リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

昆布巻き

2021-12-31 11:29:20 | 日記

29日(水)9時10分に起きる。外は薄曇り、寒さはかなり緩んでいて、やっと普通

の冬のに戻ったみたい。

未明に久しぶりにカナが、横向きの肩に布団の上から肩に飛び乗って来た。しっぽで

をポンポン叩かれて目が覚めた。半分寝ながらしっぽを握ってやるとうるさかった

かプイと飛び降りて行ってしまったが、暫くするとまたやってきて…そんなことを

度ほど繰り返していたような気がする。

 

今日は娘は美容院に行く日かで、昼前に出かけた。電車を乗り継いで、お隣の西宮夙

川へ。何年も通っているお気に入りの美容院があるとか。私なんかどこでもよい、近

くて安くて早く仕上げてくれる散髪屋さんに決めているが、女性はそうはいかないよ

うで・・・カミさんも元気なころはお気に入りの美容院にこだわって通っていたっけ。

女心は複雑で、よくわからないねえ。

そんなわけで昼餉は久しぶりに外食。近くの食堂で900円の焼肉定食を食べた。つい

でにぶらぶら近くの公園まで散歩、帰ってきたら3000歩少し歩いていた。

 

<夕餉>ごはん、娘が美容院帰りに西宮ガーデンズ(すごい人出だったよう)買い求

めた鶏肉とポテトのチーズ焼きをメインに、サラダ、もずく、煮豆、昆布の佃煮、梅

干し、漬物。

 

残すところあと2日。明日から正月用の昆布巻きと黒豆煮を作ろう。

 

<2021 最も興味深く読んだ本>

★瀬戸内寂聴「藤壺」(講談社文庫)。ご存知「源氏物語」の幻の帖で、存否めぐって

文学論争にもなっている。光源氏が実母の桐壺にうり二つという義母で帝の妃・藤壺に

恋い焦がれ、許されぬ一夜を過ごす衝撃の一帖。桐壺の後に第2帖「輝く日の宮」とし

て書かれたはずなのに存在しない謎を補う意味で、瀬戸内寂聴さんが「藤壺」の題で小

説化したもの。なお丸谷才一も「輝く日の宮」を考察して小説化しているが、彼独特の

複雑な文脈と構文で読むのに苦労した(これは余談)。

★澤田瞳子「腐れ梅」(集英社文庫)。左遷地大宰府で死んだ菅原道真の霊を祭る社を

作ろうと、色を売る似非巫女が画策して都の貴族たちを動かし北野天満宮を作るに至る

ピカレスク(悪漢)歴史小説。ここで書くのもはばかれる衝撃的な言葉で始まり、終わ

っている。

澤田瞳子ファンとして嬉しいことに今年度の直木賞に輝いた。受賞作「星落ちて、なお」

は単行本なので、文庫本になるのを待っている。

 

30日(木)9時10分に起床、昨夜は気持ちよく熟睡できたように思う。寒さも今日ま

で?穏やかな朝の光が眩しい。

今年もあと残すところ1日余り、何もしないグータラ爺だけど、何となく気ぜわしい気分。

今日はまず年末恒例の昆布巻きに挑戦。ソフトにしんを昆布で巻いてかんぴょうで縛り約

40個作り、1時間弱火で煮込み出来上がった。作っている間、カナが脚元に来てツンツ

ンつつく。直木賞作家の石田衣良さんによると猫の会話は、精神波を直接相手の脳に送り

届ける念話がメインとか。きっと「何やってんの」と話しかけていたのだろうなあ。鈍感

で分からなくてごめんね。

出来上がった昆布巻きを味見したが、ずまずというところか。これでおせちの1品が完

成、後は黒豆煮込みだけ。今日は準備だけして、明日煮込むとしよう。メインのお重は

明日大みそかの午後デパートから届く。

 

兵庫県でコロナのオミクロン株が3人確認されたという。大阪や京都ではすでに確認され

ているから、兵庫県も時間の問題と見られていた。市中感染らしい。

いったん終息に向かうとみられていたコロナ、また全国的にじわりと増え始めた。年末年

始で人の移動が多くなっていく中で、ず第六波が来るのだろうか。欧米のように1日の感

染者10万人とならないよう祈る。

 

大阪のクリニック放火殺人事件の容疑者が死亡した。これで事件の全貌解明が不可能にな

った。

 

    昆布巻き(煮込む前)


お正月のフラワーアレンジ

2021-12-29 12:02:06 | 日記

27日(月)9時50分起床。雨戸を開けるとこれまでで一番冷たい空気が襲ってきた。

約束通り、というのも変だけどこの冬一番の寒波が来ているらしい。

テレビでは日本海側の車も埋まるほどの豪雪の様子を伝えている。我が家の庭の水槽に取

り置きした雨水が薄く凍っている。触れればパリッと割れる薄い初氷で、豪雪地帯に比べ

ればどうってことないほどだが。

 

<昼餉>サケのおにぎり(市販)、おでん

 

午後、寒さが少し緩んだので、近くのフラワーショップにお正月用のアレンジ花材を買

いに行く。ほしかった松の枝、めでたい千両のほかバラ、カーネーション、オンシジュ

ウム、スターチスなど、少々値が張ったがフラワーアレンジに合いそうな花を買う。

赤い色も欲しいので、裏庭から赤いナンテンを一枝切って添えた。

プランターに正月らしい寄せ植えを終え、仏さん用のアレンジ作る。10年近く習ったア

レンジメントは、半年ぶりに再開した作品。松の枝をバックにバラ、カーネーションなど

派手な花を中心に活けると、何となくお正月らしいハレのムードが出せたかな?

 

<夕餉>(娘が調理)ごはん、昨夜に続いておでん(二日目だから味が良く沁みて大変う

まかった)、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

 

28日(火)昨夜は3時過ぎまで寝付けなかったためか、目覚めたのは10時10分。

「おいおい、すっかり朝寝坊の癖がついたねえ」とぼやきながら起きる。

外の空気は昨日ほど寒くはなく、寒波は少し緩んだ感じ。

 

<2021年、感銘受けた本>

武田百合子「富士日記 上、中、下」(中公文庫)

武田百合子さんは文豪武田泰淳夫人。富士山麓の別荘で年間のかなりの部分を夫、時に

は娘の花子さんと3人で過ごした13年間、四季折々の富士山裾野の風景や花鳥を見な

がら「澄明な目と無垢な心で克明にとらえ、天衣無縫の文体で映し出す」(カバー帯封

の短評から)暮らし、日々の出来事や作家・編集者や地元の人たちの交流を淡々と綴っ

た日記。

危ない遊びをしている子供に注意したら「クソババア」と言われたので「クソは誰でも

すらあ」とやりかえし主人(泰淳氏)にたしなめられたり、冷たい雨の中でゴルフして

いる人に「キチガイみたい」と毒づく。一方では富士裾野の満天の星空に感嘆、愛犬ポ

コの死に身をよじって号泣する。

日記だからどこから読んでも良く、今も座右において時々めくって楽しんでいるが、飽

きることはない。恥ずかしながら我が「リュウ庵」の日記は、そんな「富士日記」を稚

拙ながら真似て書いている。

 

<昼餉>(娘が調理)焼きそば、デザートはリンゴ。

 

<夕餉>(娘が手抜きやけど、と調理)ごはん、餃子、刺身、湯豆腐、昆布の佃煮、梅干

し、漬物。

 

ほぼ1週間ごとに自家製ヨーグルト(カスピ海ヨーグルト)を作っているが、暑い季節

だと半日で完成する(固まる)けど、寒い時期になると時間がかかる。このところの寒波

で固まり方も弱く、「飲むヨーグルト」ぐらいにしか固くならない。外気は冷蔵庫内と同じ

ようだから、種菌の動きも鈍いのだろう。

 

   <「新年を寿ぐ」 2022お正月用にフラワーアレンジ>

 


ママハハ

2021-12-27 12:00:56 | 日記

25日(土)9時15分に起きる。目覚まし見たら8時に見えたので「あと1時間…」

と思いながらもう一度見たら9時を回っていた。なんだか少し寝そびれた感じ。

雨戸を開けると雲一つない青空、今日は雨か曇りの予報だったのに、とつぶやきながら

見上げる。

学校勤めの娘は今日から冬休み、来年正月明けまでの休暇。その間の10日余り主夫業

はお休み、ありがたい。

 

コロナが欧州で猛威を振るっている。1日の感染者数はフランス9万、イタリア4万、

スペイン7万・・・政府は慌ててマスク義務化を決めたが、テレビで見る限り街歩く人

のマスク姿は少ない。日本どんな田舎に行ってもほとんどマスクしているのと比べ、感

染数がせいぜい数百人とダントツに低い理由が分かるような気がする。

 

新聞にはこの「1年の回顧」をしている。コロナ禍があらゆる分野にも影響を与え、先

日起きた25人死亡の大阪放火殺人事件も大事件として記憶に刻まれるだろう。

新聞の「回顧」記事にあやかって、私も「この1年」を、思いつくまま振り返

って行きたい。

まず読書から<感銘を受けた言葉>。

  「ママハハっていうのはね、ママと母の両方だ

   から、普通のママより二倍すごいママなのよ」

藤沢周平の娘さん展子さんが幼稚園児のころ、近所のおばさんに呼び止められ

「のこちゃん(展子さんの愛称)ちはママハハだから大変だね」と言われ、家

に帰って「ママハハって何?」と継母(実母の死後、後妻に入った和子さん)に

聞いたときの返事。遠藤展子「藤沢周平 父の周辺」(文春文庫)に出てくる。

この名言は一度ブログで紹介したが、なさぬ仲の子供を慈しみ納得させる賢さに、

う~んと唸った。

夕方から急速に気温が下がり始めた。明日から予報通りに大寒波が来るのだろう。

 

<夕餉>(娘が調理)ごはん、骨付きマトンのステーキとスナップエンドウ添え、ゴボウの

きんぴら、ミニトマトときゅうりアボガドのサラダ、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

 

26日(日) 娘が「10時半だよ」と起こしに来て、飛び起きた。テレビでは全国高校駅伝女

子大会が始まっている。ナンテコッタ!

遅い朝飯を食べながら、高校女子の駅伝中継を見る。関東は正月の箱根大学駅伝なら、

関西では年末の全国高校駅伝だ。

高校駅伝は兵庫のお家芸だったが、かつての栄光は今はない。それでも粉雪がちらつく

都大路を駆け抜ける姿に「今年こそ!」と期待を込めて応援する。結果は男子の西脇工業

は7位、女子の須磨学園が6位入賞を果たしたので、よく頑張った、というべきか。

地方の高校でアフリカからの留学生を選手に迎え、好成績を収めるようになってからもう

何年たつだろう。当初は違和感を覚えたが、今日では大相撲、ラグビー、サッカーなどの

スポーツに外国選手を加えて好成績を収めているのを見ると、これも国際化の流れかな

あ、と割り切れるようになった。

が、高校スポーツまで真似しなくても、というこだわりは、正直ある。

 

夕方になって外気温はどんどん下がってきた。室内気温は8度。北風が強くちらちら粉雪

が舞っている。明日はもっと寒くなるという。今夜は暖かくして寝よう。

 

<夕餉>(冬休みの娘が調理)ごはん、おでん、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

我が家のおでんは伝統的(?)に2つの鍋で煮ます。一つには普通の具を入れ、もう一つ

には私の大好きな(娘の大嫌いな)スジ肉を入れて。おでんにスジ肉がないと、味噌の入

っていない味噌汁のようなもの。

具を多めに煮込み、2日間で消化します。2日目の方が味が沁みて、大根などはとても美

味しくなります。

娘は「おいしそうな黒毛和牛のスジ肉を買ってきてあげたで」と恩着せがましくのたもうた。

 

   <「ママハハ」の名言を記した「藤沢周平 父の周辺」(文春文庫)>

写真の右は「ママハハ」の和子さん。


遠いイブの記憶

2021-12-25 10:57:59 | 日記

23日(木)9時に起床、すっかり9時起きの朝寝坊習慣がついてしまった。

寒い朝ほかほか暖かい布団の中で惰眠をむさぼるのは、何と心地よいことか。残り少

ない人生でこんな至福の時を無駄(?)にするのはもったいないと思うと、寝坊する

ことがそう悪いことではないようにも思える。

 

・買い出し 手羽先2パック533円、メンマもやし(総菜)195円、メークイン

248円、ししとう198円、黒豆もやし38円、富有柿3個594円、

 

午後、何気なくNHKBSテレビを付けたら、ポール・ニューマン主演(若い!)の懐か

しい映画「ハスラー」(モノクロ)を流していたので、つい最後まで観てしまった。

アカデミー賞の受賞作で、私が学生の時に封切られた映画。ちょうどビリヤードに興味

があって何回か遊んだこともあって、映画館に足を運んだ。

 

<夕餉>ごはん、鶏手羽のから揚げと根菜類の甘辛煮、キュウリとミニトマトのサラダ、

もやしの塩コショウ簡単炒め、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

 

24日(金)9時に起床。穏やかな陽光が差していて、日曜からの大寒波襲来を思わせ

ないほど暖かい。

今日はクリスマスイブだねえ。こんな歳になるとイブと言っても何の感慨もないけど、

子どもたちが小さいころは楽しい日だった。

昔は七面鳥をオーブンで焼いて食べ、ケーキ屋さんに注文していた特大のクリスマスケ

ーキを堪能、子どもたちが寝静まったころ、フィンランドのサンタクロース村に出した

手紙の返事を添えて枕元にプレゼントを置いてやったものだ。気付かれやしないか、ド

キドキしながら・・・。

サンタの返事を信じ切った長女は小学校で「サンタってホンマにいるんやで」と学校で

言ったら「そんなんは親が考えたんやで」と悪ガキにバラされて、ベソかいて帰ってき

たっけ。もう遠い遠い昔の話だ。

 

<夕餉> ごはん、骨付き鶏もも肉、出汁巻き(市販)、サラダ、メンマともやしの炒

め煮(市販)、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

 

  <ちょっと箸休め

何かとい気ぜわしいこの頃、ちょっと<箸休め>してこんな言葉遊びで肩をほぐして…

  「足らん足らんは工夫が足らん」の「工」を取ったら「夫が足らん」

  「ぜいたくは敵だ」に「素」を入れたら「ぜいたくは素敵だ」

  「弱肉強食」の「弱」と「強」を入れ替えると「焼肉定食」

日本語って、ちょっといじるととんでもない意味になる、融通無碍なところがあって

面白い。

 

  子供の情景(蔵出し写真)


冬至大好き

2021-12-23 11:22:39 | 写真

21日(火)8時50分に起床、雨戸を開けると眩しい朝の光が飛び込んでくる。今日も

良い天気の予感。

明日は冬至、ますます寒くなるけど日脚が徐々に長くなるから、何となく春への希望が見

える好きな日だ。娘はお風呂に入れる柚子を買ってきた。私は明日スーパーでカボチャを

買って夕餉のおかずに加えよう。

 

・買い出し 豚肩ロース塊(米国産)361円、木綿豆腐67円、ブナシメジ98円、大

根1/3カット58円、板こんにゃく78円、カットゴボウ98円、人参38円、キュウリ

68円、ワッフル(おやつ)148円。

 

<夕餉>ごはん、きゅうりと豚肉の味噌炒め、けんちん汁、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

(けんちん汁に野菜をいっぱい入れたので、おかずを一品減らした)

 

ところで、けんちん汁ってけったいな名前やなあ、と思いながらこれまで度々作ってきた。

そこで「けんちん」の意味を調べてみたら、この呼び名は鎌倉時代に創建された禅寺建長寺

(けんちょうじ)が発祥といわれ、「建長寺の汁」が「建長(けんちん)の汁」→「けんち

ん汁」となり、広まった説が有力と分かった。

建長寺の精進料理だったから、具は野菜(主に根菜)だけ。同じような具材に豚肉を使う

「豚汁」とは一線を画している。

もう一つ、中国料理の巻繊(けんちん、刻み野菜と豆腐を炒め、油揚げや湯葉で包

んで揚げた料理)から来たという説もあるという。

 

22日(水)今日は冬至、1年で一番日脚の短い日。この日を境に昼間の時間がだんだん

延びて、6月の夏至まで至る。

7時ごろ、名前を呼ばれた気がして思わず「は~い」と大きな声を出して目が覚めた。出

勤前の娘に聞こえていて「夢を見たな、前にもそんなことあったね」と笑われた。

確かにはっきりと聞こえたが、あれは幻聴だったのだろうな。以前にも覚えがある。

ついでに雨戸を開けたら、空はどんより曇っている。再び布団に潜り込み、9時に起きる。

カナが掛け布団の上から背中にくっつくようにして寝ていた。

 

さて、何となくうれしい冬至。日が短いと家事する素人主夫でも日が短くなるので、時間

に追っかけられるようで気ぜわしい。冬至を境に、逆に昼間の時間が延びることは、自

の残り少ない時間も永くなるような気もして、なんとなくうれしい。何より新しい年が明

けて、暖かい春がめぐってくる実感が感じられるのだ。日陰になっている庭の草花も日差

しが戻って来るから、嬉しいだろう。だから冬至大好き。

この日は昔は夏から保存したカボチャを食べ「厄を払う日」とも言われ、一陽来復、運気

が上向くという。今はいつでもカボチャが食べられるから「冬至のかぼちゃ」の本来の意

味が薄らいでいるが。

またこの日降る雨を「冬至雨」という。雨が降るとさらに昼間の明るさが奪われ、冬の厳

しさが一段と増す。     「雨ことば辞典」(倉島厚、原田稔、講談社学術文庫)

 

・買い出し 豚ミンチ258円、カレイの一夜干し356円、そぼろあんの素98円、イ

ンゲン158円、トマト398円、ミニトマト198円、カボチャ227円、キュウリ2

本136円、チーズデザート(おやつ)238円。

<夕餉> ごはん、カレイの一夜干し、カボチャと豚引き肉のそぼろ煮、昨夜のけんちん

汁(残り物だけど味が沁みてチョー美味しい!)、昆布の佃煮、梅干し、漬物。

 

  冬至の午後、日は南西に傾き長い影・・・・画面も傾いたりして^^