本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

気になる変な世の中。

2005-03-10 21:10:25 | 社会
 一体世の中はどうなってしまったんだろう。
 そろそろお暇を頂く番が回って来つつある私だが、これはちょっと変だぞ、後は野となれ山となれというわけには行かないぞ、という気がしているのである。これからこういう世の中を生き抜いて行かなければならない人たちには同情を禁じ得ない。

 いつの時代にも世紀末思想、閉塞感というものはあった。ああだこうだ、なんだかんだと言って不安感を掻き立てていた連中が去った後も人の世は連綿と続いて来た。矛盾を孕みながらもどうにかこうにか(あるいは楽々と?)乗り切って、未だ我が人類は絶滅だけは免れている。
 だから我々も「今、天が落ちて来たらどうしよう?」などと心配するには及ばないのかもしれないし、要らぬ世話かも知れない。
 昔ある高名な天文学者がフランクな対談の中で、「よしんば地球文明が絶滅しても構わない。銀河文明が存続すればいいのである」などと奇妙なオポチュニズムを披露していたが、これは自己を中心に置いた同心円を適宜拡大~縮小するだけの話なのであまり有意義な議論とも思えない、一種の同義反復である。

 親が子を殺し、子が親を殺す。戦国大名みたいである。パチンコに夢中になった親が子を密閉された車の中に置き去りにして熱死させるのではなく、近頃はもっと直接的に、『邪魔だから』虐待して虐め殺すのである。子が親を殺すケースでは昔、金属バットで撲殺した事件があったが、今は刃物を使うことが多いようである。

 卒業生は学校を襲い、警官は犯罪を犯し、先生は生徒に色目を使い、役人は私財の蓄積に余念が無い。昨夜は『一日一善』を標榜する現役の衆議院議員が強制わいせつで現行犯逮捕された。こんなことしか話題にならない開会中の国会も情けない。

 嫌なニュースばかりを反芻しながら街を行くと、春とはいえなんだか殺伐としているようにも思えて来る。フジTVのおばかさん番組にも以前のようには笑えないが、これにはまた別の要因が絡んで来るからややこしい。



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