語順について

2009年10月11日 13時05分51秒 | 自分の意見の陳述
日本語は語順を気にしなくていい言語です。「が」で主語、「を」で目的語、「・・する」で動詞が、それぞれ明確にされるので、文章中にそれをどこに置こうがあまり問題が生じない。

けれども、英語では、その場所こそが重要である。I ask you といえば、Iが主語、youが目的語、ask が動詞と認識される。それは場所によって認識が可能である。かつ、教科書的にいえば、語順というものには、ほぼきまった型がある。

ところで、今日私が言いたいのは、その教科書的な語順は、好きなように変えてもいいよ、そのほうが現実的だよ、ということです。実際の英語でも、言葉の品詞の認識が不可にならない範囲で、頻繁に、語順は変更されているわけでもあります。

例です。

Good morning everybody! There is a good and big news to you. Although you already might be aware of it, it is decided that from the 2016 Rio de Janeiro summer Olympics rugby of seven person system is adopted as an official game.

この文章では、普通の教科書的ないい方では、 from the 2016 Rio de Janeiro summer Olympics はもっと後ろに配置されます。けれども、話者が早くそちらを口に出したければ、その本能的な感覚に任せるべきである。その本能的感覚を無視すると、余計なことを考え始める。構文はどうだったけな? adopt as だな。そのあとにリオデジャネイロを入れたらいいかな?などと、余計なことを考えます。from the 2016 Rio de Janeiro summer Olympics と言ってしまうと、後は、rugby of seven person system is adopted as an official game というしかないわけです。なにも考えなくてもそうなる。ここでのポイントは、話者の一次的な感覚、もっといえば、好き嫌い、を尊重すべきであるということです。要するに、自分の好きなやり方に従えです。

語順変更ではないかも知れないが、次の事も参考になるでしょう。

「僕の名前は○○です。とても短い時間でしたが、松山とリンドの子供たちとゲームが出来てとても楽しかったです。またいつかこういう経験が出来たらいいと思います。」

My name is ○○.I am very happy today. Although for a very short time, I played games with boys of Matsuyama and Lindfield. I want to have this kind of experience again. Thank you.

これは、日本のラグビー少年が話した言葉を私が通訳したものです。このとき、私の頭の中には、「とても短い時間でしたが」というその少年の言葉が強く響きました。聞きながら、同時にそれをどこに配置するかと頭が動くわけです。とくに難しい英語ではないので、どのようにでもなるのではありますが、

思うことは、強く印象に残った言葉は早く出したほうがいいだろうということです。そのほうが自然ですし、聞いている人にもインパクトがあるのではないでしょうか。

語順について、いま私は語順変更という類の事を言っているわけです。語順変更では主語と動詞の順序は変わりません。

これに関連して、倒置についてもコメントしたいと思います。

倒置については、主語と動詞の順番が変るわけです。

経験の少ない私が言うのはおかしいかも知れませんが、口頭表現の場で、それも即席の席で、倒置構文の英文を発した経験はありません。否定の意味の副詞あるいは副詞句が文頭に来る場合に倒置は起こるのですが、話し言葉で、わざわざ否定の意味を持つ副詞句を文頭に持ってくるほどの余裕が私にはないことが原因かもしれません。もしそのような場合が生じれば、文中に置いたままで英文を構成するでしょう。冒険はしない。(文章で書くときはまた別です。)

以上を総合すると、(口頭表現の場ですが)、

語順変更をしたければ、したらいいのではないか。自分の感覚を尊重しなさい。
倒置などという難しい事は考えなくていい。

ということのようです。