もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

立民泉代表の外遊に思う

2023年08月29日 | 野党

 立民の泉代表の外遊が報じられた。

 泉代表は、令和代表就任後初の外遊で、ベトナムを訪問してベトナム共産党の中央組織委員長などとの面会が予定され、旧民主党がベトナム共産党との間で交わした政党間交流の覚書を再構築するとされている。
 次いで来月中旬にはアメリカを訪問して、政府や議会関係者と面談して同盟関係や経済安全保障などで意見交換するともされている。
 代表に就任して2年間も外遊していないことに驚かされるが、兎にも角にも外遊して外国が日本を、更には立憲民主党をどのように評価しているのかを肌で感じることは日本の将来に有益であると思う。泉代表も出発前に「自分自身が政権を担った時にも外交関係がうまく働いていくように取り組む」と所信を述べているので”その意気や良し”と思う反面、ベトナムで政権(行政)中枢との面談が予定されていない事を勘繰れば、訪問の目的が政党間の交流事業と云う点を割り引いてもベトナムが立憲民主党を「次期政権担任可能者とは見ていない」ことを示しているように思える。
 訪問国の冷ややかな視線・対応が日本における立憲民主党の力量を如実に示しているとしても、それを感じることは、日本で「先生」と呼ばれことに満足しているよりは遥かに得るものが大きいように思う。カエサルは「人は見たいものしか見ない」と述べているが、泉代表にあっては「意に添わぬもの・見たくないもの」であったとしても、北ベトナムは如何にして南を統一できたのか?、南は何故国を失ったのか、統一・不統一の何れが良かったのか?、スプラトリー諸島などの防衛をどのようにしているのか?・・・をつぶさに感じて欲しいものである。2日の外遊では無理かと思うが。

 泉代表の外遊を産経新聞は「野党外交」と報じているが、些かに奇異に感じる。自分の考える外交とは、「国民の負託を受けた政権の思惑に基づく外国との関係」が外交であって、現在の野党の外国訪問は、見聞を広めたり、人間関係の開拓を目指す外遊とするのが正しい様に思う。
 過去には、野党であった公明党が首相の親書を携えて日中国交回復の端緒を開いた「野党外交」と呼べるものがあったが、政府・国民の負託を得ない泉代表が相手に「トラスト・ミー」と叫んでも、政府や国民を縛るものではない。
 ともあれ「松川訪仏団」の顛末で世間の目は厳しいが、泉代表にあっては臆することなく初期の目的を達して欲しいものである。必要ならば、観光地に出かけるのも「有り」と考えている。


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