本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

吉本隆明の対なる幻想。

2015-03-24 21:46:21 | 世界


 今日のお題は《吉本隆明の対幻想》である。彼は今ではむしろ「よしもとばなな」のお父さんとして知られているが、私くらいの世代のものにとっては吉本隆明は「よしもとりゅうめい」であって正規の名前である「たかあき」ではない。藤田敏八(ビンパチ)の映画の中に「りゅうめい・りゅうめいと呼ばないでくれよ、俺には《たかあき》という立派な名前があるんだから!」という台詞が出て来るが、あれは吉本を茶化して登場人物に言わせたアドリブで、館内の大爆笑を誘ったものだった。実際吉本当人もそう主張していたらしい。

 個々人の個人的幻想から一足飛びに世界全体の共同幻想に跳躍するのは無効である。この間に家族を媒介とした《対なる幻想》を介在させなければならないと彼は主張して、これを武器に所謂《第一次戦後派》の面々悉くを撫で斬りにした。斬られた側の一人だった埴谷雄高はあっさりこれを認め「我々の世代は彼によって一掃されるだろう」とまで言い切った。

 彼は60年安保闘争であの《6/15》の大デモンストレーションに参加し、機動隊に追われ鉄柵を超えて逃げ込んだ先が警察官舎であった為、その場で《建造物侵入》で現行犯逮捕された経歴がある。彼の奥さんとは所謂《掠奪婚》で結ばれた仲であるが、その奪われた方の旦那様がしょっちゅう遊びに来るので困るとも述懐していた。相手にしてみれば両方共知り合いであり友人であるのだから訪問しても一向に構わないというスタンスだったらしい。

 この所謂米国との《単独講和》を怒号飛び交う中国会で強行採決し、その責任をとって(はあ?)「引責辞任」したのが安倍の敬愛する祖父=A級戦犯・岸信介である。安倍は「岸信介=A級戦犯」は不当だという持論の持ち主で、これを何とか免罪しようと普段から色々画策している。
 その安倍が今回8日間もかけて訪米し、オバマと《戦争の御相談》をする日程を(自分の都合だけで)組んだのである。

 これは「親分、あっしはやりまっせ♪」との決意表明である。「オバマは安倍と比べてどうか?」という議論もあるが、オバマは現に他国まで自国民を駆り出し戦争を日々続行・継続している張本人である。しかもその駆り出す比率は、黒人やヒスパニックの方がアングロサクソンと比べて現実より多いというのだから、こちらは「お前は一体何人だ!?」と言いたくなるではないか。


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