もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

菅氏、山崎氏、田中氏、小泉氏が

2018年03月15日 | 与党

 今日の産経紙面は政界OBの動向満載であった。

 菅直人氏はフランス国会内で脱原発を、田中真紀子氏は外国特派員協会で安倍内閣批判を、小泉純一郎氏はテレビで森友文書に対するコメントを、それぞれ発信したことが報じられている。極め付けは山崎拓氏が自民党の次期総裁選に絡んで蠢動していることである。山崎氏は議員バッジを失って政界を引退後8年以上が経過した今も党内への影響力を持っているのか、山崎派を譲った石原派の最高顧問であり続けるとともに昨今は石破総裁誕生のために派閥間の調整に奔走していることが報じられている。山崎氏はかってYKK(山崎、加藤紘一、小泉)と謳われた自民党の若手三羽烏の一人で「総理・総裁に最も近い人」とされてきたが、小泉氏の後塵を拝するとともに、愛人問題・北寄り政策で求心力を失い政界を引退したものと理解している。山崎氏は小派閥の統率力や、政策立案能力に秀でていたとされているが補佐役としての高評価であり、リーダーに不可欠の闊達さと発信力において決定的に欠けていたことが山崎総裁誕生を妨げていたのではなかろうかと推測する。政治=ポピュリズムである昨今、小泉氏は弁舌で、ベルルスコーニは型破りの私生活で、ドゥテルテ比大統領は行動力の誇示で、国民の心を掴んだ。一方、闊達さを見せず・苦虫をかみつぶした表情でもトップであり続けることができるのは、密室での権力闘争がすべてを決する中国のような全体主義国家だけである。当時の山崎氏が明るく振る舞い、性癖以外で意外な一面を発信していたら、宰相の歯車はどのように回転していたのだろうか。

 山崎氏の、老いてなお自分が果たせなかった宰相の夢を石破総裁誕生に託そうとする妄執は、好悪は別にして「生臭さを残した枯れない老人」として見習うべき生き様であるかもしれないが。

 


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