
①新座頭市 破れ!唐人剣
*この映画は脚本が悪く、何が何でも市(勝新)と王剛(中国人俳優)との対決に持ち込もうというストーリー展開には如何にも無理があるが、それもこれもただただ最終盤での市と中国人剣客との死闘を導くためだけに仕組まれた方便なのである。ああだこうだといった理屈などはとりあえず封印して、御気楽に見る分には充分楽しめる娯楽映画だ。
*市は言葉が通じない中国人剣士とのやり取りの中で「謝々(シェーシェー)」を「シャーシャー」と聴いて、その語感から「シャーシャー」とは「水」のことだと勝手に解釈し了解するわけだが、最後の殺陣で市に切られた王剛がいまわの際に「言葉さえ通じていれば切り合わずに済んだ、いい男だ、惜しい」と言い、勝った市の方は「言葉が通じていなければ切り合わずに済んだ、惜しい」と全く逆のことを言って終幕となる。何だかわかったようなわからないような話だ。w
*座頭市というと濡れ場はなく、酒や一膳飯・握り飯を飲み食いするシーンが必ず織り込まれているという印象だが、あれは研究熱心だったという勝新の演技が絶妙だったから受けたのだろう。
*市に何かと世話を焼く飯盛り女・お仙役の浜木綿子は一際艶やかできれいだった。
*あと「てんぷくトリオ」がインチキ博徒(?)の役で出ている。
cf.三波伸介。
キャスト(役名)
勝新太郎 カツシンタロウ (座頭市)
王羽 (王剛)
浜木綿子 ハマユウコ (お仙)
寺田路恵 テラダミチエ (お米)
南原宏治 ナンバラコウジ (覚全)
安部徹 アベトオル (石川藤兵ヱ)
佐々木孝丸 ササキタカマル (和尚)
花澤徳衛 ハナザワトクエ花沢徳衛 (与作)
三波伸介 ミナミシンスケ (波の市)
伊東四朗 イトウシロウ (新七)
戸塚睦夫 トツカムツオ (亀)
汪玲 (季玉梅)
山本一郎 ヤマモトイチロウ (源次)
森章二 (為助)
大前均 オオマエヒトシ (勘造)
橋本力 ハシモト (大鳥玄藩)
香川雅人 (季小栄)
新座頭市・破れ!唐人剣(1971) - goo 映画
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②極道三国志2 総長への道
キャスト(役名)
* 清水宏次朗 シミズコウジロウ (吉田龍二)
* 石橋保 イシバシタモツ (松岡健)
* 清水健太郎 シミズケンタロウ (勝一平)
* 沢向要士 サワムカイヨウジ (剛)
* 濱田のり子 ハマダノリコ (鳴海組長の情婦(祈祷師))
* 中倉健太郎 ナカクラケンタロウ (達也)
* 庄司哲郎 ショウジテツロウ (佐竹)
* 菊池隆則 キクチタカノリ (鳴海組代貸・工藤)
* 又野誠治 マタノセイジ (殺し屋・犬走)
* 大和武士 ヤマトタケシ (ぴえろの板前)
* 安岡力也 ヤスオカリキヤ (鬼頭辰起)
* 大和田伸也 オオワダシンヤ (鳴海組長)
* 室田日出男 ムロタヒデオ (深大寺一家・塙総長)
*室田日出男は何かの舞台でゲスト出演したとき一度だけ実物を見たことがある。東映ピラニア軍団が人気だった頃だ。彼は明るい舞台につかつか登場するやいきなりでんぐり返りをして、場内の喝采を受けていた。このシリーズでは前作で的にされて殺されたものだと私は思っていたがまだ生きていた。悪の頭目・大阪黒田組の組長も初回に龍二(清水宏次朗)と一平に襲われて蜂の巣にされるのだが、実は背広の下に防弾チョッキを着込んでいていまだ健在なのである。あちゃ。今回龍二は新しい仲間の暴走を庇って瀕死の重傷を負ってしまい、最後の勝ちこみには参加出来ないのだが、彼は主人公だから死なない。ぁそ。
極道三国志 総長への道(1998) - goo 映画
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③続・男はつらいよ(シリーズ第二作)
いよいよ飛田での寅さんシリーズも残すところ2つだけとなった。私は全部の回を見て来たわけではないのでこのシリーズ全48作のうちテレビ上映も含めて果たしてどれだけ見ているのか、よくわからない。DVDが安ければ全部買ってやってもいいと思ってはいるのだが、松竹は値下げしそうもないし、だいたいああいうものはいつでも見られると思うと、今度は(友人が来るとかいった)何かきっかけがないと見なくなって収蔵所の奥深く格納されてしまうものなのである。ビデオ・DVDのコレクターたちの習性として、お目当ての作品を入手した時点で充分満足し切ってしまう傾向があるように思う。ぁそ。
*今回も寅が冒頭の「夢」の場面で目覚めるとSLが出て窓の下を走って来る。夢の紅葉の中で寅は生みの親=お菊に会うが、現実でも38歳となった寅が幼い頃自分を見捨て今は京都の『グランド・ホテル』というラブホテルを経営しているお菊(ミヤコ蝶々)と再会を果たすことが、この映画のライト・モチーフとなっている。
*寅の恩師でいまは隠居して自宅で英語塾を開いている散歩先生(東野英治郎)の娘・夏子(佐藤オリエ)が今回のマドンナで、彼女をさらって行く青年医師・藤村役が若き山崎努である。
*御前様・笠智衆はまだ「特別出演」で、終盤散歩先生の葬儀の際顔を出して悲嘆に暮れる寅を叱咤するだけである。
*寅の実母が京都住まいということで、寅も不自然なほど何度も『バイ』その他で京都へ行くし、散歩先生親子も京都観光に出掛けたり、夏子・藤村の新婚旅行も京都へ行ったりで、清水の舞台・嵐山渡月橋・四条大橋・・と有名な観光スポットでの京都ロケを敢行している。1969年の作品なので、橋の欄干は完全に木製だったし、まだ京阪電車が四条駅のあたりは地上に出ていたりして懐かしかった。当時河原町通はまだ路面電車が走っていたがその映像はなかった。
*源公(佐藤蛾次郎)は今回とらやの手伝いはするし、寅と一緒に京都へ行ってバイのサクラもするし、散歩先生宅へ夏子に招かれて寅の嫉妬を誘ったりで、出番も台詞も多かった。満男くんはまだ生まれたばかりの乳幼児で、妹・さくらもまだ若くてきれいだった。
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キャスト(役名)
渥美清 アツミキヨシ (車寅次郎)
森川信 モリカワシン (車竜造)
三崎千恵子 ミサキチエコ (車つね)
前田吟 マエダギン (諏訪博)
津坂匡章 ツサカマサアキ (川又登)
倍賞千恵子 バイショウチエコ (諏訪さくら)
東野英治郎 トウノエイジロウ (坪内散歩)
佐藤オリエ サトウオリエ (坪内夏子)
ミヤコ蝶々 ミヤコチョウチョウ (お菊)
山崎努 ヤマザキツトム (藤村薫)
佐藤蛾次郎 サトウガジロウ (源吉)
太宰久雄 ダザイヒサオ (桂枝太郎)
スタッフ
監督
* 山田洋次 ヤマダヨウジ
製作
* 斎藤次男
原作
* 山田洋次 ヤマダヨウジ
脚本
* 山田洋次 ヤマダヨウジ
* 小林俊一 コバヤシシュンイチ
* 宮崎晃 ミヤザキアキラ
企画
* 高島幸夫
撮影
* 高羽哲夫 タカバテツオ
音楽
* 山本直純 ヤマモトナオズミ
美術
* 佐藤公信 サトウキミノブ
編集
* 石井巌 イシイイワオ
録音
* 小尾幸魚 オビサチオ
スクリプター
* 堺謙一
照明
* 内田喜夫
続男はつらいよ(1969) - goo 映画
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*この映画は脚本が悪く、何が何でも市(勝新)と王剛(中国人俳優)との対決に持ち込もうというストーリー展開には如何にも無理があるが、それもこれもただただ最終盤での市と中国人剣客との死闘を導くためだけに仕組まれた方便なのである。ああだこうだといった理屈などはとりあえず封印して、御気楽に見る分には充分楽しめる娯楽映画だ。
*市は言葉が通じない中国人剣士とのやり取りの中で「謝々(シェーシェー)」を「シャーシャー」と聴いて、その語感から「シャーシャー」とは「水」のことだと勝手に解釈し了解するわけだが、最後の殺陣で市に切られた王剛がいまわの際に「言葉さえ通じていれば切り合わずに済んだ、いい男だ、惜しい」と言い、勝った市の方は「言葉が通じていなければ切り合わずに済んだ、惜しい」と全く逆のことを言って終幕となる。何だかわかったようなわからないような話だ。w
*座頭市というと濡れ場はなく、酒や一膳飯・握り飯を飲み食いするシーンが必ず織り込まれているという印象だが、あれは研究熱心だったという勝新の演技が絶妙だったから受けたのだろう。
*市に何かと世話を焼く飯盛り女・お仙役の浜木綿子は一際艶やかできれいだった。
*あと「てんぷくトリオ」がインチキ博徒(?)の役で出ている。
cf.三波伸介。
キャスト(役名)
勝新太郎 カツシンタロウ (座頭市)
王羽 (王剛)
浜木綿子 ハマユウコ (お仙)
寺田路恵 テラダミチエ (お米)
南原宏治 ナンバラコウジ (覚全)
安部徹 アベトオル (石川藤兵ヱ)
佐々木孝丸 ササキタカマル (和尚)
花澤徳衛 ハナザワトクエ花沢徳衛 (与作)
三波伸介 ミナミシンスケ (波の市)
伊東四朗 イトウシロウ (新七)
戸塚睦夫 トツカムツオ (亀)
汪玲 (季玉梅)
山本一郎 ヤマモトイチロウ (源次)
森章二 (為助)
大前均 オオマエヒトシ (勘造)
橋本力 ハシモト (大鳥玄藩)
香川雅人 (季小栄)

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②極道三国志2 総長への道
キャスト(役名)
* 清水宏次朗 シミズコウジロウ (吉田龍二)
* 石橋保 イシバシタモツ (松岡健)
* 清水健太郎 シミズケンタロウ (勝一平)
* 沢向要士 サワムカイヨウジ (剛)
* 濱田のり子 ハマダノリコ (鳴海組長の情婦(祈祷師))
* 中倉健太郎 ナカクラケンタロウ (達也)
* 庄司哲郎 ショウジテツロウ (佐竹)
* 菊池隆則 キクチタカノリ (鳴海組代貸・工藤)
* 又野誠治 マタノセイジ (殺し屋・犬走)
* 大和武士 ヤマトタケシ (ぴえろの板前)
* 安岡力也 ヤスオカリキヤ (鬼頭辰起)
* 大和田伸也 オオワダシンヤ (鳴海組長)
* 室田日出男 ムロタヒデオ (深大寺一家・塙総長)
*室田日出男は何かの舞台でゲスト出演したとき一度だけ実物を見たことがある。東映ピラニア軍団が人気だった頃だ。彼は明るい舞台につかつか登場するやいきなりでんぐり返りをして、場内の喝采を受けていた。このシリーズでは前作で的にされて殺されたものだと私は思っていたがまだ生きていた。悪の頭目・大阪黒田組の組長も初回に龍二(清水宏次朗)と一平に襲われて蜂の巣にされるのだが、実は背広の下に防弾チョッキを着込んでいていまだ健在なのである。あちゃ。今回龍二は新しい仲間の暴走を庇って瀕死の重傷を負ってしまい、最後の勝ちこみには参加出来ないのだが、彼は主人公だから死なない。ぁそ。

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③続・男はつらいよ(シリーズ第二作)
いよいよ飛田での寅さんシリーズも残すところ2つだけとなった。私は全部の回を見て来たわけではないのでこのシリーズ全48作のうちテレビ上映も含めて果たしてどれだけ見ているのか、よくわからない。DVDが安ければ全部買ってやってもいいと思ってはいるのだが、松竹は値下げしそうもないし、だいたいああいうものはいつでも見られると思うと、今度は(友人が来るとかいった)何かきっかけがないと見なくなって収蔵所の奥深く格納されてしまうものなのである。ビデオ・DVDのコレクターたちの習性として、お目当ての作品を入手した時点で充分満足し切ってしまう傾向があるように思う。ぁそ。
*今回も寅が冒頭の「夢」の場面で目覚めるとSLが出て窓の下を走って来る。夢の紅葉の中で寅は生みの親=お菊に会うが、現実でも38歳となった寅が幼い頃自分を見捨て今は京都の『グランド・ホテル』というラブホテルを経営しているお菊(ミヤコ蝶々)と再会を果たすことが、この映画のライト・モチーフとなっている。
*寅の恩師でいまは隠居して自宅で英語塾を開いている散歩先生(東野英治郎)の娘・夏子(佐藤オリエ)が今回のマドンナで、彼女をさらって行く青年医師・藤村役が若き山崎努である。
*御前様・笠智衆はまだ「特別出演」で、終盤散歩先生の葬儀の際顔を出して悲嘆に暮れる寅を叱咤するだけである。
*寅の実母が京都住まいということで、寅も不自然なほど何度も『バイ』その他で京都へ行くし、散歩先生親子も京都観光に出掛けたり、夏子・藤村の新婚旅行も京都へ行ったりで、清水の舞台・嵐山渡月橋・四条大橋・・と有名な観光スポットでの京都ロケを敢行している。1969年の作品なので、橋の欄干は完全に木製だったし、まだ京阪電車が四条駅のあたりは地上に出ていたりして懐かしかった。当時河原町通はまだ路面電車が走っていたがその映像はなかった。
*源公(佐藤蛾次郎)は今回とらやの手伝いはするし、寅と一緒に京都へ行ってバイのサクラもするし、散歩先生宅へ夏子に招かれて寅の嫉妬を誘ったりで、出番も台詞も多かった。満男くんはまだ生まれたばかりの乳幼児で、妹・さくらもまだ若くてきれいだった。
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キャスト(役名)
渥美清 アツミキヨシ (車寅次郎)
森川信 モリカワシン (車竜造)
三崎千恵子 ミサキチエコ (車つね)
前田吟 マエダギン (諏訪博)
津坂匡章 ツサカマサアキ (川又登)
倍賞千恵子 バイショウチエコ (諏訪さくら)
東野英治郎 トウノエイジロウ (坪内散歩)
佐藤オリエ サトウオリエ (坪内夏子)
ミヤコ蝶々 ミヤコチョウチョウ (お菊)
山崎努 ヤマザキツトム (藤村薫)
佐藤蛾次郎 サトウガジロウ (源吉)
太宰久雄 ダザイヒサオ (桂枝太郎)
スタッフ
監督
* 山田洋次 ヤマダヨウジ
製作
* 斎藤次男
原作
* 山田洋次 ヤマダヨウジ
脚本
* 山田洋次 ヤマダヨウジ
* 小林俊一 コバヤシシュンイチ
* 宮崎晃 ミヤザキアキラ
企画
* 高島幸夫
撮影
* 高羽哲夫 タカバテツオ
音楽
* 山本直純 ヤマモトナオズミ
美術
* 佐藤公信 サトウキミノブ
編集
* 石井巌 イシイイワオ
録音
* 小尾幸魚 オビサチオ
スクリプター
* 堺謙一
照明
* 内田喜夫

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