ジャックハマー

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ア~マ~ゾ~ン!!!

2004年08月11日 | 日常
水曜日のテーマは『フリー』です。
夏休みということで、加入しているケーブルテレビがいろいろな特集をしています。
そんな中で、なぜか「仮面ライダーアマゾン」特集を見てしまいました。この日はメジャーリーグ中継がなかったので、なにかやってないかな~とチャンネルを回していたら、つい目にとまってしまったのです。
というわけで本日はライダーシリーズの異端児「仮面ライダーアマゾン」のお話です。

「アマゾン」は仮面ライダーシリーズでもかなりマイナーな部類らしく、あまり知られてはいません。
というのも、本作はシリーズ中でも異色の作品で、他のライダーシリーズとはさまざまな面で一線を画しています。

1:主人公が野生児。しかも半裸。
彼は幼いころに乗っていた飛行機がアマゾンに着陸し、動物たちの中で育ったため日本語があまりしゃべれず、野獣のようにうなるだけです。しかし知能は相当高いらしく、物語中盤からは流ちょうに日本語をあやつるようになりました。プロット上の要請というヤツでしょうか。
また、彼はまわりの人々に「アマゾン」と呼ばれています。

アマゾン育ちだから「アマゾン」なのか。

じゃあセルビア・モンテネグロの山奥に飛行機が墜落していたら「仮面ライダーセルビア・モンテネグロ」になるところだったのか。非常に惜しいことをしたな~。
10話近く見ましたが他の名前で呼ばれないので、もしやと思ったが、残念なことに本名は「山本大介」と判明。
本郷猛(1号ライダー)一文字隼人(2号ライダー)とくらべてなんだか投げやりな名前である(全国の山本大介さんに深くお詫び申し上げます)。

2:必殺技が首ちょんぱ
ライダーの必殺技といえばご存じ「ライダーキック」が有名です。
しかし我らがアマゾンは密林育ちの野生の申し子。そんな見た目重視の技なんてめったに使いません。
腕に生えた鋭いヒレで、怪人のカラダを切り裂きます。その勇姿はどちらが悪の怪人なのか解らないほど。モグラやカニやアリや黒ネコなんて相手にもなりません。僕たちに弱肉強食とはどういうものなのか教えてくれます。

もうちょっと戦えそうな動物を選べよ悪の秘密結社。

さんざんいたぶったら、いよいよトドメです。アマゾンは十分に助走をとると勢いよく敵に向かって走りつつ腕を振り上げ、怪人の首を一刀両断! これが黒沢映画なら水道管が破裂したような血しぶきが舞い踊り、PTAが「残酷ざます! 暴力ざます! 放送規制ざます!!」と叫ぶことうけあいの、気持ちのいい首ちょんぱぶりです。
しかも怪人はお約束を破って爆発しません。命とともに首を断たれたそのまま、静かに倒れます。
さすがは弱肉強食の化身アマゾンライダー。倒した獲物はおいしくいただき、明日への糧とするために、あえて爆発させないのでしょうね。
アマゾンはテレビの前のちびっこに「人間は他の生き物の命を分けてもらって、生きているんだよ」と教えてくれます。違いますね。

想像以上に長くなったので今日はここまで、また来週も「アマゾン」について語らせてもらいます。