小田原の美食が大集合
11日、小田原市役所前庭で
タウンニュ－ス
公共空間の使用を希望する事業者や団体を
募集し、一定期間、実際に使用してもらお
うと、小田原市役所前庭（正面玄関から
バス停までのエリア）で６月11日（日）、
「Ｌｅ ｍａｒｃｈｅ！ 小田原美食倶楽部」
が開催される。主催はＬｅ３、ジャパン・
マルチハンターズ。
小田原に店舗を構えるワインやビール、
ジビエなどの事業者が集まりマルシェを
開催。春の農作物、自然食品などの販売
や全身整体、メダカすくいといった体験
会も行う。
時間は午前９時から午後５時まで（一部
店舗は10時から・雨天決行）。問い合わ
せはＬｅ３の山田さん(午後２時以降)
【電話】０５０・８８８０・１８７９。
尊徳ゆかりの地で田植え
報徳小が農業体験
タウンニュ－ス
黙々と作業する児童と歌う
栢山田植え歌保存会のメンバー
報徳小学校の４年生52人が二宮尊徳ゆかり
の「捨て苗栽培地跡」で田植えを体験した。
かつて酒匂川の洪水発生後に捨てられてい
た苗を尊徳が植えるために耕したという捨
て苗栽培地跡。同小学校では、１９８７年
から米の大切さや稲作についての理解を深
めるとともに、尊徳の教えをはじめとした
郷土文化を学ぶため実施している。
当日は桜井稲作組合の指導のもと行われた。
田んぼに入ると同時に「冷たい」と声を漏
らす児童もいたが、笛の合図が鳴ると１本
１本手作業で丁寧に苗を植えていた。また、
黙々と植え付ける背後では、栢山田植え歌
保存会のメンバーが田植え歌を披露した。
田植えを体験した同小学校の西山泰佑さん
は「苗を踏まないように列を揃えて植える
ことができた。とても楽しかった」と話した。
この日植えた苗は同組合が成長を見守り、
児童たちは10月に稲刈りと脱穀体験も行う。
秋には約３俵の米を収穫する予定だ。
テノール歌手が集合
三の丸ホールでコンサート
タウンニュ－ス
歌劇から歌謡曲まで楽しめる企画
「テノールまみれのコンサートｉｎ小田原
夏の陣」が７月23日（日）、小田原三の丸
ホールで開催される。午後２時開演。
オペラから歌謡曲、ダンスに仮装まで、テノ
ール歌手６人と楽器奏者５人によるやりたい
放題のコンサート。一般３０００円（学生
１５００円）。（問）【電話】０８０・
５５４６・３２６０
チケットプレゼント
読者２組４人にプレゼント。【1】氏名【2】
年齢【3】住所【4】電話番号、「テノール係」
を明記し、
【メール】odawara@townnews.co.jpへ。
６月30日（金）締切。
小田原市
サクラ街路樹、応急対応へ
54本が対象
タウンニュ－ス
２月の倒木の様子（西海子通り・
小田原市提供）
小田原市内のサクラの街路樹について、
市は応急対応の必要があることを５月25日
に発表した。
サクラは、街の景観向上を目的として選
ばれることが多い街路樹。近年では、
巨木化や老木化、歩道上の根上がりに
よる通行障害など管理上の課題も抱えて
いる。小田原市でも２０２２年９月から
23年１月にかけて、サクラが街路樹とな
っている路線10カ所を対象に樹木診断を
実施。不健全と判定されたサクラについ
て、23年度から順次、植替え等による再
整備の実施を計画していた。
ところが今年２月、不健全と判定されて
いた西海子小路のサクラが強風で倒木し
たことから、再整備より応急対応が必要
と判断され、伐採、または枝打ちを実施
することが決まった。
診断対象となった３０９本の内、不健全
と判定されたサクラは68本で、その中で
応急対応を必要とするのは54本となって
いる。市みどり公園課は「まず応急対応
が必要な本数が多い西海子小路の伐採、
枝打ちを行い、その他の路線についても
補正予算が通り次第、地域住民との合意
形成を図りながら順次進めていきたい。
台風時期の前には完了を目指したい」と
話している。応急対応後に、植替え等の
再整備を実施していく予定だという。
料理人の卵が美味提供
崎村専門学校で「学院祭｣
タウンニュ－ス
今回もにぎわいを見せた学院祭
崎村調理師専門学校（小田原市城山）で
６月３日、「第43回 学院祭」が催された。
調理師を目指し、学習に励む生徒が日ごろ
の成果を地域に披露する機会として行われ
ている学院祭。例年は冬の時期に行われて
きたが、今回は６月の開催となった。
あいにくの雨模様となった当日だが、イベン
ト開始の30分程前から20人程が列を作るなど
人気は相変わらず。開始時間には多くの人が
調理室に直行し、物販コーナーで生徒が作っ
たパンやピザなどを購入していた。物販コー
ナーは開始から１時間ほどで商品がほぼ完売
した。
この日は徐々に天気も持ち直し、最終的には
３００人以上が来場。参加者は「未来の料理
人」が作るラーメンやスイーツを堪能し、
豪華景品が当たる抽選会などを楽しんだ。
同校関係者は「ご近所の方や遠方からもたく
さんのお客様が来てくださり、コロナから回
復を感じることができた」と反響の良さを実
感した様子だった。
イベントで得られた純益金は後日、市社会
福祉協議会に届けられ、交通遺児の救済基
金や緑化事業などに活用される。
タウンレポート
客足急回復、箱根の現状
人手不足、企業の取り組み変化も
タウンニュ－ス
箱根湯本駅前、外国人観光客の姿も
＝6月6日
ゴールデンウィーク、国内外からの多く
の人出でにぎわった箱根町。約３年間の
新型コロナ期間を経て、企業の取り組み
の変化、急激な需要回復に対する人手不
足の現状などを調べた。
長蛇の列も増便できず
最近の箱根で、祝日や週末に見られるバス
停の長蛇の列。路線バスを運行する「伊豆
箱根バス」は２０２０年４月に小田原箱根
線を58・５本から平日29本・休日26本に減便、
「箱根登山バス」も20年５月に箱根山内線
を平日１９１本・土日休２３９本からそれ
ぞれ１５０本程度へ減便した。いずれも直
近は、コロナ前の８割〜９割程度まで戻し
ているが、混雑時にはバスが到着しても満
員で乗り切れない「積み残し」も一部で発
生しているという。さらなる増便へのネッ
クは運転士不足。２社とも求人を強化して
いるが、計画通り採用が進むかは不透明だ。
数から質へ、仕組み変更も
箱根、小田原を中心に飲食店を展開する
（株）ＪＳフードシステムではコロナ下
で正社員、アルバイトとも離職が増えた。
一方で、昨年開業させた２店舗では客席
のタッチパネル式オーダーやセルフレジ、
またレーンによる自動配膳システムなど
を導入。コロナ明けを見据え採用を進め
ていたこともあり現状は「何とか回せて
いる」という。
大手ホテルでは、今年のＧＷの客室稼働
率はコロナ前の８割程度。営業担当者は
「これまでの『数』から、お客様の満足
度を上げ単価も上げる『質』に方向転換
したため」と説明。他の観光地でニュース
になった「スタッフ不足で空き室があって
も予約が受けらない」状況は無いと答えた。
ただし清掃やベッドメイク等は外注先の
人手不足もあり、繁忙期にホテルスタッ
フが手伝うこともあるという。
観光業界が変化
箱根町観光協会（箱根ＤＭＯ）の佐藤守
専務理事は、別業種への転職者が観光業
に戻らないこと、ここ数年でホテル等に
入社した人は本格的な繁忙期を経験して
いないことなどを挙げ、「人材は量・質
の両面で不足している」との認識を示し
た。なお人材不足解消策に外国からの労
働者の活用があるが、事業者から「制度
をよく知らない」との声もあり、理解促
進の取り組みも進めているという。
箱根温泉旅館ホテル協同組合の川口將明
事務局長は、ＧＷ後の取材に「大手を振
って安心して出かけられるようになった
のでは」と来訪者の意識変化に言及。ま
た外国人観光客が中国や韓国の団体ツア
ーから、欧米などの個人客にシフトして
いる傾向にも触れ、「コロナがきっかけ
になり観光業界が変わったのかもしれな
い」と話している。
「横須賀魚市場」が設立１１０年
公設ではなく民営 ２０年連続で黒字
業績好調の理由は
6/10(土) カナロコ
１１０年を迎えた横須賀魚市場
＝横須賀市平成町
横須賀市平成町の「横須賀魚市場」が、設立
１１０年を迎えた。魚市場は公設が一般的だ
が、全国的にも珍しい民営。約２０年連続で
黒字を続け、この１０年間で売り上げも２割
以上伸ばした。今後は新卒の採用増などを通
じ、「地元を元気にしたい」と意気込む。
【写真で見る】
創立１１０年の記念式典であいさつする
府川一雄社長
同社は１９１３（大正２）年６月、魚問屋
１０社が集まり、同市小川町で創立された。
２３年の関東大震災では社屋が消失。９６年
に市内の卸売市場３社を統合し、翌９７年に
現在の社屋に移転、２００２年から「よこす
かさかな祭り」を開いている。現在の従業員
数は１０６人。
１３年に就任した府川一雄社長（５１）は
三浦半島の人口減少を見据え、大手スーパー
との取引を増やすなど関東一円に商圏を広げ
る戦略を展開。即戦力となる経験者を積極的
に採用するなどし、営業を強化した。
２１年度の売り上げは新型コロナウイルス禍
の巣ごもり需要もあり、過去最大の１４３億
円を記録。２２年度は微減の１４０億円だっ
たが、１０年前の１２年度と比べると２１％
増となっている。
