マニフェストの提示
先日、大学時代の同級生が血液の癌で永眠した。
「もう一息だから、がんに負けないで、戦ってください、、、」
電話で話す声は病人とは思えない若い元気な声であった。
「もういいのよ、、、親しい人とお別れパーティをして、楽になるわ、、、」
「ちょっと待って、、、ョ、、」
「もう、戦う事はやめにしたのよ、、、見送って頂戴、、」
エゴな要望かもしれない。
「終末期のがん」の戦いを、これ以上求めるのは苦しい。
薬剤師として、ターミナルの医療現場で、
モルヒネを使う患者さんの苦しみは仕事の上では承知していた。
吐き気を止める薬の請求が苦しみを伝えてくる。
「戦うべきよ!、、、認めないわ逃げないで!生きるのよ!」
戦いはつらいと思う。
でも、見送りには行けなかった。
彼女に、「さよなら」は言えなかった。
葬式にも、ゆけなかった。
桐箱に入ったお線香だけを送った。
大学時代の、いたずらっぽい彼女の声のまま、
耳元で囁いた。
「一度しか死なないのよ!」
もう、、、がんばれ、、、て、、言わないで、、、。
彼女は、ホームページを残して旅立った。
「がん」、、、がんと闘う人々。
政治家の方も、国民の為に、早期発見の検査を受けてほしいと
願っています。
私も「がんもどきのような、卵巣の腫瘍を切除した。」
「どうも、、、子宮筋腫が大きくなってるみたいなのよ、、、」
外科医の夫に相談した。
「女房の為に医師でいる事は難しいよ、専門のDrの居る病院で
診断してもらいなさい。子宮筋腫なら、君の年ならほっておいても
小さくなるし、、、」
結婚当初より、家族のためには医師としての役割を拒否している夫。
私自ら「子宮筋腫らしいの、、、」といった事もまずかった。
婦人科は苦手という夫はまるで取り合わない。
虫が知らせてくる我が命のピンチ!
国立がんセンターの「がん予防検診研究センター」に走りこんだ。
その結果、翌日には指示どうり入院、切除というスピードで、
赤ん坊の頭ほどの「卵巣腫瘍」を切除した。
その後、全身のすべての検査を受けたが、
癌細胞は見つからないで移転も無い。
健康のまま6年が過ぎた。
御蔭で、
6年の間に3人の孫がニューフェースとして現われ
生きてる実感はピークである。
「箱根駅伝のランナーの気分でバトンを次代に渡した気分!。」
そろそろ次の検査に行き
「何でもありませんよ!」の安心をとりに
検査に行こうと考える昨近であるが、
自覚症状がないと、
雑用が、休みをくれない。
日常の雑事に追われて検査を怠っていた矢先、、、
読み始めたのが、
「がんはどこまで治せるか」という、、、徳間書店出版の本。
著者は、私の卵巣腫瘍を見つけてくれて、
即日外科医の夫に手術の適応を
遠距離電話で説明してくれた、
国立がんセンターの
「がん予防検診研究センター」の森山紀之専門ドクターである。
ドクターに、いろいろ聞く機会は少ない。
まして、専門医から、
これほどわかりやすく
「難解な癌」をかみ砕いて聞けるチャンスは
かって、、、あっただろうか?
207ページの大きな字で
わかりやすい言葉を選んでくれている。
たとえ話で説明を入れた目線を患者に合わせた表現は
内容の高度な専門的視点の凄い内容の本である事を感じさせない。
患者さんのレベルに合わしてくれて説明しているので
読みやすい。
一気に読めるので、
脊筋がピンとなった。
もう一度、今度は熟読みを始めた。
2回目は
「薬剤師魂全開で眼光鋭くするつもりで
行間を見つめた。」
やはりEBMのしっかりしたデーターは
ぐいぐい迫ってくるものがある。
第3章の「がん治療はどこまで進んでいるのか」
「がん検診の有効性を示す驚くべきデーター」を
政治家が読んだとしたら!
国民の皆が、
気楽に検診を受けられるようになる為にも
保険制度や、がん保険、検診保険など医療システムに組み入れ
医療費を早期発見で、
未来における節約に目がゆくと思った。
「進行がん」が
莫大な医療費のため、
高度医療を受信しないで
諦めてしまう庶民がいる現状を考えると、
癌の早期発見の
予防検診、検査が、格安で受信できる国家的なシステムができれば、
日本はきっと!!!元気になると思った。
老後の不安の大きな要素が解決されて、
気持ちの上で裕福な
前向きの消費生活ができるからです。
早期発見で、
「進行がん」にかかる
「莫大な医療費を節約できるシステム」が目玉の
マニフェストとして
国民に約束してくれる政治家が出てきてほしいものですね。
「進行がんの予防検査」が無料になれば
日本の未来の医療費を
節約することに成功すると信じられます。
老人社会と発がん!
治療費!
肉体の苦痛!
家族のリスク!
この、、、大きな課題を
救える政党が出てほしいものです。
このように感じたのは、、、
私だけではないと確信する。
振り返れば、、、
哀しすぎる思い出がいっぱいです。
40歳の時、彫刻が好きだった友人を「乳がんで失っている。」
ターミナルケアの病床で、、、
彼女は言いました。
「御願、、、死なせて、、、苦しすぎるの、、、」
美人だった彼女の闘病は壮絶でした。
私は薬剤師の現役だったころです。
そして、65歳の知人は、今、又、
乳がんと闘っている。
山田邦子さんの
ピンクリボンのコマーシャルを見るたびに、
他人事ではない不安を抱える老年期です。
67歳の快活な知人も、
乳がん手術の後、手が上がらない。
そして71歳の知人は
早期食道がんで「内視鏡の手術に成功」
ぴんぴんしている。
病気進行の速すぎる
肺がんも
早期であれば、5年生存率は高い。
とにかく、「医療費の節約」とは、、、
実に、予防にあったのだと
この本は気付かせてくれる。
50代のころ、大腸癌で、
おなかの中をごっそり摘出した知人が
手術の後、、、
「がんセンターを退院する時は
お棺に入っているのですね」
娘さんも奥さんも本人も泣いていた。
その後20年、、、生存した。
大腸がんは運が良いと助かるのだと知った。
こんな事を思い出しながら、
本のページをめくった。
この本には、(著者、森山紀之 専門医師)
大腸がんの
早期の発見が
5年生存率を上げているデーターが
示されている。
子供のころの息子の主治医だった内科の先生は
「膵臓癌」で
たった、、、
3か月で、この世を去った。
子供が肺炎で入院した時の柔和なお顔が、
遺影となっても
死んだことが信じられない。
あ!という間の出来事だった。
そして、夫人も、大腸癌で亡くなった。
少なくとも、
夫人の大腸がんは検査に行っていれば
あと、、、
5年や、10年は
生きられたに違いないと思うと、
残念である。
子供が受験樹のストレスは親もストレスである。
老人のがん患者を抱える家族のストレスも
大変なものがある。
この中の、、、
何人でもいい、、、
予防検診で早期発見できれば
皆の苦しもも救われる。
日本は
「医療費を削っている場合ではありません。」
資源のない頭脳が財産の日本にとって
健康は資源です。
重病になる前に予防し健康を確保することは
無限の知的財産を生み出す
頭脳を確保することになりますよね!?
疲れていない頭。
家族の健康なサポート
日本の様な資源のない国は
目には見えない健康が
「うちでの小槌」です。
心身頭脳一如です。
あの方は喧嘩上手な首相でしたが、
医療費を削減したことが、
大きな政策ミスだと思いました。
どんなに政治がプロであっても
御自分が生死をさまよう入院治療を受けたことに無い方が
医療を考えるには、現場を見ないで相手を撃ち落とす
インベーダーゲームのような
シュミレーションの虚数の政策になってしまいます。
現実の医療現場は
ブラックホールのように
癌は家族も、医師の家庭生活もえぐり取って
戦い続ける戦場のすさまじさがあります。
第二次世界大戦で
父が使っていた、「武運長久」の「千人針で刺繍」されたタスキが
私の手元に保存されています。
がんにとって「武運長久」は「早期発見」しか有りません。
医療の現場を体験しない視点から
知識や資料やマスコミの見出しが
日本の進路を狂わすことだってあるでしょうね、、、。
人間の幸せは、
健康の上に成り立つと信じています。
一人が健康を失えば、家族は全員沈没です。
精神の強靭でないものから順々に
将棋倒しのように、発病します。
NHKのピタゴラスイッチのようでス。
知識に走ればキーボードをたたく
偏ったバランスの政策が
社会をかき混ぜてしまう恐れも出てくるでしょうね。
医療費が少なかった時代を思い出してください。
健康保険すらなかった
昭和戦後までの事を!
戦後、、、
立ち上がれた日本の背景の中に
赤ひげのような先生が、
ダイコンやニンジンや魚で
村人たちの健康を守るのに
滅私奉公していた時代がありました。
軍医奉公で戦後すべての財産を爆撃で失い、
3人の子供たちも
戦地で命を失った
父の後半の人生をお話しましょう。
私の手元には
草色の「軍隊手帳」
「奉公袋」
「千人針の刺繍のタスキ」が保存されています。
無医村での
滅私奉公の
激務の人生でした。
レントゲンで
手は潰瘍でただれていました。
外科医でしたが、
戦地では全科を
強制的に担当させられたため
村の人々が、すっかり尊敬してしまうほど
何でも出来てしまう医師でした。
無医村だった村は、
人口がどんどん増えました。
父を見る村人たちは、
大切な人を見つめるように
親愛の情のあふれた眼差しでした。
村祭りの獅子舞さえ
父の周りを踊りながら
何回も何回も回りながら
進んでゆきました。
無医村で
医療がどんなに大切な原点なのかを、
幼い私は学びました。
激務の中、
設備も貧弱で
予算のない無理な診療システムは
父の健康がボロボロになるまで
滅私奉公を余儀なくさせる結果になったのでした。
戦前、父は「オーナービルを持ち」
多くの医師が勤務してくれている
病院の院長さんだったのです。
コックさんのようなハットをかぶった
赤十字のある制服を着た看護婦さんが
写真では印象的な制服でした。
戦後、、、180度
舞台が変わった場所で
外科医の魂は
その場での最善を尽くす医療に向かって
滅私奉公の姿を子供たちに背中で見せてくれました。
お金のない村人の診療費は
「魚」「農産物」「クリやカキやユズ、、」
保険制度もない時代に、
リスクは医師とその家族が背負いました。
医療費のないみじめさを見て育った私には、
農地を借りて、生薬を栽培していた父の「御薬園」を
生涯忘れる事ができません。
洗濯機も村の人たちが使えるものと、
入院患者のシーツ等を洗うもの、
再生の包帯や、ガーゼを洗うものが
何台か我が家で買いそろえたものでした。
「ジギタリス葉末」の薬効試験や
ガラス管でアンプルを創る技を
教えてもらいました。
血液の交差試験も、
パレットのようなガラス板のような器具で、
凝結する様子を教えてもらいました。
トラックで片足を失った少年に
「死ねばよかったのに、、、」と
号泣する母親をたしなめながら、
、
足の切断手術の後、
自分の手で、義足を作り運動会に参加できるまで
がんばらせた医師の努力は、
忘れる事ができません。
無償奉仕で日夜、
医療費のない村で工夫をしていた姿。
55歳で人生を閉じた父が気の毒でなりません。
医療費を削ることは反対です。
医師に見えないリスクがかかってきます。
表面には現れない
医師たちの隠れた努力を
日新月歩の医療界の生涯学生、実習生の
教育学習係数100パーセントかかる
知的労働の仕事であることを認識するとき、
理解されなくて、
税金では控除されない医学書
学会、講習会、外国への研修と
ひたすら自費で時代についてゆく努力は
天性のものがあるとあきれるほど
採算度外視の知的な財産を買い続けるような職業と思いました。
今、、、病気の予防のために
[PET]の検査を受けるのは
かなり高価な費用がかかります。
ゆとりのある立場の人でないと検査にはなかなか決心が要ります。
私も、卵巣腫瘍切除の後、3年目にペット検査を受けました。
痛みもなく、音楽を耳にしながら検査は終了です。
庶民が皆、ペットや、CTや肺がん検査や、
マンモグラフィーや
超音波が
無料で受けられたとしたら、
どんなに心が豊かになることでしょうか?
、
未来の医療は、、、
病気の予防の充実が
「心の幸せ」を約束してくれるとおもいませんか?
検査と、
「保険の社会的なシステム」を充実させて、
ペットや、超音波やCTや乳がんの検査や
肺がんの早期切除や、
庶民の健康の防衛手段として
誰でも気楽に受ける事の出来る
「未来の医療費の節約を先取りした
『健康検査の推進』を
マニフェストとして掲げる政党が現われ
元気な日本を造っていただきたいと願うものです、」
孫の時代には、
健康生活が保障されるところから
未来を見つめてゆきたいものですね。
55歳で、過労をかさね、前日は患者さんの手術を終えて
麻酔が覚めるのを待ちながら、、、早朝には永眠の父。
「昴」を歌っている歌手にそっくりだった。
忙しすぎて「紺屋の白袴」だったのだと思うと悔やまれます。
先日、大学時代の同級生が血液の癌で永眠した。
「もう一息だから、がんに負けないで、戦ってください、、、」
電話で話す声は病人とは思えない若い元気な声であった。
「もういいのよ、、、親しい人とお別れパーティをして、楽になるわ、、、」
「ちょっと待って、、、ョ、、」
「もう、戦う事はやめにしたのよ、、、見送って頂戴、、」
エゴな要望かもしれない。
「終末期のがん」の戦いを、これ以上求めるのは苦しい。
薬剤師として、ターミナルの医療現場で、
モルヒネを使う患者さんの苦しみは仕事の上では承知していた。
吐き気を止める薬の請求が苦しみを伝えてくる。
「戦うべきよ!、、、認めないわ逃げないで!生きるのよ!」
戦いはつらいと思う。
でも、見送りには行けなかった。
彼女に、「さよなら」は言えなかった。
葬式にも、ゆけなかった。
桐箱に入ったお線香だけを送った。
大学時代の、いたずらっぽい彼女の声のまま、
耳元で囁いた。
「一度しか死なないのよ!」
もう、、、がんばれ、、、て、、言わないで、、、。
彼女は、ホームページを残して旅立った。
「がん」、、、がんと闘う人々。
政治家の方も、国民の為に、早期発見の検査を受けてほしいと
願っています。
私も「がんもどきのような、卵巣の腫瘍を切除した。」
「どうも、、、子宮筋腫が大きくなってるみたいなのよ、、、」
外科医の夫に相談した。
「女房の為に医師でいる事は難しいよ、専門のDrの居る病院で
診断してもらいなさい。子宮筋腫なら、君の年ならほっておいても
小さくなるし、、、」
結婚当初より、家族のためには医師としての役割を拒否している夫。
私自ら「子宮筋腫らしいの、、、」といった事もまずかった。
婦人科は苦手という夫はまるで取り合わない。
虫が知らせてくる我が命のピンチ!
国立がんセンターの「がん予防検診研究センター」に走りこんだ。
その結果、翌日には指示どうり入院、切除というスピードで、
赤ん坊の頭ほどの「卵巣腫瘍」を切除した。
その後、全身のすべての検査を受けたが、
癌細胞は見つからないで移転も無い。
健康のまま6年が過ぎた。
御蔭で、
6年の間に3人の孫がニューフェースとして現われ
生きてる実感はピークである。
「箱根駅伝のランナーの気分でバトンを次代に渡した気分!。」
そろそろ次の検査に行き
「何でもありませんよ!」の安心をとりに
検査に行こうと考える昨近であるが、
自覚症状がないと、
雑用が、休みをくれない。
日常の雑事に追われて検査を怠っていた矢先、、、
読み始めたのが、
「がんはどこまで治せるか」という、、、徳間書店出版の本。
著者は、私の卵巣腫瘍を見つけてくれて、
即日外科医の夫に手術の適応を
遠距離電話で説明してくれた、
国立がんセンターの
「がん予防検診研究センター」の森山紀之専門ドクターである。
ドクターに、いろいろ聞く機会は少ない。
まして、専門医から、
これほどわかりやすく
「難解な癌」をかみ砕いて聞けるチャンスは
かって、、、あっただろうか?
207ページの大きな字で
わかりやすい言葉を選んでくれている。
たとえ話で説明を入れた目線を患者に合わせた表現は
内容の高度な専門的視点の凄い内容の本である事を感じさせない。
患者さんのレベルに合わしてくれて説明しているので
読みやすい。
一気に読めるので、
脊筋がピンとなった。
もう一度、今度は熟読みを始めた。
2回目は
「薬剤師魂全開で眼光鋭くするつもりで
行間を見つめた。」
やはりEBMのしっかりしたデーターは
ぐいぐい迫ってくるものがある。
第3章の「がん治療はどこまで進んでいるのか」
「がん検診の有効性を示す驚くべきデーター」を
政治家が読んだとしたら!
国民の皆が、
気楽に検診を受けられるようになる為にも
保険制度や、がん保険、検診保険など医療システムに組み入れ
医療費を早期発見で、
未来における節約に目がゆくと思った。
「進行がん」が
莫大な医療費のため、
高度医療を受信しないで
諦めてしまう庶民がいる現状を考えると、
癌の早期発見の
予防検診、検査が、格安で受信できる国家的なシステムができれば、
日本はきっと!!!元気になると思った。
老後の不安の大きな要素が解決されて、
気持ちの上で裕福な
前向きの消費生活ができるからです。
早期発見で、
「進行がん」にかかる
「莫大な医療費を節約できるシステム」が目玉の
マニフェストとして
国民に約束してくれる政治家が出てきてほしいものですね。
「進行がんの予防検査」が無料になれば
日本の未来の医療費を
節約することに成功すると信じられます。
老人社会と発がん!
治療費!
肉体の苦痛!
家族のリスク!
この、、、大きな課題を
救える政党が出てほしいものです。
このように感じたのは、、、
私だけではないと確信する。
振り返れば、、、
哀しすぎる思い出がいっぱいです。
40歳の時、彫刻が好きだった友人を「乳がんで失っている。」
ターミナルケアの病床で、、、
彼女は言いました。
「御願、、、死なせて、、、苦しすぎるの、、、」
美人だった彼女の闘病は壮絶でした。
私は薬剤師の現役だったころです。
そして、65歳の知人は、今、又、
乳がんと闘っている。
山田邦子さんの
ピンクリボンのコマーシャルを見るたびに、
他人事ではない不安を抱える老年期です。
67歳の快活な知人も、
乳がん手術の後、手が上がらない。
そして71歳の知人は
早期食道がんで「内視鏡の手術に成功」
ぴんぴんしている。
病気進行の速すぎる
肺がんも
早期であれば、5年生存率は高い。
とにかく、「医療費の節約」とは、、、
実に、予防にあったのだと
この本は気付かせてくれる。
50代のころ、大腸癌で、
おなかの中をごっそり摘出した知人が
手術の後、、、
「がんセンターを退院する時は
お棺に入っているのですね」
娘さんも奥さんも本人も泣いていた。
その後20年、、、生存した。
大腸がんは運が良いと助かるのだと知った。
こんな事を思い出しながら、
本のページをめくった。
この本には、(著者、森山紀之 専門医師)
大腸がんの
早期の発見が
5年生存率を上げているデーターが
示されている。
子供のころの息子の主治医だった内科の先生は
「膵臓癌」で
たった、、、
3か月で、この世を去った。
子供が肺炎で入院した時の柔和なお顔が、
遺影となっても
死んだことが信じられない。
あ!という間の出来事だった。
そして、夫人も、大腸癌で亡くなった。
少なくとも、
夫人の大腸がんは検査に行っていれば
あと、、、
5年や、10年は
生きられたに違いないと思うと、
残念である。
子供が受験樹のストレスは親もストレスである。
老人のがん患者を抱える家族のストレスも
大変なものがある。
この中の、、、
何人でもいい、、、
予防検診で早期発見できれば
皆の苦しもも救われる。
日本は
「医療費を削っている場合ではありません。」
資源のない頭脳が財産の日本にとって
健康は資源です。
重病になる前に予防し健康を確保することは
無限の知的財産を生み出す
頭脳を確保することになりますよね!?
疲れていない頭。
家族の健康なサポート
日本の様な資源のない国は
目には見えない健康が
「うちでの小槌」です。
心身頭脳一如です。
あの方は喧嘩上手な首相でしたが、
医療費を削減したことが、
大きな政策ミスだと思いました。
どんなに政治がプロであっても
御自分が生死をさまよう入院治療を受けたことに無い方が
医療を考えるには、現場を見ないで相手を撃ち落とす
インベーダーゲームのような
シュミレーションの虚数の政策になってしまいます。
現実の医療現場は
ブラックホールのように
癌は家族も、医師の家庭生活もえぐり取って
戦い続ける戦場のすさまじさがあります。
第二次世界大戦で
父が使っていた、「武運長久」の「千人針で刺繍」されたタスキが
私の手元に保存されています。
がんにとって「武運長久」は「早期発見」しか有りません。
医療の現場を体験しない視点から
知識や資料やマスコミの見出しが
日本の進路を狂わすことだってあるでしょうね、、、。
人間の幸せは、
健康の上に成り立つと信じています。
一人が健康を失えば、家族は全員沈没です。
精神の強靭でないものから順々に
将棋倒しのように、発病します。
NHKのピタゴラスイッチのようでス。
知識に走ればキーボードをたたく
偏ったバランスの政策が
社会をかき混ぜてしまう恐れも出てくるでしょうね。
医療費が少なかった時代を思い出してください。
健康保険すらなかった
昭和戦後までの事を!
戦後、、、
立ち上がれた日本の背景の中に
赤ひげのような先生が、
ダイコンやニンジンや魚で
村人たちの健康を守るのに
滅私奉公していた時代がありました。
軍医奉公で戦後すべての財産を爆撃で失い、
3人の子供たちも
戦地で命を失った
父の後半の人生をお話しましょう。
私の手元には
草色の「軍隊手帳」
「奉公袋」
「千人針の刺繍のタスキ」が保存されています。
無医村での
滅私奉公の
激務の人生でした。
レントゲンで
手は潰瘍でただれていました。
外科医でしたが、
戦地では全科を
強制的に担当させられたため
村の人々が、すっかり尊敬してしまうほど
何でも出来てしまう医師でした。
無医村だった村は、
人口がどんどん増えました。
父を見る村人たちは、
大切な人を見つめるように
親愛の情のあふれた眼差しでした。
村祭りの獅子舞さえ
父の周りを踊りながら
何回も何回も回りながら
進んでゆきました。
無医村で
医療がどんなに大切な原点なのかを、
幼い私は学びました。
激務の中、
設備も貧弱で
予算のない無理な診療システムは
父の健康がボロボロになるまで
滅私奉公を余儀なくさせる結果になったのでした。
戦前、父は「オーナービルを持ち」
多くの医師が勤務してくれている
病院の院長さんだったのです。
コックさんのようなハットをかぶった
赤十字のある制服を着た看護婦さんが
写真では印象的な制服でした。
戦後、、、180度
舞台が変わった場所で
外科医の魂は
その場での最善を尽くす医療に向かって
滅私奉公の姿を子供たちに背中で見せてくれました。
お金のない村人の診療費は
「魚」「農産物」「クリやカキやユズ、、」
保険制度もない時代に、
リスクは医師とその家族が背負いました。
医療費のないみじめさを見て育った私には、
農地を借りて、生薬を栽培していた父の「御薬園」を
生涯忘れる事ができません。
洗濯機も村の人たちが使えるものと、
入院患者のシーツ等を洗うもの、
再生の包帯や、ガーゼを洗うものが
何台か我が家で買いそろえたものでした。
「ジギタリス葉末」の薬効試験や
ガラス管でアンプルを創る技を
教えてもらいました。
血液の交差試験も、
パレットのようなガラス板のような器具で、
凝結する様子を教えてもらいました。
トラックで片足を失った少年に
「死ねばよかったのに、、、」と
号泣する母親をたしなめながら、
、
足の切断手術の後、
自分の手で、義足を作り運動会に参加できるまで
がんばらせた医師の努力は、
忘れる事ができません。
無償奉仕で日夜、
医療費のない村で工夫をしていた姿。
55歳で人生を閉じた父が気の毒でなりません。
医療費を削ることは反対です。
医師に見えないリスクがかかってきます。
表面には現れない
医師たちの隠れた努力を
日新月歩の医療界の生涯学生、実習生の
教育学習係数100パーセントかかる
知的労働の仕事であることを認識するとき、
理解されなくて、
税金では控除されない医学書
学会、講習会、外国への研修と
ひたすら自費で時代についてゆく努力は
天性のものがあるとあきれるほど
採算度外視の知的な財産を買い続けるような職業と思いました。
今、、、病気の予防のために
[PET]の検査を受けるのは
かなり高価な費用がかかります。
ゆとりのある立場の人でないと検査にはなかなか決心が要ります。
私も、卵巣腫瘍切除の後、3年目にペット検査を受けました。
痛みもなく、音楽を耳にしながら検査は終了です。
庶民が皆、ペットや、CTや肺がん検査や、
マンモグラフィーや
超音波が
無料で受けられたとしたら、
どんなに心が豊かになることでしょうか?
、
未来の医療は、、、
病気の予防の充実が
「心の幸せ」を約束してくれるとおもいませんか?
検査と、
「保険の社会的なシステム」を充実させて、
ペットや、超音波やCTや乳がんの検査や
肺がんの早期切除や、
庶民の健康の防衛手段として
誰でも気楽に受ける事の出来る
「未来の医療費の節約を先取りした
『健康検査の推進』を
マニフェストとして掲げる政党が現われ
元気な日本を造っていただきたいと願うものです、」
孫の時代には、
健康生活が保障されるところから
未来を見つめてゆきたいものですね。
55歳で、過労をかさね、前日は患者さんの手術を終えて
麻酔が覚めるのを待ちながら、、、早朝には永眠の父。
「昴」を歌っている歌手にそっくりだった。
忙しすぎて「紺屋の白袴」だったのだと思うと悔やまれます。