5年ぶり親睦の地引
鵠沼海岸で500人参加
タウンニュ-ス
力を合わせて綱を引く参加者ら
鵠沼海岸の西浜歩道橋前で14日、サンキホーム
株式会社主催の地引網が行われ、同社で家を建
てた施主や関係者など約500人が参加した。
この日は、時折雨の降るあいにくの天候だった
が、波は穏やかで、参加者は子どもから大人ま
で協力して綱を引いた。
浜にあげられた網にはイワシやアジ、コノシロ
などが入り、生きている魚の姿に子どもたちか
ら歓声があがった。
会場では、宝探しゲームやじゃんけん大会も行
われたほか、焼きそばなどの屋台やラーメンの
キッチンカーもあり、市内から家族で訪れた参
加者は「開放的で最高です」と海岸での食事を
楽しんでいた。
同社の恒例行事となっている地引網は、新型
コロナなどの影響もあって5年ぶりの開催。
木本己樹彦代表取締役社長は「湘南の海の楽し
み方を知っていただき、藤沢に住む人が増え、
街の活性化につながってくれたら」と話す。
横断歩道は手を上げて
三協自校で園児ら学ぶ
タウンニュ-ス
横断歩道を渡る藤沢いずみ
幼稚園の園児ら
小学校に進学する前に園児らに交通ルールを学
んでもらおうと22日、本藤沢の三共自動車学校
で交通安全教室が開かれた。認定こども園「藤沢
いずみ幼稚園」の年長48人が参加。藤沢北警察
署の署員らの指導で命を守る大切さを学んだ。
「みんなの命は一つしかないし買うこともでき
ない。交通ルールは命を守ること」。園児らを
前に署員が語りかけた。教室は毎年恒例で、市
が仲介役となり同署の協力で実施している。
今回は同自動車学校の職員による寸劇も披露。
侍がタイムスリップしたという設定で、横断歩
道を渡る際、左右を見なかったり手を上げない
と車にひかれる恐れがあることを熱演した。
その後、園児ら一人ひとりが署員の指導を受け、
横断歩道を横断。同園の神崎洋輔園長は「小学
校にあがれば一人で通学する機会も増えると思
う。子どもたちに安全の大切さを学んでもらえ
れば」と話した。
鮮やか夏色の競演
長久保公園の花壇見頃
タウンニュ-ス
ペチュニアやキンギョソウが植栽され
ている「花のプロムナード」
長久保公園(辻堂太平台)の「花のプロム
ナード」に寄せ植えされている夏の花々が
見頃だ。赤やピンク、黄色、紫など色とり
どりの花が100平方メートルあるふたつ
の花壇を彩り、来園者らの目を楽しませて
いる。
植栽されているのはペチュニアやキンギョ
ソウ、マーガレットなど11種類約4千株。
5月上旬にあったイベントに合わせ、指定管
理者の横浜植木(株)やボランティアの市民
らが協働で整備した。
24日は初夏の青空が広がり、園内には散策し
たり、ベンチに腰掛ける人の姿がちらほら。
1歳の息子と訪れた本鵠沼在住の30代女性は
「色鮮やかできれい。子どもも花が好きなの
で、また足を運びたい」と話した。
横浜植木によると、花壇の花は6月いっぱい
楽しめる。入場無料。開園は午前8時30分か
ら午後5時(月曜ほか休園)。問い合せは
同園【電話】0466・34・8422。
地下道の砂きれいに
明治中おやじの会が汗
タウンニュ-ス
松波交差点付近にある地下道に堆積した
砂を撤去する明治中おやじの会メンバー
生徒の父親が中心になって活動する「明治中学
校おやじの会」が6日、国道134号線の松波
交差点付近(鵠沼海岸)にある地下道で、堆積
した砂の撤去作業を行った。
この日活動したのは、同会シークリーン倶楽部
のメンバーなど約20人。地下道は市街地と砂浜
をつないでおり、近隣住民やサーファーらが利
用する。潮風の影響で路面が見えないほど砂が
入り込み、「両脇には80cmほど積み上がる」と
いう。
きっかけは1年ほど前。メンバーがランニング
していた際、地下道の状況を見て。歩行者や自
転車が通りづらいだけでなく、車いす利用者は
通れないことに問題意識を覚えた。
活動は毎月第1土曜日に実施。この日は活動の
趣旨に賛同した鵠沼おやじパトロール隊、第一
中学校おやじネットワークも助っ人として参加。
業務用バケツ20個を使い、約2時間かけて砂を
通路外に出した。メンバーは「いたちごっこの
状況だが、市民の皆さんのために継続していき
たい」と話した。
横浜大空襲78年、平和の尊さかみしめ
平和祈念碑で犠牲者名刻む銘板公開
5/29(月) カナロコ
平和記念碑の見学に訪れた横浜市立
南吉田小学校の児童
=29日、横浜市中区
米軍による爆撃で8千人以上が亡くなったと
される横浜大空襲から78年となる29日、
大通り公園(横浜市中区)にある平和祈念碑
で、内部に納められている約千人の犠牲者名
が刻まれた銘板が今年も公開された。訪れた
遺族や被災者、地元の小学生らは平和の尊さ
をかみしめた。
雨が降りしきる中、神奈川区の栩野美枝さん
(70)は、母親の姉、おばにあたる稲垣久子
さん=享年25歳=の冥福を祈りに訪れた。
戦中、稲垣さんは静岡県で看護師をしていた
が、横浜の病院が人手不足になったため横浜
へ移住していた。勤務中、空襲に遭遇し、2人
の患者を連れて避難していた時に被災したと
いう。
栩野さんは「最近、母が寝言で『姉ちゃん、
姉ちゃん』と言っている。(稲垣さんには)
母を見守っていてほしい」と語り、戦争の悲
惨さに思いを寄せた。
近くにある横浜市立南吉田小学校(南区)の
5年生104人も見学に訪れた。陳優奈さん
(10)は「横浜が焼け野原になったことを
知って、すごく戦争が怖いと思った。後の世
代の人に、亡くなった人の思いを伝えていき
たい」と神妙な面持ちで話した。
本の匂いっていいよね 鎌倉・本を嗅ぐ会、
感受性に共感、追想も 親戚宅の玄関、
英国紅茶、恋人のシャンプー…
5/30(火) カナロコ
本の匂いを嗅ぐ参加者
=鎌倉市小町1丁目
「親戚宅の玄関の匂いがする」「昔のせっけ
んで洗ったワイシャツの香り」。神奈川県
鎌倉市内でユニークなイベントが開かれて
いる。その名も「本を嗅ぐ会」。持ち寄っ
た書籍の匂いを嗅いでそれを基に語り合う
集まりだ。主催する会社員・樋渡茉佑子さ
ん(28)=同市=は「本の魅力の楽しみ
方の一つとして広まっていけば」と意気込
んでいる。
日曜日の夕暮れ時が迫るJR鎌倉駅近く。
雑居ビル3階にある会員制図書室「かまくら
駅前蔵書室」(同市小町1丁目)では男女
7人が持ち寄った本の匂いをテーマに感想
を述べ合う。「おばあちゃんの部屋にあっ
た本の匂い」「最近嗅がない匂い。何々記
念館で嗅いだことあるかな」。本の題名は
「日本文学全集64 石川達三集」だ。今
から半世紀以上前、1967(昭和42)
年2月発行の書籍で、今では珍しい活版印
刷の本という。
そのほかにもクッキーの匂いがするという
寺山修司の「絵本・千一夜物語」や英国紅
茶の香りがするとされる「ハリーポッター」、
「ビニール臭の強い」印刷したばかりの小冊
子などさまざまなジャンルの書籍の匂いを
テーマに語り合った。本の内容と匂いに関係
はないという。
樋渡さんは子どもの頃から本の匂いが好きだ
った。学生時代はそれなりに共感してくれる
人がいたものの、社会人になるとほとんど相
手にされなくなった。「それならば自分で
(本の匂いを嗅ぐ会を)やってみたらどうか」
と考え、2019年12月に始めた。新型コロ
ナウイルス禍で自粛した期間もあったが、これ
まで10回以上開催してきた。
参加者は30代以上の人がほとんど。3回目
という女性は「自分にはない感受性に触れる
ことができる。いろんな書籍の匂いも嗅げま
す」と満足げだ。参加者は「落とし嗅ぎ」と
名付けた、顔の上に本を近づけ〃降りてきた〃
匂いを嗅ぐ独特な方法を駆使し楽しむ。
樋渡さんによると、本の匂いを決めるのは、
使われている紙やインク、のりなどで輸送さ
れる状況なども作用する。「古い本の場合は、
自宅での保管状況が大きく影響します」と
樋渡さん。初心者には筑摩書房や河出書房
新社、岩波新書などもお薦めという。
「初めて付き合った彼女が使っていたシャン
プーの匂いが思い出せた」と話す参加者もおり、
「記憶をよみがえらせることができた」と思わ
ぬ“成果”にもやりがいを感じている。樋渡さ
んは「電子書籍もあるが、紙の本への愛着や
読書欲を高められるよう『本の匂い』を発信
していきたい」と語っている。
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