オババの子供たちは一人ずつ家から去って行ったのですが、
面白いことに気付きました。
第一番目は、水道代が減ったこと。電気代も減ったな。ガス代もね。
これは、真冬でも沸かしたお風呂に入らずに、
体が温まるまでシャワーを使いまくった奴が出て行ったことが大きいと思います。
冬と夏のエアコン使用が減った。
どうして奴らは冷蔵庫みたいに個室を冷やすんでしょうかね?
女の私にはわかりません。
毎月(水道代は隔月)、メーターの数字と金額をみるとびっくりしたものです。
あいつら、自分が払わないのをいいことに…。
でも、今頃は自分で支払っているのですから、
いかに生きることに金がかかるか分かったでしょ?
と、心で笑っています。
そして…!
トイレットペーパーも減りません。
前はガンガンなくなってったように思うんですけど、
今はマジ、減りませんねぇ。
あいつらそんなに使ってたの?
つい先日出て行った奴の部屋の物入れを整理しています。
一見ぐちゃぐちゃ。だらだらと広がっている。
だけど何のことはない、乱れた髪をくしで丁寧に梳かすときれいに整って見えますね、
あれと一緒で、書類とか衣類とかをまとめたら、たいしたことはなかった。
いつもやっとけよ。
思い起こせば、
彼らは天使でした。
それがだんだん人間になっていったんですね。
もうすっかり人間になりました。
一人でも生きて行かれるでしょう。
私も母として、いろんな経験をさせてもらったし、
フルタイムで仕事をすることもできたし、
職場には、同じくらいの年頃の子を持つ母たちがいて話できたし、
今は違う仕事をしていますが、
尊敬出来る先輩方が大勢いらっしゃるし、
ずいぶんとあちこち転々としてきたんですけど、
気が付いたらちゃんと居場所がある、というのはとてもうれしいことだなって思います。
仕事も、自分のやりようではまだ枝を伸ばして行かれると思いますし。
そんなことを思う秋の日でした。