本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

新宮・名古屋・飛騨金山(6)最終回♪多治見~美濃太田。

2010-10-22 15:14:49 | 
15.名古屋に来たからには乗りたい路線が2つあった。1つは中央本線、もう1つは高山線である。時間があれば高山から富山に抜けて、金沢経由で帰るのがベストだがそれは早朝名古屋を出て初めてプランとなり得る。中央本線も、きりのいいところで引返して来ないと東京まで行ってしまいそうである。年寄りは勢いだけで行動してはならないのである。ぁそ。

9:04-20 吉野家駅前店で牛鍋丼(並)280円。連チャンである。値段は別にしても、私は牛丼よりこっちの方が好きだ。これを食べれば喫茶店に入る必要はない。w
 ただこの店は前夜もそうだったが、ホールの動きが緩慢で、客が帰ってからもいつまでも食器を片付けないし、ポットの冷水が残り少なくなっても一向に補充や差し替えする気配がなくほったらかしである。客は私も入れて数人しかいなかったのだからこんなのはサボタージュと同じである。
 一般に吉野家は価格競争で劣勢になってからというもの、覇気というものが感じられない。この牛鍋丼が280円で牛丼は据置きの380円というのも意味不明である。元々それまで定価400円だった牛丼を一気に280円まで持って行ったのは吉野家である。他チェーンは最初なかなか値下げ競争に対応出来なかったのであるが、その後BSE騒動があって吉野家一人が失速した。

cf.吉野家

 あと私は初めて知ったけど別段興味は惹かなかったのは「あおなみ線」という電車である。これは名駅と名古屋港金城埠頭を24分でむすんでいるのだそうであるが、(私にしてみれば「だからどうした!?」という感じである。名古屋港は昔行ったからいいのである。ぁそ。)

10:32 7番線から中津川行快速。駅前広場でマン・ウオッチングして時間を潰し、ビックカメラで朝一番の買い物をしてから中央本線に乗り込んだ。

 金山ー鶴舞ー千種ー大曽根・・とこの辺りまではまだ名古屋市内である。名古屋は目立つ高層ビルが少なく、全体にのっぺりした平板な感じの大都市であり、ときに『巨大な田舎』などと揶揄されるが、それを言うなら大阪だって同じことで、わが国は文化も一極集中・中央集権の気配が濃厚だからみんな東京の方を向いて生活し、あまつさえ「日本は東京にしか文化がない」(某中村紘子)などと平然と言い放つ「自称文化人」もいるわけである。

16.夜までに大阪へ帰るには終点中津川に行き着く手前のどこかで引き返す必要があると考えていたとき、「多治見で太多線に連絡している」とのアナウンスがあった。これである。私はこれを忘れていた。高山線と中央本線を結ぶこの電車に乗れば今来た路線を引き返すことなく岐阜方面に行ける。各駅停車の旅は何より「一筆書き」が効率的で好ましいのである。w

cf.太多線情報局

11:06 多治見3番線下車。

11:25 5番線発岐阜行普通。アナウンスは「ワンマン列車」と繰返していたが「列車」というのは如何にも大袈裟な感じがして耳に残った。
 正確にはどこからを高山線というのかわからずに私はつい終点まで乗ってしまったが、いずれにせよ美濃太田から先の岐阜までは重複区間なので本当は行く必要はなかったのだから、これはロスと言えばロスであった。

cf.北陸本線・高山本線の旅

 正午前一旦美濃太田を通過し、昼過ぎ岐阜に到着。しばらく駅前をぶらぶらしてから13:15発高山行普通に乗って、再び美濃太田駅(ここは旧中仙道太田宿で昔は流行ったお土地柄である♪)に戻って来たのは2時近かったのだから、2時間ほど遠回りした計算になるが、本人にはそういう自覚は皆無だった。

 私の場合乗車時間を単純に10時ー22時の12時間と想定し、その半分の午後4時までは行けるだけ行って、あとは反転して引き返すだけという作戦を基本とすることは以前述べたとおりだが、それはあくまで大阪始発に限ってのことで、この日のように名古屋始発で終着大阪というケースでは途端に時間配分に悩んでしまうのである。

 それで4時まで突進していたら、高山線も本数は少ないようだから「また名古屋で一泊!」という事態を招きかねないので、今回は余裕を見て「3時でUターン」とすることに決めた。それでこの電車は16:36分高山到着予定だったから、高山はまだ行ったことはなかったがまず諦めて、あとは下呂まで行けるかどうかだったが、これも2駅手前で涙を呑んだのである。泣く。

14:50頃 飛騨金山駅下車。

17.改札で切符を見せたら、係りの人が切符を窓口の内側に引っ張り込んでしげしげと眺め、なかなか返してくれないのであった。
 普通は日付をチラッと確認しておしまいなので「この人は《鉄道の日記念切符》を知らないんじゃないか!?」と最初私は疑った。しかも、

「スタンプはどうしますか・・?」などとわけのわからないことを言っているので、

「スタンプは要らない。これは見せるだけ」と私は答えたのだが、それは私の不明による勘違いもいいとこで、この種の切符を使う人は改札を出た証の記念として、その「不要のスタンプ=駅印」を押してくれるようせがむ場合が多いというのである。
 多い人は乗車券の余白は各地の小さな駅印だらけになっているそうで、言われてみれば私も一度、頼みもしないのにどこかの駅で改札の駅印を押して貰ったことがあったのを思い出し、私もそれではと駅印をひとつ所望したのであった。

 この駅長さんはとても親切な方で、次の電車まで1時間20分あることを知った私が「どこかいいところありませんか?」と訊くと「バスは出てしまったし・・」と言いながら1枚の観光チラシをくれた。そして金山町やひとつ上流の下呂町の観光名所を巡るには時間が足りなかったが、私が「川を見たいだけだ」と言うと、

「それなら少し先に飛騨川と馬瀬川(ませがわ)の合流地点がある。そこなら電車の待ち時間で充分行って来られる」と絵地図をなぞりながら説明してくれた。

 それで合流地点の真上に架かっている金山橋と、馬瀬川のひとつ上流の境橋を小一時間かけてじっくり回って帰って来たわけである。そのとき撮った写真は「飛騨金山町」と題して既に他blogに13回に亘ってアップ済みである。

 旅には小さくても良いから何かしらエポックメイキングな、トピックスの如き出来事が必要である。ぁそ。それが今回は飛騨金山町の二つの橋だった。私は充分満足して帰路に着いた。駅長さん、ありがとう。w

16:21 2番線から美濃太田行普通。 

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蓮舫大臣はかませ犬か
【政治・経済】
2010年10月22日 『日刊ゲンダイ』掲載
特別会計 仕分け前からギブアップ発言

 まるで負けることが前提でリングに立つボクサーみたいだ。行政刷新会議が、やっと特別会計に切り込む「事業仕分け」の第3弾である。27日からの本番を前に、担当大臣の蓮舫が「お金を出そうとは思っていない」「期待感はなくしていただきたい」と、ハナから財源捻出をあきらめた発言を連発。闘う前から、すっかり腰が引けているのだ。

●前任者の仙谷が官僚との闘い放棄
 全18会計・51勘定に及ぶ特会の歳出額は176.4兆円(10年度)と、一般会計92兆円をはるかに上回る。その実態はずっと不透明で、霞が関の“隠れたサイフ”にされてきたのだが、この税金のムダの温床にメスを入れようとしたのが、民主党だ。
 昨年の衆院選マニフェストで「特会をゼロベースで見直し、必要不可欠なもの以外は廃止」と明記し、予算の全面組み替えと埋蔵金発掘を柱に計16.8兆円を生み出すと約束した。この勇ましさに国民は期待し、政権交代が実現したのだ。
 それだけに蓮舫大臣の負け犬発言には本当にガッカリだ。
「特別会計への道案内」の著者で国会議員の政策秘書だった松浦武志氏が言う。
「予算の全面組み替えを約束した以上、蓮舫氏の弱気発言は国民を欺いたのと同じ。初めから『お金は出ない』という結論ありきで、予算の組み替えに貢献できないのなら、税金で仕分けを行う意味はない。壮大な八百長に血税を使うようなもので、それこそムダ遣いです」
 まったく正論だ。しかも、デタラメはこれだけじゃない。蓮舫は財源捻出を捨てたばかりか、「特会にある『埋蔵借金』の情報も徹底公開し、これまで向き合えなかった現実を直視する」なんて言っている。「現実を直視」と言うと格好いいが、返済のメドが立たず「塩漬け」状態にある特会の借金をことさら強調しているだけだから、悪質だ。大マスコミも競い合うように「『交付税及び譲与税配布特会』は33.6兆円の借金を抱える」「『国有林野事業特会』にも1.3兆円」と、特会に眠る借金の額を“暴き”始めた。
 読売新聞などは〈仕分けによって期待される「埋蔵金」発掘には限界があるとアピールすることで、消費税率引き上げを含む財政再建論議を加速する狙いがあるようだ〉と書いていた。

●民主党の目玉政策は壮大なデキレースに変質した
 やっとこぎつけた特会の事業仕分けが、埋蔵金発掘どころか、将来の増税論議に利用されるなんて、お門違いもはなはだしい。どこで、こんなデタラメ結論になってしまったのか。
「現政権の事なかれ主義の表れですよ。『官僚の抵抗』なんて言い訳に過ぎません。特会は予算の全面組み替えの“本丸”。昨年暮れの第1弾で真っ先に埋蔵金をあぶり出すべきだったのです。ところが、昨年暮れに当時の担当大臣だった仙谷官房長官は、特会を仕分ける前から『埋蔵金はもう出てこない感じだ』と早々と結論付け、官僚との闘いを放棄してしまった。この時の結論ありきで、特会をめぐる議論が進んでいるのが気になります。壮大なデキレースの中で、蓮舫大臣は操り人形になっているようにも映るのです」(松浦武志氏=前出)
 特会では自民党政権時代でさえも、毎年のように10兆円規模のムダ金が見つかったものだ。蓮舫も特会の3つや4つ廃止させ、20兆円ぐらいを捻出する気概がなければ、「必殺仕分け人」のイメージはガタ落ちである。単なるウルサ型の“かませメス犬”に成り下がるだけだ。

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 いずれも『元』が付くが「市民運動家(かん)」も「全共闘(影の総理)」も「美人タレント(れんほう)」も駄目ということであれば、いったいあの政権交代は何だったのだろうか、という話に当然なって来るわけである。だいたいが、管に忠誠を誓った「ミスター年金」を「お前は官僚から嫌われている」からとクビを切るんだからどうしようもない政権なのである。今駄目ならこの先はもっと駄目だろう。その辺のお兄ちゃん・お姉ちゃんでは我が日本が世界に誇る官僚組織には到底太刀打出来ないのである。私はこれを甘く見過ぎていた。高鳥尽きて良弓蔵(しま)わる。やっぱり小沢大明神じゃないのかねえ・・。

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 北海道の衆院補選は下馬評通り雇われマダムの町村が「昔の名前で出ています♪」で勝った。意外性も新味も何もない旧態依然たる政治状況である。
 私も「小沢がやれば何でもうまく行く」とは言わないが、政治家はパフォーマンスでも何でも、何か我々にやってみせなければならないのである。管らのように何もしないうちから「駄目でした。出来ませんでした」では「味噌汁で顔洗って出直して来い!」となるわけである。

 民主党はもうわかったし飽きたから(!)今度は我々は橋下知事の大阪都構想にでも期待するしかないし、大勢はそうなるだろう。w

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cf.團伊玖磨

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