“絆”

株式会社リンクモア 平安閣 スタッフの日々徒然

鬼のおはなし

2008-02-01 15:44:07 | Weblog
早いもので、もう二月ですね。
二月三日は節分。
子供の頃は「鬼は外、福は内」と掛け声をかけ、訳もわからず豆まきをしていたものです。
「鬼」は本来、亡くなった人を表す言葉で、あの世にいってしまうことを「鬼籍に入る」という言い方をしたりもします。
宗教と方角は密接な関係があるようで、昔は東西南北の代わりに「十二支」をあてて使っていたこともありました。
鬼は、角を生やして、虎の皮を腰に巻き、目が赤いので、「丑の角」、「寅の皮」、「赤い目の卯」をイメージしたようです。
つまり、「丑寅(うしとら)の方角(北東)」から死霊が来ると考え、この方角を「鬼門」と言ったのですね。
青森市の日蓮宗蓮華寺様では、お葬式が終わると、鬼門を封じる御札をお渡ししています。(お寺によっては、東西南北全てにお札を貼ったりするようです。)

ちなみに、昔話「桃太郎」では、猿とキジ、犬が鬼退治に行きましたが、「鬼門(北東)」の反対は「裏鬼門(南西)」、十二支では「申酉(さるとり)の方角」
になります。つまり、桃太郎は鬼門封じ、死者の供養に行ったことになります。

というわけで、節分で「鬼は外」と言うのは、死霊が近寄ってこないようにという魔よけの意味があるのですね。
今年の豆まきは真面目にやりたいと思っております。(山坊主)


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2 コメント

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なるほど、なるほど (冬好き)
2008-02-01 22:52:43
 山坊主さま、とってもとっても為になりました。早速、印刷しました。豆まきの時には家族に教えますから。
 もっといろいろ教えてください。楽しみにしていま~す。
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ありがとうございます (山坊主)
2008-02-02 14:27:06
とある地域では、「亡くなった家族に帰ってきて欲しい」という先祖供養の意味をこめて、「鬼は内」という所もあるそうです。
宗教と方角の関係については、まだ興味深い話がたくさんありますので、次回お話ししたいと思います。
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