29日(水)9時10分に起きる。外は薄曇り、寒さはかなり緩んでいて、やっと普通
の冬のに戻ったみたい。
未明に久しぶりにカナが、横向きの肩に布団の上から肩に飛び乗って来た。しっぽで
顔をポンポン叩かれて目が覚めた。半分寝ながらしっぽを握ってやるとうるさかった
のかプイと飛び降りて行ってしまったが、暫くするとまたやってきて…そんなことを
3度ほど繰り返していたような気がする。
今日は娘は美容院に行く日かで、昼前に出かけた。電車を乗り継いで、お隣の西宮夙
川へ。何年も通っているお気に入りの美容院があるとか。私なんかどこでもよい、近
くて安くて早く仕上げてくれる散髪屋さんに決めているが、女性はそうはいかないよ
うで・・・カミさんも元気なころはお気に入りの美容院にこだわって通っていたっけ。
女心は複雑で、よくわからないねえ。
そんなわけで昼餉は久しぶりに外食。近くの食堂で900円の焼肉定食を食べた。つい
でにぶらぶら近くの公園まで散歩、帰ってきたら3000歩少し歩いていた。
<夕餉>ごはん、娘が美容院帰りに西宮ガーデンズ(すごい人出だったよう)買い求
めた鶏肉とポテトのチーズ焼きをメインに、サラダ、もずく、煮豆、昆布の佃煮、梅
干し、漬物。
残すところあと2日。明日から正月用の昆布巻きと黒豆煮を作ろう。
<2021 最も興味深く読んだ本>
★瀬戸内寂聴「藤壺」(講談社文庫)。ご存知「源氏物語」の幻の帖で、存否めぐって
文学論争にもなっている。光源氏が実母の桐壺にうり二つという義母で帝の妃・藤壺に
恋い焦がれ、許されぬ一夜を過ごす衝撃の一帖。桐壺の後に第2帖「輝く日の宮」とし
て書かれたはずなのに存在しない謎を補う意味で、瀬戸内寂聴さんが「藤壺」の題で小
説化したもの。なお丸谷才一も「輝く日の宮」を考察して小説化しているが、彼独特の
複雑な文脈と構文で読むのに苦労した(これは余談)。
★澤田瞳子「腐れ梅」(集英社文庫)。左遷地大宰府で死んだ菅原道真の霊を祭る社を
作ろうと、色を売る似非巫女が画策して都の貴族たちを動かし北野天満宮を作るに至る
ピカレスク(悪漢)歴史小説。ここで書くのもはばかれる衝撃的な言葉で始まり、終わ
っている。
澤田瞳子ファンとして嬉しいことに今年度の直木賞に輝いた。受賞作「星落ちて、なお」
は単行本なので、文庫本になるのを待っている。
30日(木)9時10分に起床、昨夜は気持ちよく熟睡できたように思う。寒さも今日ま
で?穏やかな朝の光が眩しい。
今年もあと残すところ1日余り、何もしないグータラ爺だけど、何となく気ぜわしい気分。
今日はまず年末恒例の昆布巻きに挑戦。ソフトにしんを昆布で巻いてかんぴょうで縛り約
40個作り、1時間弱火で煮込み出来上がった。作っている間、カナが脚元に来てツンツ
ンつつく。直木賞作家の石田衣良さんによると猫の会話は、精神波を直接相手の脳に送り
届ける念話がメインとか。きっと「何やってんの」と話しかけていたのだろうなあ。鈍感
で分からなくてごめんね。
出来上がった昆布巻きを味見したが、ずまずというところか。これでおせちの1品が完
成、後は黒豆煮込みだけ。今日は準備だけして、明日煮込むとしよう。メインのお重は
明日大みそかの午後デパートから届く。
兵庫県でコロナのオミクロン株が3人確認されたという。大阪や京都ではすでに確認され
ているから、兵庫県も時間の問題と見られていた。市中感染らしい。
いったん終息に向かうとみられていたコロナ、また全国的にじわりと増え始めた。年末年
始で人の移動が多くなっていく中で、ず第六波が来るのだろうか。欧米のように1日の感
染者10万人とならないよう祈る。
大阪のクリニック放火殺人事件の容疑者が死亡した。これで事件の全貌解明が不可能にな
った。
昆布巻き(煮込む前)