本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

和戦いずれか?

2014-08-28 18:46:49 | web・メディア
 溝は深まるばかり/(C)日刊ゲンダイ
首相と対立…石破幹事長を追い込んだ側近たちの“脅し文句”
日刊ゲンダイ:2014年8月28日

「安保担当相」への就任要請を断ると決めた石破幹事長。蹴られた安倍首相はカンカンになっている。反旗を翻した石破幹事長を叩き潰すつもりだ。9月3日の組閣人事では、石破本人だけでなく、石破系の議員はひとりも入閣させず徹底的に干し上げるつもりでいる。

 首相に近い議員がこう言う。
「ここまで安倍、石破両氏の関係がこじれたのは、石破幹事長に責任がありますよ。もともと“安保担当相”は、石破さんが希望していたもの。一度は“要請受諾”を官邸サイドに伝えていた。安保担当相は自分しかできない、という自負があったのは間違いない。なのに、土壇場でひっくり返した」

 首相周辺は「要請を断った石破が悪い」という党内ムードをつくろうとしているだけに、どこまで本当だか怪しいものだが、「石破は一度は受諾した」という情報が一斉に広がっている。

 石破幹事長がメディアに対して「正式要請があれば、どんな役職も受ける」とオフレコで話していたのは確かだ。ただ「安保担当相」は、石破幹事長を閣内に封じ込めるために用意したポスト。首相周辺が、最初から石破幹事長を潰そうとしていたのは事実だ。

 当初、石破本人は安保担当相を受けるかどうか迷っていたが、周囲に追いつめられ、固辞するしかなくなったらしい。

■石破グループの解散話まで……

「石破幹事長は側近たちから入閣を大反対された。最後には<安倍内閣の一閣僚になれば来年9月の総裁選への出馬は難しくなる><この際、無役になるべきだ><もし、安保担当相を受けるなら石破グループを解散する>と脅されたといいます。石破グループが解散したら、石破さんは政治生命を完全に失ってしまう。それ以上に大きかったのは、いま後見人になっている青木幹雄の存在です。参院ドンだった青木さんは、いまでも自民党内に隠然たる影響力を持っている。後ろ盾になっている、その青木さんから<閣僚を引き受けたら総理の目はなくなるわね>と強く言われてしまった。周囲の圧力が強く、安倍首相と対立するしかなくなった形です」(自民党事情通)

 底意地の悪い首相周辺は、石破幹事長が入閣できないことを承知しながら「安保相でなくてもいいから、首相は石破さんを閣内で処遇するつもりだ」と、メディアにリークしている。自分たちは“いい人”を装い、総理の熱心な要請を断ったと、石破幹事長をトコトン“悪者”にするつもりだ。

 ここまできたら、石破幹事長は開き直って本気で“安倍政権打倒”で動くしかないのではないか。

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 以上で日刊ゲンダイからの引用は終わるが、他方安倍の機関紙?たる「MSN産経ニュース」は「両者は和解した」とまったく逆の論調で報じている。 ↓

安保相固辞から一転、入閣の方向…強気の石破氏、3つの理由 
MSN産経ニュース:2014.8.28 11:11 [自民党]

 9月3日の内閣改造・自民党役員人事をめぐり、亀裂の入っていた安倍晋三首相と石破茂幹事長が歩み寄った。安全保障法制担当相を固辞した石破氏が他のポストで入閣する方向になったのは、首相が党内融和を重視する姿勢に転じたからだ。強気の姿勢を続けてきた石破氏。背景を探ると、これまで石破氏に厳しかった党長老のささやきや党内基盤を強化する必要性、首相との憲法観の違いの「3つの理由」が見えてくる。

党長老との融和/党内基盤の強化/憲法観など相違

 「石破君は、幹事長を続投した方がいいわね」

 石破氏の去就が注目され始めた8月上旬。引退してもなお額賀派に影響力が及ぶ青木幹雄元参院議員会長が、こう語ったとの情報が永田町を駆け巡った。

 石破、青木両氏は、平成20年の党総裁選以来、疎遠になっていた。額賀派幹部によると、当時の石破氏は出馬に必要な20人の推薦人集めに苦労し、協力を求められた青木氏が数人を提供した。しかし「石破氏が選挙後に謝意を十分伝えなかった」(額賀派幹部)ことなどで関係がこじれた。

 そもそも石破氏は党長老から長年、にらまれてきた。かつて自民党を離党し新進党などを渡り歩いて復党。「苦しい時に逃げる」(森喜朗元首相)と厳しい批判を浴びてきた。

 ところが、幹事長に就任すると、これを好機とばかりに、就任あいさつだけでなく、国政選挙など難題に直面する度に青木氏らを非公式に訪ね、忠告にも耳を傾けるようになった。

 森氏は2日付の読売新聞朝刊のインタビューで、石破氏を「安保担当相でもいいが、幹事長の方がより政権は安定する」と続投が望ましいとの考えを示した。

 「安保法制の意見が違うのに受けられない」

 石破氏は約1週間のシンガポール滞在から帰国した21日夜、石破氏を中心とした勉強会「さわらび会」の幹部数人に、安全保障法制担当相の就任要請を断る決意を電話で伝えた。

 石破氏はお盆前、党幹事長経験者に「安保担当相を受けるべきかまだ悩んでいる」と吐露している。家族とシンガポールに滞在した際に腹を固めたようだ。

 さわらび会の浜田靖一元防衛相ら側近は、首相に従う石破氏の姿勢に「存在感が薄れる」とかねて危機感を抱き、「無役」になるよう進言してきた。石破氏は最終的にそんな浜田氏らと来年9月の党総裁選をにらみ、党内基盤を強化する道を選んだ可能性は高い。青木氏らとの距離を縮めたのも、党内基盤が弱いことの裏返しといえる。

 石破氏が安保担当相を固辞するのは、集団的自衛権の行使を可能にするための手法の違いにもある。首相との対立は、実は2年近くに及ぶ。

 首相は平成24年10月31日、野党総裁として衆院本会議で代表質問に立った。首相は質問案を練る過程で、行使容認に向けた憲法解釈見直しは「国会での首相答弁と閣議決定を優先させればいい」と主張した。

 これに対し石破氏は「長年積み上げた政府の憲法解釈は重く、変えるなら国会の承認を得る形が必要だ」と反論し、包括的な「国家安全保障基本法」の制定を求めた。最終的に首相の考えが採用されたが、石破氏には「憲法観が違う」とわだかまりが残った。

 石破氏は周囲に「ライフワークで取り組んできた政策の考えが違う以上、安保担当相だけはどうしても受けられない」と語る。ただ「他の閣僚ならいいのだが…」とも漏らしており、今回の内閣改造で首相と決定的に対立するつもりはなかったようだ。

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 以上で産経からの引用終わり。
 ではどちらがより正確な情報かと言えば、これでもし単なる大衆迎合夕刊紙に過ぎない「日刊ゲンダイ」の指摘の方が正しかったとしたならば、安倍に連日連夜密着して「お庭番気取り」の産経は大恥をかくことになる。安倍が「党内融和」を望むのは当然として、「和戦両様」の構えで(というよりは狭間で)逡巡している石破はここが思案のしどころだということになる。どっちにしても彼にいいことは無さそうだから、いっそゲンダイの推すように:
>ここまできたら、石破幹事長は開き直って本気で“安倍政権打倒”で動くしかないのではないか。
 ・・というのは私は大歓迎だけどね。笑。
 我々はあくまで部外者なのだから、ここは一つ、国会議員同士が総裁選で「票の貸し借り」をしているという腐り切った自民党諸先生方のお手並みをチラチラ横目で拝見することにしよう。どうせ結果はあと一週間もすれば出るのだ。


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