほか)
上映時間: 2時間22分
配給: 東宝東和
カラー/シネマスコープサイズ/ドルビーSRD/PG-12
チェック:『硫黄島からの手紙』などストーリーテリングには定評のあるクリント・イーストウッド監督による感動作。息子が行方不明になり、その5か月後に見知らぬ少年を警察に押し付けられた母親の真実の物語を静かなタッチでつづる。実生活でも母親であるアンジェリーナ・ジョリーが、エレガントだが強さを内に秘めた母親を熱演。1920年代当時、堕落したロサンゼルス警察が保身のために行った数々の非道な行動が、実際にあったという事実にがく然とする。
ストーリー:1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。
・・ということである。
事件のあった1928年というと、いわゆるアメリカ「黄金の20年代」の終末期にあたり、翌29年には「世界恐慌」が勃発して世界は第二次大戦へとなだれ込んで行くわけである。
「黄金の20年代」についてウィキペディアにはこうある: ↓ ↓
時代背景 [編集]
第一次世界大戦の特需にアメリカは大いに沸いた。アメリカ経済は空前の大繁栄をとげ、戦前の債務国から世界最大の債権国に発展した。世界経済の中心はロンドンからニューヨークのウォール街に移った。大衆の生活は大量生産・大量消費の生活様式が確立する。一般には「黄金の20年代」と呼ばれ自家用車やラジオ、洗濯機、冷蔵庫等の家電製品が普及した。1920年には女性への参政権が与えられるようになった。ベーブルースによる野球人気やチャップリンの映画、黒人音楽のジャズなどのアメリカ的な文化が開花した。一方で1919 年に制定された禁酒法によってアル・カポネなどのギャングが夜の帝王として街を支配するようになった。
日本では第一次世界大戦の特需景気で、繊維・造船・製鉄などの製造業や、海運業が大いに発展した。戦争に乗じて欧州諸国の市場であったアジアに商品の販路を広げた。輸出が大幅に伸びて、日本は米国同様に債務国から債権国に転じた。この好景気を背景に東京や大阪などの大都市で百貨店が営業をはじめ、ラジオ放送や雑誌の創刊が行われた。
一方で、地方では好景気の恩恵をあまり受けているとは言いがたかった。また、大戦景気の反動による不況と大正デモクラシーと言われる時代背景により一般大衆の選挙権を求める運動 (普通選挙法へ)や労働争議や小作争議が相次いだ年代でもあった。
中国では軍閥が割拠し政治的な混乱が続いた。租借地において列強による植民地支配が行われた。上海が魔都或いは東洋のパリとも呼ばれナイトクラブ・ショービジネスが繁栄した。
国際社会も、軍縮平和の動きが広まり、ワシントン会議が行われたり、国際連盟が成立したりした。
しかし、1929年に世界恐慌が発生すると世界情勢は一変する。世界初の社会主義国家であるソビエト社会主義共和国連邦 (ソ連)が成立したり、日本はドイツ同様戦争の道へと足を踏み入れることになっていく時代であった。
・・・・・・
話は今でもしばしば起きる「病院内の幼児の取り違い」などという事務的ミスとは異なって、突然の「蒸発」から5ヶ月ぶりに母親の元に戻って来た9歳の「我が子」が、母親の目には失踪前とは全くの別人に映ったが、警察は相手にしないどころか彼女を精神異常と即断して施設に強制送致するという不気味でなおかつ権力への義憤に駆られもする物語となっている。今は「DNA鑑定」という手段があるからこういうミステリーは起こり難いと思われる。
クリント・イーストウッド監督は当時のロス市警の眼に余る腐敗と、それを覆い隠すための「事務処理方式」に対する市民レベルの人道主義的反発~反撃に焦点を絞って見事に描き抜いているが、現在の我々が抱える「少子高齢化社会」に於ける「社会全体の協力による(個々全児童の)育児・教育」という観点からすれば、また別の切り口も要請されるのである。
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2.レッドクリフpartⅠ
これはまあ、皆さんお馴染みの三国志「赤壁の闘い」を、あのジョン・ウー監督が100億円かけて映画化した超大作で、長くなり過ぎたため前編後編に別けたというその第一部なのである。
goo映画によれば: ↓ ↓
作品情報 - レッドクリフ Part I
* ジャンル : アクション
* 製作年 : 2008年
* 製作国 : アメリカ=中国=日本=台湾=韓国
* 配給 : 東宝東和、エイベックス・エンタテインメント
* 上映時間 : 145分
キャスト・スタッフ - レッドクリフ Part I
* 監督・製作・製作総指揮・脚本 : ジョン・ウー
* 出演 : トニー・レオン 、 金城武 、 チャン・フォンイー 、 チャン・チェン 、 ヴィッキー・チャオ 、 フー・ジュン 、 中村獅童 、 リン・チーリン
西暦208年。曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。しかし孫権軍では曹操に脅威を感じているものの非戦を唱える臣下が多く、同盟は容易に成立しそうもない。そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜と出会い、そのカリスマ性に魅了される。一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、その存在を意識するようになる。そして二人は信頼を深め、共に戦う事を決意するのだった。
・・ということである。「自称映画評論家」たちもここぞとばかりなんたらかんたら騒がしいが、この手の「娯楽巨編」は何よりもまず自分自身が楽しんで見られるかどうかが肝要で、それ以上のことは言ってみても始まらない「余計なお世話」になる可能性大である。
もし本格的に論じる気があるのなら総論と各論をしっかり練ってからやらないとすぐボロが出てしまう安っぽい評論になるしかない。
中国では「三国志」は子供のときから爺さん婆さんに語り聞かされる歴史話だそうで或る意味羨ましい限りだが、日本では例えば「日本書紀・古事記の神話」や「平家物語」が子々孫々に脈々と語り継がれる「伝統文化」など果たして一片でも残っているのだろうか?
少なくとも私の家ではそういうことは皆無だった。あちゃ。
あと、これは以前中国人留学生らから聞いたことだが、やはり曹操は帝位を窺がう「悪役」であり、対する劉備と孫権は「いいもん」であって、この映画も当然のように基本はその視点を継承しているのである。w
レッドクリフ Part I - goo 映画
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3.クローン
「替え玉」「偽者」という本来の(?)意味とは別に、今は「DNAの複製」という生化学の最先端の問題をも絡めたSFが盛んである。この映画の間私は良く寝ていたからあまり覚えていない。あちゃ。
黒澤映画の『影武者』は英訳を『ザ・ダブル』という「信玄の替え玉」の物語だが、これは信玄と影とはまるきし違う人格の話である。
5/24のブログで取り上げた『シックス・デイSixth Day』(←このタイトルは「神は六日目にして人間を創造したまい「我がこと成れり」と宣言して、七日目は休息をとられた」という旧約聖書創世記の記述に由来する。アーメン。ぁそ。)もシュワちゃんが二人登場するDNAものだった。
クローン(2001) - goo 映画
シックス・デイ(2000) - goo 映画
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首相、沖縄知事に「辺野古」移設理解求める
特集 基地移設
菅首相は23日、那覇市のホテルで沖縄県の仲井真弘多知事と会談した。
首相は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を同県名護市辺野古へ移設するとした5月末の日米共同声明を踏まえ、沖縄の基地負担の軽減に全力を尽くす考えを伝えたが、知事は辺野古への移設は困難だとの認識を改めて示した。ただ、今後も意見交換を継続することでは一致した。
会談で、首相は普天間移設問題について、「日米共同声明を基本として進めていく」と述べ、辺野古への移設を進めていく方針を改めて伝えた。そのうえで、「沖縄の負担軽減にしっかり取り組みたい。(問題の)背景をもっと勉強したい」と語り、理解を求めた。
これに対し、知事は「極めて遺憾だ。辺野古に戻るのは極めて厳しい。急転直下、辺野古移設が決まった背景の説明を受けないと、(移設へ向けた協議も)スタートできない」と答えた。 会談後、知事は、記者団に「沖縄県民が納得いく解決策を政府が出さないと(前に)進まない」と語った。
首相と仲井真知事の会談は、今月15日以来2回目。今回の会談は知事側が要請し、昼食を取りながら約1時間20分間、非公開で行われた。前原沖縄相らも同席した。
(2010年6月23日20時18分 読売新聞)
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名古屋場所、NHK理事「今のままだと放送は難しい」
2010年6月23日19時35分 asahi.com
大相撲の賭博問題で、NHKの日向(ひゅうが)英実放送総局長は23日の定例記者会見で、7月の名古屋場所の中継について「やめることも選択肢の一つとして検討している」と表明。スポーツ担当の今井環理事は「最終的に判断したわけではないが、今のままの状態だと放送は難しい」と話した。
この問題をめぐり、NHKに視聴者から寄せられた電話やメールは14~22日で計1889件になった。このうち、名古屋場所の中継の中止を求める声が1314件を占めたという。中継に賛成する意見は94件だった。福地茂雄NHK会長はすでに、放送の是非をゼロベースで検討するよう指示している。
記者会見で日向放送総局長は「土俵に上がった力士に(賭博にかかわったか)グレーな人がいるとやりにくい」と説明。暴力団員が存在を誇示するのに土俵周りの席を使った問題にも触れ、「ある意味、NHKの映像が悪用された」とも述べた。最終判断の時期については「直前は難しい。日々の動きをもとに判断する」とした。
大相撲の放送権は現在、NHKと日本相撲協会との間で2008年からの5年契約がかわされている。名古屋場所の中継を中止した場合の放送権料などの扱いについては、まだ詰めていないという。
NHKは1928年からラジオで、53年からはテレビでも、大相撲の本場所を中継してきた。これまで放送を見送ったことはない。(村瀬信也)
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cf.平野綾
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シネマトゥデイによると: ↓ ↓
英題: CHANGELING
製作年: 2008年
製作国: アメリカ
日本公開: 2009年2月20日
(TOHOシネマズ 日劇 ほか)
上映時間: 2時間22分
配給: 東宝東和
カラー/シネマスコープサイズ/ドルビーSRD/PG-12
チェック:『硫黄島からの手紙』などストーリーテリングには定評のあるクリント・イーストウッド監督による感動作。息子が行方不明になり、その5か月後に見知らぬ少年を警察に押し付けられた母親の真実の物語を静かなタッチでつづる。実生活でも母親であるアンジェリーナ・ジョリーが、エレガントだが強さを内に秘めた母親を熱演。1920年代当時、堕落したロサンゼルス警察が保身のために行った数々の非道な行動が、実際にあったという事実にがく然とする。
ストーリー:1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしていた。ある土曜日、彼女は同僚に泣きつかれて断り切れずに休日を返上して仕事へと向かう。暗くなって彼女が帰宅すると、家で一人で留守番をしているはずの息子の姿はどこにもなかった。
・・ということである。
事件のあった1928年というと、いわゆるアメリカ「黄金の20年代」の終末期にあたり、翌29年には「世界恐慌」が勃発して世界は第二次大戦へとなだれ込んで行くわけである。
「黄金の20年代」についてウィキペディアにはこうある: ↓ ↓
時代背景 [編集]
第一次世界大戦の特需にアメリカは大いに沸いた。アメリカ経済は空前の大繁栄をとげ、戦前の債務国から世界最大の債権国に発展した。世界経済の中心はロンドンからニューヨークのウォール街に移った。大衆の生活は大量生産・大量消費の生活様式が確立する。一般には「黄金の20年代」と呼ばれ自家用車やラジオ、洗濯機、冷蔵庫等の家電製品が普及した。1920年には女性への参政権が与えられるようになった。ベーブルースによる野球人気やチャップリンの映画、黒人音楽のジャズなどのアメリカ的な文化が開花した。一方で1919 年に制定された禁酒法によってアル・カポネなどのギャングが夜の帝王として街を支配するようになった。
日本では第一次世界大戦の特需景気で、繊維・造船・製鉄などの製造業や、海運業が大いに発展した。戦争に乗じて欧州諸国の市場であったアジアに商品の販路を広げた。輸出が大幅に伸びて、日本は米国同様に債務国から債権国に転じた。この好景気を背景に東京や大阪などの大都市で百貨店が営業をはじめ、ラジオ放送や雑誌の創刊が行われた。
一方で、地方では好景気の恩恵をあまり受けているとは言いがたかった。また、大戦景気の反動による不況と大正デモクラシーと言われる時代背景により一般大衆の選挙権を求める運動 (普通選挙法へ)や労働争議や小作争議が相次いだ年代でもあった。
中国では軍閥が割拠し政治的な混乱が続いた。租借地において列強による植民地支配が行われた。上海が魔都或いは東洋のパリとも呼ばれナイトクラブ・ショービジネスが繁栄した。
国際社会も、軍縮平和の動きが広まり、ワシントン会議が行われたり、国際連盟が成立したりした。
しかし、1929年に世界恐慌が発生すると世界情勢は一変する。世界初の社会主義国家であるソビエト社会主義共和国連邦 (ソ連)が成立したり、日本はドイツ同様戦争の道へと足を踏み入れることになっていく時代であった。
・・・・・・
話は今でもしばしば起きる「病院内の幼児の取り違い」などという事務的ミスとは異なって、突然の「蒸発」から5ヶ月ぶりに母親の元に戻って来た9歳の「我が子」が、母親の目には失踪前とは全くの別人に映ったが、警察は相手にしないどころか彼女を精神異常と即断して施設に強制送致するという不気味でなおかつ権力への義憤に駆られもする物語となっている。今は「DNA鑑定」という手段があるからこういうミステリーは起こり難いと思われる。
クリント・イーストウッド監督は当時のロス市警の眼に余る腐敗と、それを覆い隠すための「事務処理方式」に対する市民レベルの人道主義的反発~反撃に焦点を絞って見事に描き抜いているが、現在の我々が抱える「少子高齢化社会」に於ける「社会全体の協力による(個々全児童の)育児・教育」という観点からすれば、また別の切り口も要請されるのである。
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2.レッドクリフpartⅠ
これはまあ、皆さんお馴染みの三国志「赤壁の闘い」を、あのジョン・ウー監督が100億円かけて映画化した超大作で、長くなり過ぎたため前編後編に別けたというその第一部なのである。
goo映画によれば: ↓ ↓
作品情報 - レッドクリフ Part I
* ジャンル : アクション
* 製作年 : 2008年
* 製作国 : アメリカ=中国=日本=台湾=韓国
* 配給 : 東宝東和、エイベックス・エンタテインメント
* 上映時間 : 145分
キャスト・スタッフ - レッドクリフ Part I
* 監督・製作・製作総指揮・脚本 : ジョン・ウー
* 出演 : トニー・レオン 、 金城武 、 チャン・フォンイー 、 チャン・チェン 、 ヴィッキー・チャオ 、 フー・ジュン 、 中村獅童 、 リン・チーリン
西暦208年。曹操軍に追われる劉備軍は孫権軍と同盟を結ぶため、軍師の孔明を孫権のもとに遣わした。しかし孫権軍では曹操に脅威を感じているものの非戦を唱える臣下が多く、同盟は容易に成立しそうもない。そんな中、孔明は赤壁で孫権軍の司令官・周瑜と出会い、そのカリスマ性に魅了される。一方の周瑜も孔明の人柄と戦術眼に驚嘆し、その存在を意識するようになる。そして二人は信頼を深め、共に戦う事を決意するのだった。
・・ということである。「自称映画評論家」たちもここぞとばかりなんたらかんたら騒がしいが、この手の「娯楽巨編」は何よりもまず自分自身が楽しんで見られるかどうかが肝要で、それ以上のことは言ってみても始まらない「余計なお世話」になる可能性大である。
もし本格的に論じる気があるのなら総論と各論をしっかり練ってからやらないとすぐボロが出てしまう安っぽい評論になるしかない。
中国では「三国志」は子供のときから爺さん婆さんに語り聞かされる歴史話だそうで或る意味羨ましい限りだが、日本では例えば「日本書紀・古事記の神話」や「平家物語」が子々孫々に脈々と語り継がれる「伝統文化」など果たして一片でも残っているのだろうか?
少なくとも私の家ではそういうことは皆無だった。あちゃ。
あと、これは以前中国人留学生らから聞いたことだが、やはり曹操は帝位を窺がう「悪役」であり、対する劉備と孫権は「いいもん」であって、この映画も当然のように基本はその視点を継承しているのである。w

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3.クローン
「替え玉」「偽者」という本来の(?)意味とは別に、今は「DNAの複製」という生化学の最先端の問題をも絡めたSFが盛んである。この映画の間私は良く寝ていたからあまり覚えていない。あちゃ。
黒澤映画の『影武者』は英訳を『ザ・ダブル』という「信玄の替え玉」の物語だが、これは信玄と影とはまるきし違う人格の話である。
5/24のブログで取り上げた『シックス・デイSixth Day』(←このタイトルは「神は六日目にして人間を創造したまい「我がこと成れり」と宣言して、七日目は休息をとられた」という旧約聖書創世記の記述に由来する。アーメン。ぁそ。)もシュワちゃんが二人登場するDNAものだった。


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首相、沖縄知事に「辺野古」移設理解求める
特集 基地移設
菅首相は23日、那覇市のホテルで沖縄県の仲井真弘多知事と会談した。
首相は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を同県名護市辺野古へ移設するとした5月末の日米共同声明を踏まえ、沖縄の基地負担の軽減に全力を尽くす考えを伝えたが、知事は辺野古への移設は困難だとの認識を改めて示した。ただ、今後も意見交換を継続することでは一致した。
会談で、首相は普天間移設問題について、「日米共同声明を基本として進めていく」と述べ、辺野古への移設を進めていく方針を改めて伝えた。そのうえで、「沖縄の負担軽減にしっかり取り組みたい。(問題の)背景をもっと勉強したい」と語り、理解を求めた。
これに対し、知事は「極めて遺憾だ。辺野古に戻るのは極めて厳しい。急転直下、辺野古移設が決まった背景の説明を受けないと、(移設へ向けた協議も)スタートできない」と答えた。 会談後、知事は、記者団に「沖縄県民が納得いく解決策を政府が出さないと(前に)進まない」と語った。
首相と仲井真知事の会談は、今月15日以来2回目。今回の会談は知事側が要請し、昼食を取りながら約1時間20分間、非公開で行われた。前原沖縄相らも同席した。
(2010年6月23日20時18分 読売新聞)
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名古屋場所、NHK理事「今のままだと放送は難しい」
2010年6月23日19時35分 asahi.com
大相撲の賭博問題で、NHKの日向(ひゅうが)英実放送総局長は23日の定例記者会見で、7月の名古屋場所の中継について「やめることも選択肢の一つとして検討している」と表明。スポーツ担当の今井環理事は「最終的に判断したわけではないが、今のままの状態だと放送は難しい」と話した。
この問題をめぐり、NHKに視聴者から寄せられた電話やメールは14~22日で計1889件になった。このうち、名古屋場所の中継の中止を求める声が1314件を占めたという。中継に賛成する意見は94件だった。福地茂雄NHK会長はすでに、放送の是非をゼロベースで検討するよう指示している。
記者会見で日向放送総局長は「土俵に上がった力士に(賭博にかかわったか)グレーな人がいるとやりにくい」と説明。暴力団員が存在を誇示するのに土俵周りの席を使った問題にも触れ、「ある意味、NHKの映像が悪用された」とも述べた。最終判断の時期については「直前は難しい。日々の動きをもとに判断する」とした。
大相撲の放送権は現在、NHKと日本相撲協会との間で2008年からの5年契約がかわされている。名古屋場所の中継を中止した場合の放送権料などの扱いについては、まだ詰めていないという。
NHKは1928年からラジオで、53年からはテレビでも、大相撲の本場所を中継してきた。これまで放送を見送ったことはない。(村瀬信也)
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cf.平野綾
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