雨戸をあけると、初めて蝉の鳴き声を聞いた。
朝からカンカンと熱い太陽が地を焼いている。
近畿地方も梅雨明け、発表を聞い途端に体感温度が2~3度上がったように感じる。
いよいよ夏だなあ、今年も「これまでに経験したことがない」猛暑になるんだろうか、
と空を見上げる。
最近、体調不調になったので掛かりつけの医院に診てもらい、不整脈の症状が出ていた
ので、紹介された関西労災病院で検査と診察をしてもらった。
10年ほど前に、糖尿で2週間の教育入院をしたことがあり、懐かしく思いながら受付
に行き循環器と糖尿の診察お申し込んだ。
検査ではエコー、レントゲンなどのほか、採血で各種の数値を調べてもらった。
全体的に悪いところは見当たらなかったが、相変わらず糖尿の数値ヘモグロビンA1Cだ
けが高く、早速先生から「恐ろしい合併症が出ないようにA1Cを落とこと。それには食
事と適度の運動がいちばん」と言われた。
そして「このまま数値が下がらなければ、また教育入院してもらいますが、とりあえず
1か月の経過を見ましょう」
「もう残り少ない人生、あまり頑張らなくてもよいのでは…」と我が儘を言ったところ
「何言うてんねん。80歳まで生きのびたら平均寿命は15年ほど伸びる人が多いんや
で。長生きしたかったら頑張りましょう」と叱られた。
最近「オレの余命は2~3年か」と思っていたが、あと15年も生きられたら95歳か。
ちょっと長過ぎると思わないこともないけど、神様から15年ももらえたら儲けもの。頑
張ってみるか」と気を取り直して診察室を出た。
教育入院はきっちり食事コントロールされて、上げ膳据え膳。病室も快適で主夫にはまこ
とに居心地よいのだが、やはり家を空けるには不安もある。
入院を避けるためにもここは頑張って、間食はなるべく控え熱中症に気を付けながら適度
のウオーキングで汗を流すことにしよう。
この1年半、コロナを恐れすっかり出不精になってA1Cを押し上げてきた来たけど、幸い
ワクチンの2回接種も終わり、感染の心配も格段に少なくなったこともあるし・・・
外を歩いて脳に刺激を与えることが大事、と友人の勧めにも背を押されながら重い腰を
上げるとしよう。
ただ、杖をつきながらの不自由な歩行なので、無理は避けなければならないのが悩まし
いところだけど。
年寄りには、無病息災より一病息災の方が良いそうだから、この「一病」と付き合いな
がら、今しばらく世にはばかろうと思う。
蝉の殻 捨てて君は今どこに
デュランタ宝塚は満開