秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

台風12号の進路と、室戸台風

2011-09-02 | 世情雑感
今のところ、3日の早ければ朝にも四国から紀伊半島に上陸する恐れと報道されてる台風12号。

台風の国際名タラスってどこかで聞いたことがあると思い、
タラスで検索したら、製紙技術が西へ伝播したタラスの戦いでした。

タラスは、、カザフスタンの国境に近くキルギス共和国北西部にある都市。
751年にこの地の近くでタラス河畔の戦いが起こり、アッバース朝に唐の節度使である高仙芝が敗れた。
総勢10万人にも及ぶ戦いは、わずか5日間で唐軍の敗退、
唐の西方における勢力は後退し、以降イスラムの勢力が東に及んだ。
その時連行された捕虜の中に紙漉職人がいたため、製紙法がイスラーム世界にもたらされたとされる。


話は台風に戻りますが、この台風12号の進路の先にあるのは室戸岬。
となると室戸台風が思い出されます。



西日本を中心に大きな被害を及ぼした室戸台風は二つあります。

枕崎台風、伊勢湾台風と並んで「昭和の三大台風」のひとつに数えられる、
1934年(昭和9年)9月21日の室戸第1は、室戸岬上陸時の中心気圧は911.6hPa/ヘクトパスカル
日本本土に上陸した台風のなかで観測史上最も上陸時の中心気圧が低い台風です。

子供たちが卒業した守口市三郷小学校も、この台風で南側8教室、北側10教室倒壊し
児童25名、教師1名殉難したとPTAの会議室だったかに記されてました。

先週の日曜、門真市の三ツ島神社で大楠を見てきました。
そこの看板にも昭和9年の台風で枝が折れて被害を受けたとかかれてありました。

大阪の四天王寺では1812年(文化9)に建てられた五重塔が木っ端微塵になりました。

20人ほどが塔の下敷きになり、3名が死亡。


大阪と神戸の間に午前8時頃、再上陸時には満潮を過ぎていたがまだ潮位は高かったことと最大瞬間風速60m/sという強風により、4メートルを超える高潮が発生。
大阪城付近まで湛水し、あまりの急な水位の上昇に避難が間に合わず、大阪湾一帯で溺死した者は1,900名以上と推定されている。
津波高潮ステーションでそのときの被害の写真などじっくり見学しました。


この1934年の第1室戸台風から今年2011年で77年。

このときはまだ生まれてなくて体験してませんが、
次の第2室戸台風は小学校1年生だったのでよ~く覚えてます。



1961年(昭和36年)なので早50年。
台風18号で国際名はナンシー〔Nancy〕

9月16日は日曜日でした。
9時過ぎ室戸岬上陸時、中心気圧925hPa、最大風速66.7m/s
室戸岬での最大瞬間風速84.5m/s以上、風速計の振り切れにより測定不能だったという。

13時過ぎ大阪湾の兵庫県尼崎市と西宮市の間に再上陸。
台風の東側が風がきついといわれます。
大阪南部にあった実家では、南の中庭に面した2間の雨戸が風で押されるのではなくて持っていかれそうになりました。
外側には雨戸に桟をさしてありましたが、内側から家族皆でで引っ張ってました。

床下から入った風が畳を持ち上げてバンバンなってました。
今でもあのときの恐怖をまざまざと思い出します。

その後、日本海沿岸を北北東進し、台風一過後外に出たら、隣の家のガレージは倒れてました。
翌朝学校への登校途上、屋根が飛ばされた民家も見ました。

死者194人、行方不明者8人、負傷者4972人、被害家屋98万戸を数えたほか、農作物の損害も甚大。
近畿地方を中心に大きな被害をもたらしました。


今回の台風12号、今は嵐の前の静けさです。
以前の室戸台風二つに比べれば、大型で強い台風といえども
中心気圧 965hPa 最大風速 35m/s(65kt)
少しは安心ですが、十分準備しとかないと、ね。

17 コメント

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今暴風が… (ミミー)
2011-09-02 23:16:10
うちの家の外では、グゥオーッてものすごい音で、暴風が吹き荒れています。奈良で竜巻があったそうなので、奈良に近いこの辺でも、今竜巻なのかも知れません。救急車も、昨日今日、昼夜を問わず、夜中でも飛び起きるくらいのサイレンを鳴らして(御仕事ご苦労様ですと思いつつも…)行き来しています。今も大きくサイレンを鳴らしてうちの前の道を走っていきました。暴風によるけが人が続出しているのでしょうか。
アメリカでも、190年ぶりのハリケーン「アイリーン」が40人以上の犠牲者を出したそうですね。また第2号「カティア」が発生したそうで…よその国のこと言ってる場合じゃない…うちの外(変ないい方ですがでは、ますます暴風が吹き募って怖いくらいです。マンションなので、建物は大丈夫ですが、ベランダ何とかしなくちゃ…でも外に出られない状態です。おざささんもお気をつけ下さいね。

室戸台風の時のこと、私も子供心に覚えています。木造だったので、戸が飛ばされないように一家で押さえていました…。
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Unknown (TM)
2011-09-03 08:23:08
我家の周辺(東京都墨田区)は雨も風もなくドンヨリ曇った空ですが、関東でも大雨が降っているところがあるようです。

このあいだ杭州に行った時は、ちょうど台風10号の進路とピッタリあっていて心配しましたが、ラッキーなことにそれてくれました。
その時、台風の進路予想が難しいということを知りました。

台風12号はまもなく四国に上陸するようです。
どうぞお気をつけ下さい。
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ジョギングの速さって・・・ (はいじ(●^o^●))
2011-09-03 09:30:49
守口市の方は大丈夫でしょうか?

神奈川県の南部の方はおかしな天候です。
先程、晴れていたかと思うと急に暗くなって雨が降ってきたり。

テレビの情報では台風の速さがジョギングの速さだと言っておりましたが、十分にお気をつけになって下さい。
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台風の恐怖 (吉田一氣)
2011-09-04 03:02:58
台風も恐いですよね。
気をつけてください。
被害が無いことを祈っています。
以前熊本を襲った台風の時には、
我が家も金属の雨戸が膨らんで飛んでいきそうでした。
それに玄関はサッシのガラガラ戸だったのですが、
下にはレールがあるはずなのに下から雨水がヴワッと入りこんできて
慌ててタオルで防ごうとしたのですが、
タオルごと飛ばされるし
ガラスはしなって割れそうだし肝が冷えました。
それに隣の瓦がびゅんびゅん飛んできて車や家に当たって
ガチャンガチャン・バリンバリンというので音も恐かったです。
私の新車WISHには瓦がどどどっと何十枚も滑り落ちていて
ありえないくらいに無残な姿になっていました。
ガラスは4枚割れていて車の中には瓦が散乱していました。
この時に友人の家は屋根が飛ばされて
その後に壁とかも全て吹き飛んだのでした。
彼は新聞社に出社していて親はたまたま入院していて
難を逃れたのですが、
次の日に片付けの手伝いに行ったら屋根と壁が無くて
舞台のようにむき出しになっていて
居間に大型テレビがどんと残っていたのが印象的でした。
今の液晶TVならかなたまで飛んでいったでしょう。
地震・津波・台風・洪水・嫁ですかね。
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ミミーさんへ (おざさ)
2011-09-04 09:07:21
やはり室戸第二、覚えておられますか。
あれ以来すご~い台風が大阪には来てませんね。
強烈な思い出でトラウマになってます。

それにしてもこれだけ河川の堤防や下水道が整備された現代でも、川の氾濫とかの痛ましいニュース続いていますね。
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TMさんへ (おざさ)
2011-09-04 09:09:58
杭州の旅は台風それてくれてよかったですね。
よく沖縄旅行とかで航空機が飛ばなくなって、待機している人がよくTVで映っていますが、天変地異はホテル代とかもでませんよね?

速度が遅くて時間のかかった台風12号、やっと日本海に抜けてくれました。
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はいじさんへ (おざさ)
2011-09-04 09:13:22
守口は想像以上にたいしたことなかったです。
昨日の夜7時ごろからやっと、まとまった雨が降り出しまして夜中まで続いていました。
これ以上に降った地域は大変だろうなと思われました。
あちこちに大雨被害をもたらしてますね。
川の堤防決壊や氾濫が予想されて非難されてる方は、まだお家帰れなくてつらいことでしょう。
私は経験ないのですが床上浸水って後の始末が恐ろしいらしいです。
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吉田一氣さんへ (おざさ)
2011-09-04 09:19:31
瓦がびゅんびゅん飛んで、雨戸がしなる怖さ、体験されてましたか。
屋根が飛んだ家の無残さも、言葉をなくしますよね。
私は小学校1年生だったのですが、子供心に強烈に焼きついています。

それにしても今回の台風12号は大きな雨台風でしたね。

台風被害とは関係ないですが、タラスノ戦い、高校時代はサラセン帝国って習いました。
確かめてみたら、サラセン帝国は
正統カリフ→ウマイヤ・カリフ(ウマイヤ朝)→アッパース・カリフ(アッパース朝)と続き、7世紀から13世紀まで栄えました。
チュニジアの旅ででてきたイスラムはウマイヤ朝で、スペインのグラナダ陥落とかはアッバース朝だった。
イスラムの歴史って、ホントちゃんと学んでませんね~
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台風12号 (悠々美術館通信)
2011-09-04 17:05:04
今回、和歌山県台風のために
痛手をこうむりました。

濁流にのまれたり
土砂崩れにあったりして
甚大なる被害が出ました。


何とか、力を合わせて
復興に努めたいものです。
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悠々美術館通信さんへ (おざさ)
2011-09-04 21:16:05
TVニュースで見ました。
みなべも熊野も訪れたことがある地は、身を乗り出して見入ってしまいます。

洪水や土砂災害、津波同様、復興は大変だろうとお察しします。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
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