海老蔵の記者会見は当初父親が示した「・・と本人は言っています」という「既定方針堅持」の姿勢を示しただけである。都合の悪いことは「記憶にない」&「捜査中」の二言で逃げ「何と言われようと自分は一方的な被害者なのである」と90分かけて筋の通らないストーリーを、ときには目を虚ろにさせ、或いは視線を泳がせつつ物語り続けただけのことであって、それで最後まで通せるかどうかすらわからない一種の大博打なのである。一方真央夫人へは「なぜあの夜11時過ぎに夫を外出させたのか!?」と梨園からの猛烈なバッシングが起きているとのことであるが、彼ら歌舞伎界の連中が本当に責めたい真意はそこにではなく、「なぜ(海老蔵が帰宅した朝)119番ではなく110番に真っ先に電話したのか!?」という一点にあるような気がする。彼女の「軽挙妄動」の結果「すわっ、歌舞伎界のプリンスが重傷を負った!」と即断した警察サイドは「捜査一課」出動の運びとなり、そうなっては関係者が如何にことを穏便に事を収めようと画策しても、警察はなまじのことでは矛を納めることが出来ないではないか、どうしてくれる、やっぱりあの女には梨園の女房は務まらない!・・ということなのである。安直メディアは「暴力団」「暴走族」(昔は「暴力学生」という言葉もあった♪)と「暴」さえ付ければノー文句で世間から爪弾きにし抹殺しても構わないアウトローであるかのように扱って恥じないのだが、(マスコミに「記者クラブ」があるように!)彼らには彼らの言い分があり彼らなりの美意識なり集団内部の御法度なりがあるのであって、彼らに何の危害も加えていない善良なる一般市民をいきなり背後から襲いかかってボコボコにしてしまうことなどまずあり得ないのである。そんなことは常識じゃないかと私には思われるが朝日・毎日等は最後までそういうスタンスではなかった。公平に言って私は捜査一課が取り得る選択は二つしかないように思う。一つは暴走族側を逮捕するのなら海老蔵も逮捕すること。これは梨園が猛反発するだろうから実現不可能。もう一つは「示談・手打ち」へと両者を強引に誘導して、この件は刑事事件にはせず、どこかへソフトランディングさせる方策である。これなら梨園も松竹も喉から手の出る大歓迎の決着だろう。またそのための種々裏工作があるからこそ、逮捕状の出ている加害者側の出頭が大幅に遅れているのである。 . . . 本文を読む