もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

泉代表の初詣

2023年01月05日 | 野党

 立憲民主党の泉代表の初詣が話題となっている。

 泉代表が写真付きで初詣風景をツイートしたが、参詣したのが乃木神社であったことから立民支持者と思われる読者から「軍神賛美はダメです」・「なぜ乃木神社なのですか」との批判的な書き込みが殺到していると報じられている。
 同様の事象は、平成31年に当時の枝野代表が伊勢神宮を参拝した際にも「コアな支持層を落胆させ、熱意を挫く」と批判されたことがあったとされている。
 両事象で共通しているのは立民支持者である前川喜平氏(元文科省事務次官:更迭)の「これによって失う支持者は、得られる支持者より多いだろう」という危機感コメントが端的に示しているのではないだろうか。しかしながら自分ですら枝野氏の例で、「立民も漸くに国家観を持つ政党になりつつあるのか」と安堵感を持ったことを考えれば、国家観が見えない立民に一抹の不安感を持っていた有権者の一部を引き付けた方が多かったのではないだろうかと思っている。残念ながら、時移れど立民の国家観が一向に改善されることは無かったが。
 泉代表は、初詣で祈願した「国家繁栄・家内安全」よりも御神体が云々されるのは・・・と困惑しているとされているが、一般的に初詣する寺社の宗派や御神体に拘る人は多くはないだろう。
 明治神宮には毎年200万人を超える初詣者がいるが、その全てが祀られている明治天皇と昭憲皇太后を崇める日本帝国再興祈願者ではないだろうし、同じく初詣で賑わう川崎大師が平間寺(真言宗智山派の大本山)であることを知らない人の方が多いだろう思う。
 また、泉代表への批判コメントに「政教分離を知らないのか」というのもあるらしいが、このことは統一教会問題に血道をあげている立民が政教分離と信教の自由の真の意味を知らないことを物語っているように思える。解かりやすい例を挙げると、ドイツのメルケル前首相は「キリスト者」であり「ドイツキリスト教民主同盟」であるが、政策の全てが氏の信仰するキリスト教や同党綱領に掲げるキリスト教民主主義に則っていない。氏の信仰するキリスト教が異端とする異教徒のイスラム移民を受け入れる一方で、増えすぎた異教徒が自国の文化を棄損する危惧に際しては移民制限に転舵することも厭わなかった。もし、彼女が異端排除・自国のキリスト教会庇護のために移民政策を採ったのであれば政教一致とされるであろうが、国際的には移民の受け入れや制限に関して政教を絡めた主張・非難は為されない。

 泉代表の初詣問題に関して産経新聞解説員は「立民の息苦しさ」と表現している。
 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と言われるが、立民の粘液質に関しては自衛艦旗を「侵略旗」とこじつける「どこぞの国」を彷彿させるように思えるが。


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