本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ちょっと気になる話題ってか?

2010-10-24 12:43:10 | 社会
「妹殺す」が正解?=東京の小学校では不適切授業 jiji.com

 東京都杉並区教委は23日、区立浜田山小学校で3年生の担任の女性教諭(23)が、正解は「妹を殺すこと」というクイズを出す不適切な授業を行ったと発表した。同小は同日、保護者会を開き謝罪した。
 杉並区教委は「非常に不適切な行為。今後繰り返さないよう指導に努める」とコメント。教諭や校長に厳重注意するとしている。
 区教委によると、教諭は19日、算数の授業で時間が余ったため、「3姉妹の長女が自殺し、次女はその葬儀に来た格好いい男性が好きになった。葬儀後もう一度出会うためにはどうすればいいか」というクイズを出題した。
 生徒は「電話をかける」などと回答したところ、教諭はヒントを出し、「正解」としていた「妹を殺し、葬式をやればまた会える」という答えに導いていたという。(2010/10/24-00:48)

============

 つい最近もどこかで生徒に『殺人ネタ』のクイズを出した似たような教師の話があったが、これは一体どういうことなのか、もう少し考えないと私には意味がわからない。
 尤もニュースと言えば毎日殺人のニュースがあり、2時間ドラマと言えば温泉巡りしながら殺人の旅だし、アニメならコナンくんが殺人トリックを解明する・・といったように、我々の周辺には殺人事件が満ち溢れているから、それで小学校でも殺人クイズが流行っているのだろうか。

 追跡ネタによれば、この東京杉並区の女教師23歳は小学3年生の算数の授業45分を5分余して終え、余った時間で何をするかを考えたとき先週やったクイズを生徒にせがまれ、準備のないまま自分が学生時代にやったクイズを思い出しそのまま出題してしまったのだそうである。(←このクイズ自体からして、ブラックジョークとしてのレベルは低過ぎると私は思う。)
 言わば偶然に偶然が重なって、「自然経過」を辿った結果の「非常識」だったというのが学校側の説明である。本人としては格別に奇抜な発想をした結果ではさらさらないという点が、怖いと言えば怖いのである。別の教師は割り算を教える際「一日3人ずつ殺したら幾日かかるか?」と出題したということであるし、少子化が進む我が社会の教育現場が日々疲弊し壊れ続けていないという保障は誰にも出来ないような気がする。

============

ラバQというところが英『ガーディアン』紙の「日本見直し」論を取り上げていた。 ↓

バブル崩壊後の1990年代の日本経済はデフレ時代とも言え、消費が減り、景気低迷をうたわれていると報道され、経済学者もそう伝えているものの、実は数字で見ると失業率はその頃でさえたった3%だと驚きの声をあげています。

コラムニストはこう疑問を投げかけています。

「ノーベル賞受賞の経済学者までが日本の経済がどれほど落ち込んでいるかという書き方をしていたからで、数値で見るといったい経済学者というのは、どういう状態なら経済的にすばらしいと見るのか、いったい経済とは何なのか」

そして、「比較的経済が安定している日本やドイツからアメリカは学ぶべきことはないのか」と言った内容で結ばれています。

このガーディアン紙の記事に関して、海外掲示板では様々な意見が交わされていたので、一部抜粋してご紹介します。

・そうだが、日本にはどれほど超リッチな人々がいる?それが大事なんだ。

・そんなごまかしは信じないぞ。日本だって問題はあるんだ。ただ公表しないのが得意なんだ。

・自殺率は?きっとノルウェーが勝っているさ。

・ノルウェー?フィンランドだろ?

・ここ(国の自殺率順リスト - Wikipedia)によると、日本は世界の自殺率第5位で10万人あたり24.4人だ。そんないい国なら、なんでみんな自殺するんだ。

・その質問に対してかなりの調査や研究がなされているよ。いろいろ検索して読むといい。

・自殺の理由に失業や社会の圧力が書かれていた……。

・もしかして自殺するから失業率が低いのか。

・少子化問題や、精神病の彼らの定義も見るべきだ。日本は得意な分野も多いが我々と同じように問題も多い。

・ここ(List of sovereign states by public debt - Wikipedia)によると政府の借金がジンバブエに続いて第2位…。

・それは本当だが貸してるのは日本の投資家だ。

・それからすごい同民族ばかりの国だ。

・外国人嫌いが集まった社会がいいのか、それが理由で分けられた社会がいいのかという問題になってるのか?

・日本はいろんな意味で驚きの国さ。ハイテクに医療保険に教育のレベルにね。僕が日本に行って特に忘れられなかったのは、ショックを受けるほど人々が親切なことだった。日本語は片言しか話せなくて、道に迷って人に尋ねるとベストを尽くして助けてくれた。特にすごかったのはバスのターミナルまでの道を説明できない男性が、たどり着くまでの10分の道のりを一緒に歩いてくれた。そんなことアメリカであるかい?それも知らない人のために?日本から1つや2つは学ぶことはある。多分経済もね。

・皮肉を言うつもりはないが、僕も3ヶ月日本で観光ビザで過ごした。君と同じ理由で日本が大好きになった。そのあと3年日本で働いたら、日本が大嫌いになった。8年前のことだがそれ以来日本に行ってない。日本には2つの面がある。

・伝統的な日本の会社で働いただろ。オレも最近まで働いていたからわかる。とにかく嫌だった。

・この8~10年で相当変わったよ、もう一度訪ねるといいよ。日本を嫌う・好くという段階でいうとそれはまだステージ2だ。ステージ1は観光で行って、みんなが親切で大好き。ステージ2は日本で働く経験をして日本の腹黒い部分が見えて日本人社会の裏面を知るんだ。

・記事に書かれているのは真実だ。住んでるけどかなりすごい。それはみんながまともな給料をもらっていて、どんな職業も尊いと思われてることだ。電車の掃除夫さえきちんとした給料をもらっている。
 理由のひとつには企業のトップがそこまで強欲ではないからじゃないか。みんながまっとうな金銭感覚を持っていて、何億円のボーナスをもらうことが最悪だと思っているからじゃないか。富はかなり公平に分配されているので中流クラスが大きく安定している。この中流クラスが犯罪を減らしていてるので、誰もハンドバッグをひったくって逃げようとか誰かの財布のためにナイフを出したりしない。もちろん日本社会も問題だらけだが、このことに関しては自分は日本のシステムを賞賛する。

・日本にいる間に不思議に思ったのは、みんな自分の仕事にプライドを持っているってことだった。それもどんな仕事にでも。ここフィンランドでは日本のように最低な仕事にでも良い給料を与えるけれど、人々は良い仕事だとは思っていない。むしろ恥じている。お金の問題じゃなく文化でもあるかなと思う。どんな仕事でも尊敬されているということがね。

・驚くのはここで問題になっている強欲の問題がないことだ。

・日本人にも欲はあるさ、ただ体面のほうが大きいだけさ。

その国ごとの長所・短所は必ずあるものですが、外からはこう見えるのかと、日本で暮らしていると気づきにくい指摘もあり、なかなか興味深い議論が続いていました。

日本が多くの問題を抱えていることは身を持って実感していると思いますが、良いところ、恵まれているところがあるということも、他国との比較からもっと認識しておいてもいいのではないでしょうか。

In all these it beats both the US and China by a mile!

============

 欧米メディアの日本理解は大したものではないから、我々がここで改まって大騒ぎする程のことは何ひとつないのだが、我々の(というか我がメディアの)習性として、とりわけ明治以降は欧米からああだこうだ言われることを殊の外好む民族なのである、「まるで彼らの《噂》なしでは一日も立ち行かないかのように」である。欧米崇拝~追随が大好きな民族でありその報道機関である。

============

cf.京都紅葉情報。

============


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。