本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

安倍に戦没者慰霊は出来ない。

2014-08-17 16:27:20 | web・メディア
 はんどう・かずとし 1930年、東京生まれ。東京大文学部卒。「文芸春秋」編集長などを経て作家に。「昭和史」で毎日出版文化賞特別賞。近著は「日露戦争史」1~3巻

戦没者230万人:兵士を「駒」扱い 愚劣な軍事指導者たち 半藤一利さんインタビュー
毎日新聞:2014年08月15日

 「戦没者230万人」という数字を、私たちはどのように読み解けばいいのだろうか。昭和史の著作が多い「歴史探偵」こと作家の半藤一利さん(84)に聞いた。【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】

          ◇

 戦前の日本は近代国家の体をなしていなかった。「戦没者230万人」という数字はそのことを端的に示していると思います。国民を戦地に送り込むならば、国家は責任を負わなければなりません。いつ、どこで、どのように戦没したのか。確実に把握していなければならない。ところが、「戦没者230万人」という大枠のみが残り、具体的なデータは部分的にしか残っていません。厚生省(当時)は戦後、戦域別で戦没者数を算出しましたが、そこまで。死因までは分類できていない。230万人というざっくりとした数字も、私は過小評価ではないかと疑っていますよ。

 詳細が分からないということは道義的にはもちろん、軍事的にも非常に問題があります。前線に送り込んだ部隊のうち、戦闘に耐えうる兵士は何人なのか。あるいは戦傷、戦病者は何人いるのか。正確な戦力を測れずして、作戦を立てることはできません。そもそも、前線に送らなければならない武器弾薬、糧食、医薬品などを算出するためにも、絶対に必要です。それができていなかったのではないか。

 兵站(へいたん)を軽視した、あるいは無視したのが日本軍でした。「輜重(しちょう)が兵隊ならば チョウチョ、トンボも鳥のうち」というざれ言があります。輜重とは兵站部門のことです。そもそも、陸軍参謀本部や海軍軍令部のエリート将校にとって、兵卒はしょせん、1銭5厘(当時のはがき代)で集められる存在。作戦時には3日間分のコメ6合など25キロの荷物を背負わせ、前線へとおっぽり出した。食糧がなくなれば、現地調達しろと。降伏はありえないのだから、負け戦になれば玉砕しかありえません。敗残兵の消息など気にもとめなかった。

 これに比べ、米国の手厚さは語るまでもないでしょう。あるエピソードがあります。ブッシュ元大統領(第41代ジョージ・H・W・ブッシュ、第43代大統領の父)は戦時中に小笠原諸島の父島沖で撃墜されました。元大統領は救助されましたが、この時に捕虜になった同僚がいました。戦後、米軍の調査団が父島を訪れ、彼が埋葬された墓地を掘り返したんです。すると、遺骨の首は切断されており、日本軍に処刑されたことが明らかになった。一兵士に対するまで、その死をないがしろにしない。国家としての責任を果たしているんですね。

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 ↑ 以上は毎日新聞からの引用で、以下は ↓ 日刊ゲンダイからです。

弟・岸信夫氏を党三役に抜擢? 透けて見える安倍家の“意向”
日刊ゲンダイ:2014年8月16日

 9月に行われる内閣改造・自民党人事で、安倍首相の弟である岸信夫外務副大臣(55)の党三役就任がウワサされている。政調会長ポストだという。

 岸信夫氏は山口2区選出の衆院議員。衆院は1期目だが、参院2期目の途中に鞍替えした。安倍晋太郎・洋子夫妻の三男として生まれたものの、生後まもなく、跡継ぎのいなかった岸家(洋子さんの実家)の養子になった。つまり岸信介元首相の内孫だ。慶大経済学部卒、住友商事のサラリーマンを経て政界入り。昨年9月から外務副大臣を務めている。

 衆参合わせれば国会議員としての経歴は10年以上になるとはいえ、党三役への抜擢はさすがに早すぎないか……。

「安倍家のゴッドマザー、洋子さんの目の黒いうちに、信夫氏を大臣にしたい、ということらしいですよ。洋子さんはお元気とはいえ86歳。信夫氏の出世は少しでも早い方がいい。副大臣→党三役→閣僚とホップ・ステップ・ジャンプの計画です。最近は『党三役も軽くなった』なんていわれますが、高市さんが政調会長なんですから、信夫氏でも務まるでしょう」(自民党関係者)

■外交への思い入れとゴッドマザーの影響力

 いまの外務副大臣ポストにしても、安倍家の意向が透けて見える。

「安倍晋太郎は長く外相を務めたし、岸信介も外相経験者。洋子さんは『外交』に思い入れがある。だから信夫氏は外務副大臣なんですよ。洋子さんは安倍首相のため、拉致問題進展を睨んで来週モンゴルへ行く予定。そこまでしてくれる母親の願望が、信夫氏の大臣姿なら、首相はマザコンなだけに信夫氏を本当に三役に就けてしまうんじゃないか」(前出の自民党関係者)

 一国のトップが、そこまで身内びいきの情実人事をするのか? まさかではあるが、ゴッドマザーの影響力を考えると単なる噂話で済まされない怖さがある。

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 以上引用終わり。
 祖父の岸信介と安倍は血の繋がりはないが、養子に出して昨年9月から外務副大臣に登用している岸信夫は実の弟である。閨閥政治というか同族政治というか、こんなことが実現するのなら、いよいよ我が国もお隣さんと似て来たと言わざるを得ない。この国は封建時代に戻ってしまったのかと思ってしまう。
 
 しかもそれでやることは裏切り者の仲井眞知事を尖兵に使って沖縄をまず強権的にアメリカへと売り渡し、靖国神社を絶賛して戦前教育を復活させ、戦犯岸信介らを祭り上げて『復古調』の『戦争が出来る国』へと一路邁進するだけが指針だというのだから、これでは戦没者もその遺族も到底浮かばれない。どこの誰にどんな教育を受けたのか知らないが、安倍の言い分はまるで「もう一遍やれば勝てる!」とでも言いたげであるから、これは近来稀に見るファッショ男であると言えよう。


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