本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

第二次世界大戦に於ける戦後処理。

2014-08-08 18:15:06 | 世界
 実は昨日夕方、自宅から持込みで『 WORLD WAR Ⅱ』太平洋戦争編というのを見た。これは『第二次世界大戦全史(全13巻)』の中の"Victory at Sea."という一巻で、エピソード1.沖縄地上戦・神風特攻隊と、エピソード2.原爆投下・終戦とから構成された二部構成の実写フィルムで、1952~1953年にかけて26週に亘って(全米の?)NBCテレビで放映されたものであり、1954年のエミー賞を獲得している、云わば戦勝国側で当時大絶賛された記録フィルム(のその一部)なのである。まさに彼らにしてみれば『 JAP GIVE UP ! 』の一大祝賀パレードだったわけである。

 殆ど全世界を巻き込んだ形の、しかも二度に亘った世界大戦であるから戦勝国もあり敗戦国もあって当然だが、二度目に負けた枢軸国の中でも、とりわけ我が国(=『大日本帝国』と昔は自称していた)の負け方は悲惨なことこの上なかった。戦勝国サイドの戦後処理に不満を持つ人たちがしばしば指摘するように、もし仮に相手が『日本人』という極東に住まう反欧米の(小生意気な)有色人種ではなくドイツ・イタリア等のヨーロッパ人であったならば、果たしてアメリカはまだ実験途上にあった原発を2発も見舞うような無謀でこの上なく野蛮な挙行に出ただろうかと、私も懐疑の念を抱かざるを得ないのであるが、彼らNBCの側の『編集』方針というものは単純明快に勝利の方程式として『原発投下』と『戦勝大パレード』とを一直線で連結して誇示し自画自賛するものだった。
 今更そんな『恨み言』めいた主張をしてみても有意義たり得るとは私自身も思わないが、しかしながらこの『戦勝国サイドのやったことはかつても今も全て正しく』逆に『枢軸国サイドがやったことは全て悪しく』従って戦後70年を経た現在にあっても『諸悪の根源は枢軸国にあり!』といったコモンセンス?が成立していると思しき状況が今の世界を突き動かす原動力の一つとして定着しているのだとしたら、それは由々しき事態でなくて一体何だろうか?

 ともあれ、20世紀はまさしく『戦争の世紀』『殺し合いの世紀』だったなという感想を抱かざるを得ないフィルムだった。そして21世紀がそこから大きく背離しているという実感など今の我々は持ち得ないのだ。

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cf.第二次世界大戦の画像は⇒ここにある。

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 cf.人種差別(所謂言うところのレイシズム)についてはウィキペディアには以下の記述があった ↓

人種差別(じんしゅさべつ、英語: racial discrimination)とは、人間を外観的特徴(肌の色など)や民族、国籍などに基づいて区分し、その特定の人々に対して嫌がらせや差別することである。世界的、歴史的に、各種の事例が存在している。

定義

人種差別撤廃条約は、定義として「人種、皮膚の色、世系又は民族的若しくは種族的出身に基づくあらゆる区別、排除、制限又は優先であって、政治的、経済的、社会的、文化的その他のあらゆる公的生活の分野における平等の立場での人権及び基本的自由を認識し、享有し又は行使することを妨げ又は害する目的又は効果を有するもの」と定めている。
社会学者ロバート・マイルズは、レイシズムを以下のように定義した。
肌の色など恣意的に選び出された特徴を重要な基準として選択し(segregation)、この特徴により人間集団をカテゴライズし(racialization)、否定的/肯定的な評価を付与し、 一定の人間集団を排除/包摂(exclusion/inclusion)していくイデオロギー。
ステレオタイプな他者像(representation of the Other)をともなう。
分類の基準となる特徴は、一般に形質的なもの(例 肌の色、髪の型、頭の形)だが、見て直ぐに分からない生まれつきの現象(例:血統)も重要な特徴として選ばれることがある。
国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、1951年に「人種の優劣には根拠がない」、「人種混交が生物学的に不利な結果をもたらすという証拠もない」という内容の、「人種と人種差別の本質に関する声明」を出している。

以上から、市民的及び政治的権利に関する国際規約は、第20条第2項で「差別、敵意又は暴力の扇動となる国民的、人種的又は宗教的憎悪の唱道は、法律で禁止する。」と定める。

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 以上引用終わり。


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