本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

飛田東映上映中。

2010-08-28 19:46:42 | 
1.今日からヒットマン

 この映画は人気漫画の映画化だそうで、私はそのことはさっき検索するまで知らなかった。観客の爺さんの一人が「筋書きがない映画だ」と帰り道で不満を漏らしていたが、あの爺さんも原作を知らなかったのだと思う。確かにストーリーの展開は御都合主義的かつ説明不足だったが、あれは原作を必要充分なだけ知っている観客を対象に作られている映画だったと思えば納得である。ただ我々は安いから見に行くだけで、原作のファンだから行くわけでは毛頭ない。w

goo映画によれば: ↓ ↓

稲葉十吉は新婚で35年の住宅ローンを抱えた平凡な34歳の営業マン。一部上場企業に勤める彼は要領の良さと得意の話術でトラブルを切り抜けてきた。そんなある日、部下の尻拭いを済ませた帰り道に飲酒運転で人身事故を起こしてしまう。恐る恐る様子を見てみると、そこに血塗れの男が銃を持って立っていた。殺し屋“二丁”を名乗る男は、十吉に一方的に後釜を押し付けて事切れる。そして十吉にとって最大・最悪の尻拭いが始まった…。

「週刊漫画ゴラク」にて大好評連載中の同名作を実写映画化。コミック累計150万部を突破したむとうひろし原作の一風変わった設定や個性豊かな登場人物を、迫力あるアクションやテンポのよいコメディシーンで描き出している。監督の横井健司は鬼才・三池崇史監督のもとで修行し、『イヌゴエ』シリーズや『虹色の硝子』等を手掛けた若手実力派。主演は舞台・映画・バラエティー・音楽とマルチに才能を発揮する武田真治。優秀だが平凡な日常を送っていたサラリーマンが、ひょんなことから非日常の裏社会に巻き込まれてしまう主人公・稲葉十吉を好演している。本作では自身初となるテーマ曲も担当しており、こちらも必聴だ。

・・ということであり、監督も役者も若い人たちばかりで、これからはこういう人たちがこういう映画を作って行くんだなと思った。

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2.男はつらいよ(第20作)寅次郎頑張れ!

 マドンナは藤村志保(平戸のクリスチャンでバツイチの島田藤子)で、中村雅俊(電線工事員でとらやに下宿している島田良介・藤子の実弟)と大竹しのぶ(秋田出身で柴又の叔父の家で家業の大衆食堂を手伝う福村幸子)が若い恋人役で出ている。

goo映画によると: ↓ ↓

紅葉の便りを聞くころ寅は柴又へ帰って来た。すると、身知らぬ青年・良介におし売りに間違えられ、口論となるところへ、さくらが帰ってくる。寅はさくらから事情を聞くが、自分の部屋を良介に占拠されているのを知る。良介は、平戸島から上京し、近所の柴又電工の作業員をやっていた。彼はとらやの近くにある大衆食堂の幸子に恋していた。寅はそんな良介の胸中をすぐ見破る。数日後、寅に励まされた良介は、いきなり幸子にプロポーズする。秋田の母の容体が悪く、気がかりだった幸子は良介の言葉が耳にはいらない。それを良介は失恋と思いこみ故郷へ帰ると言い出した。結局、寅が彼に同情し、一緒に平戸島に行くことになった。平戸島にやって来た寅は良介の姉・藤子に紹介された。一目見た寅は、美しい藤子の恋の虜になってしまう。その頃柴又では、秋田から戻った幸子がとらやを訪ね、自分のことで自殺未遂まで起こしてしまった良介の一件を知り、愕然とする。幸子も良介が好きだったのである。幸子が良介を好きだという電話をうけ、早速姉と一緒にとらやにやって来た。一方、平戸島で藤子の家の留守番をしていた寅も、彼女を追って再びとらやに帰ってくる。良介と幸子の結婚話は急激に進展した。そんなある夜、藤子が、平戸島に恋人がいるので寅に来られてはこまると、良介に話しているのを寅は聞いてしまう。翌日、さくらに見送られ、寅は柴又の町を後にした。お正月、良介に連れられて晴れ晴れとした顔で幸子は平戸島を訪れた。その頃、寅は別の土地で旅回りの一座と再会していた。失恋の淋しさなどみじんも感じさせない寅の姿が、初春の日差しの中でなんともいえずさわやかだった。

・・となっているが、誰が書いたか知らないが何箇所か間違いがある。いちいち指摘しないが、こんなあらすじを書いていたらgoo映画は信用を失うだろう。

 ところでこの映画も私は何回か見ている筈だが、失恋を苦に自殺を図った良介が、自分でガス栓を捻ったことも忘れて煙草のマッチを擦り、結果とらやの2階を吹き飛ばす大火災を惹き起こした一件はすっかり忘れていた。
 映画では警察・消防がこれを簡単な事情聴取だけで済ませ、とらやは火災保険で二階を改築、良介はさっさと田舎(平戸)に引籠もってしまったような扱いをしているのだが、それはちょっと荒唐無稽過ぎてあり得ない話である。
 
「ガス自殺の途中で一服♪」というギャグは古くからあるが、今は都市ガスでは自殺出来ないので「練炭自殺」とかが流行っている。普通ならこの自殺未遂は立派な刑事事犯であるから、良介は逮捕・起訴されて裁判にかけられ実刑判決を受けるところである。

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cf.男はつらいよ 松竹公式サイト

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3.博奕打ち 殴り込み

 東宝から加東大介をゲストに迎えてのシリーズ5作目である。博奕(後先)の場面はそう多くなく、冒頭二人で殴り込んだ鶴田と加東の二人のうち鶴田だけが「七人斬り」と名前を売って服役~出所し、一方の加東は田舎の賭場に埋もれて生き別れた娘(=松尾嘉代。実はその地で女郎をしていた)を探しているという設定である。一方は博徒として高名になり、他方は時が時ならば当然自分も売り出していて当然と僻む。そのことから来る二人の行き違い・軋轢にスポットが当てられている。玉川一郎が浪曲を唸り「いとしこいし」が漫才の寸劇で魅せる場面も懐かしい。
 加東大介というと、私には黒澤映画や小津映画での好演が印象に残っているのであるが、晩年はこのように東映やくざ映画にも出て活躍していたのであった。

* タイトル: 博奕打ち 殴り込み
* 製作: 1968年 日本
* 監督: 小沢茂弘
* 出演: 鶴田浩二 / 待田京介 / 松尾嘉代 / 河津清三郎 / 加東大介
* DVD発売日: 2006年11月21日
* 価格: 4725円(税込)
* 発売元: 東映ビデオ
* 販売元: 東映株式会社
* 品番: DSTD-2636
* 映像特典: フォト・ギャラリー/予告編
* 収録時間: 89分
* 画面サイズ: 16:9/4:3(LB)
* 色: カラー
* 音声: 日本語:DD(モノラル)

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