リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

良いお年を!

2019-12-31 16:50:43 | 日記
令和元年の大晦日、あと数時間で新しい年に入る。
 
形ばかりのお節料理として、昆布巻きと黒豆を作った。
残りはデパート特製の豪華?な「おせち」を取り寄せて、お正月を祝
うつもり。
孫たちが来たがもう社会人だから、お年玉をむしられることもない。
 
テレビで俳人夏井なつきさんの番組を見ていたら「俳句の種をまく」
という言葉が、さかんに使われていた。
夏井さんは、この言葉を生涯の仕事(使命)として活動しているという。
俳句の種をまく・・・いい言葉だなあ、と感動した。
 
夏井さんは「俳句は世界最小の文学だけど、俳句の世界は無限に大
きい」とも言う。
俳句仲間に難病や死期迫ったがん患者もいて、みんな俳句を「心の杖」
として前向きに生きているという。
五七五のチカラってすごいなあ、と思う。
 
以前に日記で、アイヌの人たちが四季に移ろう山を見て「山が着替える」
と言い合ったそうだと書いた。
同時に、山が笑う(春)、山が滴る(夏)、山が粧う(秋)、山が眠る(冬)とい
う美しい季語もあることを知った。
この「俳句の種をまく」も、それに劣らず美しい日本語だと思う。
 
本のタイトルだけど三浦しをんさんの小説「舟を編む」も、同じように素敵な
言葉だと思っている。
辞書「大渡海」を刊行する個性豊かな編集メンバーが、辞書の世界に没頭
していく姿を描いた小説(ウイキペディアから)で、映画(松田龍平、宮崎あおい)にもなった。
本を手にしたことはないが、文庫本(光文社)になっているのでぜひ読んでみたいと思っている。
 
来年は80歳 、卒寿を迎える。
令和2年も、たくさん美しい日本語に出会いたいものだ。
今年よく聞いた「自分の命は自分で守る」は大事なことだが、特別警報を前
にした言葉としてはもう聞きたくない。
 
ブログ開設して、今日で342日。
来年もよろしくお付き合いをお願いいたします。
よいお年を!
 
 
    <形ばかりの手作りお料理>
 
 
    昆布巻きと黒豆
 
   
   

もう一度言う、カジノなんかいらない

2019-12-28 11:22:36 | 日記
早々と政界の「カジノ汚職」が発覚、政治家が収賄容疑で逮捕された。
さらに広がる様相を見せており、マスコミは「カジノ疑獄」と言い始めて
いる。
それみたことか、言わんこっちゃない・・・
 
カジノとは、とばく(賭博)場である。
「IR(カジノを含む統合的リゾート施設)」と言えば、なんとなくクリーンな
感じだが、要するに賭博場を核にした大規模集客施設を作り上げよう
とすることである。
国が先頭に立って全国にカジノをばらまき、観光客を呼び込もうという
のがIR 法案の目的だが、こんなことをして観光立国を目指そうというの
は、アタマのゼンマイのネジが狂っているとしか言いようがない。
 
賭博場は巨大な現金が動き利権が絡まりやすく、暴力団や闇の業者が
群がるダーティーな世界になりがちだ。
そんな業者に狙われた脇の甘い政治家が、簡単に堕ちた。
言わんこっちゃない。
ご本人は「不正はない!」と否定しているが、東京地検特捜部が政治
家を逮捕するには、よほどしっかりフンドシをしめなければできない。
確かな証拠をつかんで、検察の組織を挙げて決断したはずだ。
 
贈賄の疑いをもたれているのは、カジノ事業の日本進出をもくろむ中
国企業で、日本人を含む3人は逮捕されている。
他の政治家事務所も事情聴取されたようで、事件は広がる気配だ。
 
もう一度改めて言う。
    「カジノなんか、要らない」
兵庫県の井戸知事は、カジノ不要論を明確に言っている。
9月5日の日記で取り上げているが、再掲する。
 
「兵庫県にカジノはご遠慮申し上げたい。
額に汗しないで金儲けしようというスタイルは、子供たちに大変大きな
影響を与える恐れがありますし、ギャンブル依存症を促進する可能性
が高い。あわせて正常でない活動が入り込む懸念も、払しょくできない
のではないか」
 
井戸さん、よう言うた!
カジノ不要論のすべてを言いきっている、まことにわかりやすい論理だ。
誘致を表明している札幌、横浜、大阪の市長さん、今回の中国業者の
暗躍や井戸兵庫県知事の「正論」に、どう応える?
暴力団や外国のブラックマネーが暗躍しない、
健全な青少年を巻き込まない、
クリーンな賭博場(そんなのはあるはずない)にする自信があるんだろうね。
 
子供たちの未来に、ブラックマネーが跋扈する賭博場は残してはいけない。
 
    <カジノ汚職を伝える新聞>
   
   

クリスマス、セピア色の想い出

2019-12-26 12:02:50 | 日記
クリスチャンでもないのに、やれイブだ、クリスマスケーキだ、七面鳥だ
と大変賑やかな日本列島でしたなあ。
「会ったこともない他人の誕生日を世界中で祝うなんてのは、まさに大
変なことだ」と、映画監督でCMディレクターのグ スーヨンさんが新聞の
コラムで書いておられる。
会ったこともない他人の誕生日・・・勿論、かのイエス・キリストさんのことで
すが、考えてみれば全く関係のない赤の他人からも誕生日を祝ってもらう
なんて、キリストさんも驚いているでしょうな。
クリスマスに大騒ぎする日本人、考えてみれば何と不思議な民族でしょう。
という私も、イブには七面鳥の太い脚をかぶりつきましたけど・・・
 
まあ、マクラはそのへんにして、これから本題。
実は私には、クリスマスの懐かしくほの温かい思い出があるのです。
 
もう50年ほど昔のことでしょうか、上の娘が小学校6年生のころの話です。
学校で「サンタさんから贈りものが来た」と友達に嬉しそうに見せびらかして
いたら、生意気なガキから「サンタなんかおらへんのやで。プレゼントはお前
が寝た後、親が枕元にそっと置いていくんや」と、ばらしたそうな。
学校から帰った娘は母親に、
「サンタはおらへんの?プレゼントはお母さんとお父さんがくれたん?」
半べそでマジに問いただしたそうな。
ママは「子供の夢を壊したのはだれや」とプンプンだったが、いつかはばれ
ることを覚悟していたようで、娘にほんとのことを話して聞かせたようだす。
 
娘はなぜ小6になるまでサンタさんを信じていたのか、それにはわけがあります。
当時、サンタの国フィンランド・サンタクロース村に手紙を出すと、サンタさんから
国際郵便で返事が来るようになっていました。
(現在でもあるのかなあ)
娘は小さいころからせっせと手紙を書き、そのたびに返事をもらっていました。
娘の手紙を投函する前に、ママが「盗み読み」して希望の品を取り揃え、娘の枕
元に置いていました。
眠っている娘の枕元にプレゼントを置くときは、目を覚まして気づかれないか、
二人でドキドキしたのを今も鮮明に覚えています。
 
そんなわけで、娘は小6になるまでサンタさんを信じ切っていたのです。
いつかはばれることは分かっていたけど、もう少し可愛い夢のままでいさせたかったなあ、と思わないでもありませんでした。
若かった楽しい子育て時代のクリスマス・・・セピア色の、懐かしい思い出です。
 
その娘も今は50代、子供たちも社会人になって親元から離れて暮らしていますが。
 
   小学校卒業の時、担任と(中央が娘)
   
 

 


年末年始のTV時代劇

2019-12-24 12:25:39 | 日記
令和元年も後1週間とちょっとで終わりです。
年賀状もまだ書いてないし、何となく落ち着きません。
新聞やTVは1年の回顧ものなど特集していますが、この一年いろ
いろありました。
 
年末年始のTV時代劇、以前はNHK,民放ともかなりたくさんあった
ように思うけど、最近は激減しました。
時代劇は若者に人気がイマイチなのと、時代考証する専門家が少
なくなったことや舞台のセットに金がかかることなどから、だんだ
ん敬遠されてきました。
時代劇ファンにとって、寂しい限りです。
 
でもそんな中で、NHKでは嬉しいことに、年末年始に時代劇スペシャ
ル番組を組んでくれました。
年末では2回にわたって「みをつくし料理帳」(高田郁原作)スペシャ
ルがありました。
先週と昨日(22日)の土曜日午後9時からの1時間半の長時間ドラ
マ、録画しておいてゆっくり楽しんだ。
「みをつくし料理帳」は、NHKは2017年に土曜時代劇で全8回放映
されたドラマ。
今回のスペシャル版も主役は同じ黒木華(はる)さん、脇役陣も小日
向文世、安田成美、伊武雅刀など芸達者でそろえていました。
黒木さんはなかなかの名演で、私は大のファンです。
小説「みをつくし…」はハルキ文庫から全8巻で刊行、高田郁(かおる)
んの代表作の一つ、読みだしたら止まらない。
美味しい料理もいっぱい出てきて、楽しい料理ドラマでもある。
 
正月時代劇では「そろばん侍風の市兵衛」、1月3日午後9時~10時半。
辻堂魁さん書下ろし時代小説で祥伝社から刊行、現在26巻まで続い
ている長編シリーズだ。
算盤(そろばん)ができる渡り用人(期間雇用で武家や商家の台所を預
かる経営コンサルタント)の唐木市兵衛は、剣の腕も超一流。
得意の算盤で財政を立て直す一方、降りかかる難事件にらつ腕を振るう。
主役は向井理、脇役に名寺尾聰、渡辺いっけいなど、こちらも豪華キャ
ストを揃えている
 
困ったことに同じ1月3日に7時30分からBSプレミアムで、藤沢周平作の
時代劇「立花登青春手控え」のスペシャルもある。
こちらもシリーズの時と同じ主役は池端淳平で、楽しみだけど・・・。
 
NHKさんよ、何で同じ3日に時代劇スペシャルを2つもやるねん!
録画して両方楽しめるからいいけど、芸のないハナシやねえ。
 
蛇足:
来年の大河ドラマ「麒麟がくる」は観ないつもり。
明智光秀は、義経とともに嫌いだから…蛇足ながら、附記しておきます。
 
 
  <「みをつくし料理帖」全10巻>
  
   
 <「風の市兵衛」全26巻の一部>
  
 
   <みをつく料理帖 主役の黒木華さん>
  
   
   風の市兵衛 主役の向井理さん>
  

冬至で若返る?

2019-12-22 13:51:26 | 日記
今日(22日)は冬至、待ちに待ったうれしい日です。
 
言うまでもなく、北半球ではこの日、太陽は一年で一番低い位置に来て、
昼は一番短く夜が長い日です。
春分、立夏、夏至など二十四節気のひとつで、今年は22日ですが年に
よっては21日の時もあります。
 
冬至の翌日から徐々に日脚が延びることから、中国や日本ではこの日は
「陰」の極みで、翌日から再び「陽」にかえり、幸運に向かっていくると考え
られてきました。
「一陽来復」、この日を境に運が向くとされています。
 
冬至を契機に太陽が戻ってくるのを、上昇運ととらえるわけですね。
そんな暦の上のいわれを感じてか、以前から冬至は待ちわびた「嬉しい日」
と思って来ました。
晩年の人生に入って、日がだんだん短くなることは、命の炎も先細りにな
っていく寂しさに重ねて、何となく心が沈んできたものです。
日が早く暮れる夕方、薄い墨を流すように暗くなる時刻が、特に寒々して気
が重い。
早く日脚が伸びて明るい陽射しが戻って来ないかなあ、と思い続ける秋から
初冬の頃・・・一年で一番嫌いな、陰鬱な季節です。
 
 
「冬至冬中冬初め」・・・本当の寒さはこれからですが、明日から幸運に登って
いく日々です。
その先には「山笑う」花咲く春があり、心躍るうれしい限りじゃないですか。
 
その幸運をもたらしてくれる冬至の縁起の良い食べ物ものに、「ん」が二つ付く
「冬至の七種(ななくさ)」があるそうな。
  なんきん
  きんかん、
  にんじん、
  かんてん、
  れんこん、
  ぎんなん、
  うんどん(うどん)、
・・・とか。
どれか一つずつでも今夜の食卓に載せて美味しくいただいて、もう少し長生き・・・
いえ、若返りしましょうか。
勿論お風呂には、ぷかぷか柚子を浮かべて…
 
   物干の影に測りし冬至かな   子規
 
     <冬至の長い影・・・2日前の写真で>