昨日(07年7月10日)のNHK「ニュースウオッチ9」
解説「両親が住む家を主な事務所とし、10年間で9800万円の経費を計上していたことについて、改めて説明」
赤城農水相(用意したメモを読みながら、)「実際かかった費用を一つ一つ積み上げて、それが事務所が3箇所あるときは3箇所、2箇所のときは2箇所、それを合算して報告するということになっています。公私混同とか、架空の経費を計上しているとか、付け替えをしているとか、そういうことはございません。それはもうはっきり申し上げます」
解説「1時間に亘って説明。領収書の公開については――」
赤城農水相「国会議員ですから、その、おー、国会議員としては、政治資金規正法という、そのルールに則って処理すべきだと。法律にも領収書の扱いについては、規定されておりますので、法律に基づいて、その法律のとおりにやっておりますし、これからも法律のとおりにやる――」
麻生外相「政治とカネの話になりますんで、あの関心は高いんだと思いますんで、参議院が影響はゼロとは思いませんけど、きちんと説明を丁寧に繰返しやっていかなければ、あの、その種の理解は得られるんではないかと思いますけど――」
尾身財務相「ご本人がいわゆる架空計上でないと言っておりますから、アー、私はそういうことで説明されているというふうに考えております」
小沢民主党代表「ウソではない、架空ではない。但し詳細は公表できないっちゅう話でしょう。それじゃあ、佐田さんや松岡さんと同じですね。公表しない、領収書さえない。だけど悪いことはやっていない、言うだけではちょっと、オー、国民のみなさんの納得を得られないんじゃないかと――」
市田共産党書記局長「支出の説明をね、領収書を添付して公表すれば済むことで、それを拒否するというのはやはり何か疚しいところがあるぞ。それができないのであれば、事実上認めたと言うことになるわけですから、辞任すべきだし、辞任しなかったら、罷免すべきだ」
安倍首相(真打登場・首相官邸/「これで説明は十分だと思いますか」との記者の質問に)「公私混同はないと、大臣から私も説明を受けています」
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××警察署・取調室
赤城参考人「実際かかった費用を一つ一つ積み上げて、それが事務所が3箇所あるときは3箇所、2箇所のときは2箇所、それを合算して税務申告しています。
会社の利益を私的に利用して愛人を囲う費用に回す公私混同があったのではないかとか、架空の経費計上で、利益を過小に申告したとか、自分の生活費や遊興費を会社経費として付け替えをして、控除額を大きく見せたのではないかといった疑いがかかっていますが、そういうことはございません。それはもうはっきり申し上げます」
取調べ刑事(書類に赤城参考人の言葉を書き込みながら)「公私混同はなかった、架空の経費計上もなかった。そういうことはございません、ということだな?」
赤城参考人「善良な社会の一員としての自覚を持ち、ありとあらゆる法律に則って常に社会活動、企業活動を行っています。不正ななことは一つとして行っていません」
取調べ刑事「不正なことは一つとして行っていないと――」と言ったとおりのことを書類に書き込む。
赤城参考人「企業人ですから、その、おー、企業人としては企業倫理という、そのルールに則って処理すべきだと。法律にも領収書の扱いについては、規定されておりますので、法律に基づいて、その法律のとおりにやっておりますし、これからも法律のとおりにやる――」
取調べ刑事「領収書の扱いも法律の規定どおりにしている、と――。これからも法律おとおりにやる、と――。すべて説明されたとおりに間違いないんだな?」
赤城参考人「説明したとおりに間違いありません」
取調べ刑事「説明したとおりに間違いありません、と――」と言ったとおりを一語一句そのとおりに書類に書き込み、「説明から判断して拘留の必要は認められないし、上司も説明に納得して、拘留の必要なしと判断されると思う。上司の許可を得てくるまで、しばらく待っていて欲しい」
立ち上がって、安倍取調べ主任・真打の部屋へと赴く。書き入れた書類に目を落としながら補足説明を加え、赤城参考人の説明を読み上げていく。
安倍取調べ主任「そういう説明なら、本人の言っていることなのだから、間違いはないのではないか。公私混同とか、架空の経費を計上しているとか、付け替えをしているとか、そういうことはなかったということだな?」
取調べ刑事「本人がそう説明しています」
安倍取調べ主任「そういうことはございません、それはもうはっきり申し上げますと説明したのだな?」
取調べ刑事「そのとおり本人がそう説明しました」
安倍取調べ主任「本人の説明なのだから、間違いはないではないか。疑う余地はない。即釈放したまえ。身の潔白が証明された」
取調べ刑事「マスコミが表で待ち構えています。本人はマスコミのインタビューに応じると思いますが、安倍真打が出ないのはまずいのではないでしょうか」
安倍取調べ主任「どうせ同じことを喋るだけなんだから、面倒臭いな。赤城参考人にも同じことを散々喋らせやがった。あいつら、納得しないから、一応応じるか」
署玄関前
赤城元参考人の質問攻めが終わってから、安倍取調べ主任が何本も突き出されたマイクの前に立つ。
記者の一人「赤城重要参考人の、いや、もう重要参考人でないか。赤城元重要参考人の説明は十分だと受け止めたのですか?」
安倍取調べ主任「公私混同はないと、そう説明したと、取調べ刑事から私もそう説明を受けています。本人の説明です」
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安倍美しい日本国総理大臣に伝えたい一言。
30代後半?の女性(街頭でテレビのインタビューを受けて)「伝え切るってことが政治家の責任だと思うんですよね。説明したかしないかではなく、国民がちゃんと理解できるかできないかってところまで行って、初めて政治家の義務だと思うんですね」(07.7.11/TBS「みのもんたの朝ズバッ!」)
「国民」よりも自己保身を優先させるは政治家の習い。安倍美しい首相も自己保身、赤城農水相も自己保身。自己保身がすべてです。そんな政治家ばかりです。
ちょっとおかしなことをしたら、政権交代の懲罰を与える。そうすることによって、自己保身に構ってはいられなくなり、常に国民に目を向けずにはいられなくなる。抜け道を設けておくような下手な政策もできなくなる。