本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

微罪か余罪か別件か、で、国交省の責任はどうなる?

2006-04-26 16:11:44 | 政治
*またもや大々的にショーアップ化された今日の一斉逮捕だが、マスコミの狂乱ぶりには今回も辟易させられる。プロレス中継か何かと勘違いしているのではないか?!

 微罪というか別件というか、「これを突破口に」なんちゃって、そんなもの額面どおりに受け取れるものだろうか?

 国交省の腐り切った役人どもの責任は後回しか。奴らは雲隠れするつもりか。
 一向に釈然としない今回の大捕り物であり私は不満だ。
 この問題を考えるとき私はいつも武部幹事長の例の発言が頭を過ぎる。
 曰く「犯人探しなんかしていると、この国の建設業界は大変なことになる」と。

 つまりは業界ぐるみ、官庁ぐるみ、陣笠議員ぐるみの構造的な犯罪ではないのか?

============

   姉歯元建築士ら8人を逮捕 耐震強度偽装事件 2006年 4月26日 (水) 11:55
(朝日新聞)

 耐震強度偽装事件で、警視庁と千葉、神奈川県警の合同捜査本部は26日午前、元建築士姉歯秀次容疑者(48)ら2人を建築士法違反と同幇助(ほうじょ)の疑いで、木村建設社長木村盛好容疑者(74)ら4人を建設業法違反の疑いで逮捕した。あわせて、イーホームズ社長藤田東吾容疑者(44)ら2人を電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕した。逮捕者は計8人。

 姉歯元建築士が構造計算書を偽造したことに端を発した刑事責任追及は、まず「偽装」そのものとは直接のつながりがない容疑からの立件となった。捜査本部は設計、施工、確認検査というそれぞれの立場でかかわったキーマンらの逮捕を突破口に偽装事件の全容解明を進めるとみられる。

 耐震偽装問題は昨年11月、姉歯元建築士が構造設計を担当したマンションやホテルの耐震強度が不足していると国土交通省が発表し、発覚した。姉歯元建築士は計算書の偽造を認め、鉄筋不足で強度が足りない建物が次々に見つかった。強度偽装が確認された物件は計98件にのぼった。

 姉歯元建築士は国会の証人喚問などで、多くの建物の設計を発注された木村建設からコスト削減の圧力を受けて偽装に及んだと説明した。木村建設に加え、同社と組んで強度不足のマンションを販売したヒューザーや、強度不足のホテルの開業に携わったコンサルタント会社総合経営研究所などを追及する声が、マンション住民やホテル経営者らを中心に高まった。

 刑事責任追及に向けた作業が本格的に始まったのは昨年12月。合同捜査本部は約100カ所にのぼる関係先を捜索し、姉歯元建築士による計算書偽造の動機や背景、他の関与者などについて調べを進めてきた。

 姉歯元建築士に対しては、強度の足りない建物を設計した建築基準法違反を軸に捜査が進められてきた。その過程で知人が設計や工事監理などの業務を請け負う際、「1級建築士」としての名義を貸して、自らが請け負ったように装った疑いが浮上。法定刑が罰金にとどまる建築基準法よりも懲役刑も科せられる建築士法違反のほうがより重いことから、捜査本部はこの容疑での立件を優先した。

 また、木村社長ら役員は、国による建設業許可の更新の際、利益を水増しして粉飾した決算書類を提出したとする建設業法違反容疑で逮捕した。木村社長らについては、偽装を知りながら工事代金を受け取った詐欺の疑いも浮上しており、捜査本部は、慎重に捜査を進める方針だ。

 イーホームズ社長の藤田容疑者は01年10月、法務局で、イーホームズの資本金が5000万円に増えたとする偽の登記をした疑い。いわゆる「見せ金」増資で、監査法人からも疑惑の指摘を受けていた。

 ヒューザーの小嶋進社長(52)についても、偽装を知りながらマンションの販売代金を受け取った詐欺の疑いが浮上している。捜査本部は小嶋社長からすでに事情聴取しており、姉歯元建築士や建設工事を担当した木村建設関係者の供述を踏まえ、立件の可否を検討する。

逮捕された8人(呼称略)

【建築士法違反容疑(名義貸し】

姉歯秀次(48) 元1級建築士

秋葉三喜雄(46) 建築デザイナー

【建設業法違反容疑(粉飾決算】

木村盛好(74) 木村建設社長

篠塚明(45) 同・元東京支店長

森下三男(51) 同・元専務

橋本正博(48)同・元常務

【電磁的公正証書原本不実記録容疑など(架空増資)】

藤田東吾(44) イーホームズ社長

岸本光司(66) 司法書士・同社元監査役

============

 以上、引用終わり。

 逮捕容疑には『耐震偽装』の『た』の字もない。
 国交省は今回も背景に隠れ込もうとしている。彼らは元建設省だ。業界のどす黒い利権と無縁と考える方がむしろ不自然だしおかしい。無論小嶋とみっちり絡んだ伊藤元長官や安倍晋三ら政権与党の面々も無縁である筈がない。
 ホテル・ルートの内河や四ヶ所はどうしてくれるのだ? 
 彼らこそ『黒幕』ではないのか?(←尤も彼らの背後には更なる黒幕が存在するらしいが。)

 警察・検察はこの五ヶ月間何を考えどういうストーリーと幕引きを考えていたのだろうか? 彼らは何をしたいんだろう・・。
 イー・ホームズの社長など、マスコミは一時はヒューザー小嶋と対峙させて一種英雄的扱いをしていなかっただろうか?
 日刊ゲンダイの二ツ木さんは、彼は生贄の羊だと言っているぞ!

 誰の何を信用したらいいのかますますわかり難い状況に入りつつあるが、取敢えず私たちに出来ることは、日々流されて来る情報を自分の判断で取捨して行くことだけかも知れない。それって結局はセンスの問題かな?w

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。