フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

三つの嵐の残したもの

2017-09-19 11:31:51 | 美しく生きるという事

オババの子供たちは一人ずつ家から去って行ったのですが、

面白いことに気付きました。

第一番目は、水道代が減ったこと。電気代も減ったな。ガス代もね。

これは、真冬でも沸かしたお風呂に入らずに、

体が温まるまでシャワーを使いまくった奴が出て行ったことが大きいと思います。

冬と夏のエアコン使用が減った。

どうして奴らは冷蔵庫みたいに個室を冷やすんでしょうかね?

女の私にはわかりません。

毎月(水道代は隔月)、メーターの数字と金額をみるとびっくりしたものです。

あいつら、自分が払わないのをいいことに…。

でも、今頃は自分で支払っているのですから、

いかに生きることに金がかかるか分かったでしょ?

と、心で笑っています。

そして…!

トイレットペーパーも減りません。

前はガンガンなくなってったように思うんですけど、

今はマジ、減りませんねぇ。

あいつらそんなに使ってたの?

 

つい先日出て行った奴の部屋の物入れを整理しています。

一見ぐちゃぐちゃ。だらだらと広がっている。

だけど何のことはない、乱れた髪をくしで丁寧に梳かすときれいに整って見えますね、

あれと一緒で、書類とか衣類とかをまとめたら、たいしたことはなかった。

いつもやっとけよ。

 

思い起こせば、

彼らは天使でした。

それがだんだん人間になっていったんですね。

もうすっかり人間になりました。

一人でも生きて行かれるでしょう。

 

私も母として、いろんな経験をさせてもらったし、

フルタイムで仕事をすることもできたし、

職場には、同じくらいの年頃の子を持つ母たちがいて話できたし、

今は違う仕事をしていますが、

尊敬出来る先輩方が大勢いらっしゃるし、

ずいぶんとあちこち転々としてきたんですけど、

気が付いたらちゃんと居場所がある、というのはとてもうれしいことだなって思います。

仕事も、自分のやりようではまだ枝を伸ばして行かれると思いますし。

 

そんなことを思う秋の日でした。

 

 

 

 

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1 コメント

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そだね〜(^^) (黒にし)
2017-09-21 14:22:05
お誕生日おめでとう。
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