秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

アーユルヴェーダ

2010-07-08 | 世情雑感
南インドと言えば、アーユルヴェーダ発祥の地。
その南インド出身のドラヴィダ人Sさんは、半年前から技術者としてP社で働いておられます。

先月お父さんが急逝され、急遽帰国しないといけないことになりました。
南インドではお父さんが亡くなると、荼毘にふす時の点火は家を継ぐ長男と決まってるそうだ。
どんなことがあっても長男が戻るまで待つ。
もし刑務所で刑に服している場合でも刑務官と一緒に一時出所するらしい。

しかしそんな簡単に帰れる場所ではありません。
直行便がないので成田からシンガポールなどで乗り換え、ベンガル湾に面するタミル・ナードゥ州の州都チェンナイへ。
そこでまた乗り換えて飛行機なら1時間、列車なら5時間ぐらいかかる所にお家があります。

成田19時過ぎの航空機に搭乗するために、伊丹14:20発に乗らないと間に合わない。
急死が知らされた日のお昼過ぎ、飛行機の時間調べなどで、てんやわんやでした。
伊丹離陸時間の1時間前、当店の専務さんが超特急で空港まで送っていき間に合ったのでした。

Sさんは48時間かけて実家に戻られました。
そして荼毘に付されたお父さんの遺灰は、500kmも離れた場所の川に流されたんだそうです。
その葬儀のあとも700km離れた親戚の家へ行ったり、いろんな用事を片付けて7/4大阪に戻って来られました。

どんな頑強な人でもとても疲れる強行軍です。
案の定Sさんは月曜日体調悪く、町医者で受診されると、よく分らない。
翌日大学病院へ紹介されて再受診。
膠原病かもしれないが、不明ということでさらに別の病院へ行くように言われたそうです。

そこで医者との会話がスムーズにいくようにと、当店の専務さんに同行依頼の電話が昨日ありました。
よくよく症状を聞くと、疲労蓄積と栄養失調に違いない。

なぜならSさんは完璧ベジタリアンですから、日本での生活では食生活偏ってます。
去年暮れに来日してから野菜のカレーとご飯しか召し上がってないのです。
これなら病院でいろいろ検査するより鉄分とかたんぱく質とかのサプリメントなどを補強したらどうかという話になりました。

そしてSさんは南インドでの知り合いの医者に電話をかけられました。
アーユルヴェーダ本場の先生です。

まさにその通り!
それを判断した日本人は正しい!
いらん検査は不要、食事の偏りで不足した栄養を口からの摂取で補うのがよいと言われたそうです。

ということで、体を休めて疲れをとり、鉄分とたんぱく質補強で急激に快癒されつつあるということです。

4 コメント

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Unknown (マンデー)
2010-07-08 21:09:06
私もイギリス旅行は、乗り継ぎやら深夜バスやらで移動だけで大変疲れました。

遊んでいる時はとても元気でも、帰るとどっと疲れが出て、体調が戻るのに一週間はかかります。

気候や疲れ、栄養のバランスがくずれ、体調が悪くなったのでしょうね。

Sさんの状況が分かるからこその、判断でしたね。
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Unknown (TM)
2010-07-08 23:05:10
Sさんは快方に向かっておられるようで、良かったですね。インドは最先端の科学技術と昔ながらの生活とが混在していて、一筋縄ではいかない国という印象を持ちました。

バラナシではガンジス川のお葬式の様子をみました。川のほとりの火葬場に亡くなった人をかついで運んでいくところでした。ガンジス川はあらゆるものを飲み込む川なんですね。
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マンデーさんへ (おざさ)
2010-07-09 11:57:31
国際空港から遠いとそこへ行くだけでも疲れますね。
チームマンデーさんの旅行記読ませていただいて大変だなぁとあらためて思いました。
成田ではなく韓国のインチョンで乗り継がれる地方の方が多いというのも納得できます。
最近、関空発着便が減ってきているのでこの先どうなるのか心配です。

Sさんはほうれん草炒めと卵をしっかりとって快復に努力されてるようです。
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TMさんへ (おざさ)
2010-07-09 12:02:52
インドは南と北ではずいぶん異なるようですね。
民族も違えば言葉も食事も異なります。
そして発展度合いも。
南インドは、まだまだ発展途上の入口ですが、国をあげて最先端のIT技術を若者に学ばせていて、チェンナイはインドのシリコンバレーなんだそうです。
年配者は文盲の人も多く、Sさんは字が読み書きできないお父さんの努力で教育を受けさせてもらい今日があります。
それだけにお父さんの逝去は哀しみやショックが大きいのだと思います。
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