リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

菜食主義者にはなれない

2019-06-30 12:04:39 | 日記
私は肉や魚、野菜・果物、なんでも大好き人間だから、菜食主義者には到底
なれない。
 
菜食主義者は大きく分けて二通りの理由があるように思える。
一つは肉食はダイエットの大敵、と健康上の理由から。
もう一つは、動物の命を奪って食べるわけにはいかないとの理由。
 
どちらも、その人にとっては真面目な理由なのだろう。
でも、動物の命をいただくわけにはいかない、と言う理由には少し引っかかる。
野菜だって、立派な命をはぐくんでいる「生き物」だよねえ。
 
「草木の命を生ける」日本の生け花文化、
「草木の命をいただく」草木染め工芸、
「花の果て 草木の果て 命をつなぐ植物たち」と素敵なタイトルの本もある。
植物たちへの優しいまなざしを注ぐ人たちも多い。
野菜(植物)の命を奪っても良いが、動物はダメ、と言う論理はここにはない。
 
そんなこんなことを考えていると、日本の古くからある「クジラを食べる」文化を目
の敵にするヨーロッパ諸国のことをつい、思ってしまう。
「クジラはダメだけど、牛や豚やヒツジ、鶏ならかまわない」
彼らの論理を極論すれば、こういうことになる。
 
彼らは、クジラには高度な知性があるから、「殺すな」と叫んでいるらしい
けど、こんな屁理屈で捕鯨反対を唱えているとしたら・・・おきゃあがれ!
牛や豚は知性がないから、レアだミディアムだ、と血の滴るようなステーキにかぶりついても許されるのか。
 
ステーキにされる牛は、インドでは聖なる動物だよ。
多くの州では牛の食肉は禁止されているとか。
牛が死んだことで暴動が起こり、死人まで出ている地域もあるらしい。
それでもインドに人たちは、欧米人のステーキ食文化を批判しない。
彼らは、捕鯨反対グループよりずっと大人で、奥ゆかしいねえ。
 
捕鯨反対者には「クジラを食べる野蛮な民族」と言う、差別観が潜んでいる
ような気がしてならない。
手前勝手な論理で、他国の食文化に土足で踏み込んで批判するのは、優越感の
表れか。
 
日本では食事前に「いただきます」と手を合わせる。
「命をいただきます」と言う、深い意味があるんです。
動物であれ、植物であれ「命」に対する、畏敬の念を捧げているんです。
そして食事が終わると「ごちそうさま」と、感謝の念を忘れない。
 
人間は動植物の命を奪わないと生きられない、宿命を背負ってるんです。
欧米の心に「いただきます」「ごちそうさま」がありますか?
 
   <旅のアルバム>
  晴れ間が恋しいね(北海道にて)
  
  
  

私はウナギ

2019-06-28 10:37:32 | 日記
同僚たちと楽しいランチタイム。
行きつけの食堂に入って、壁に貼られたメニューをにらむ。
さて、今日は何を食おうかな・・・
 
「私はウナギだ」
「俺はかつ丼」
「お前は何にする?」
「じゃあ、アタシはザルソバ」
 
現役時代、いつも自然に繰り返されている風景だけど、よく考えたらこの会話
とても変な日本語じゃない?
意味が完全に通じるから、ごく普通に使われているけど。
 
ところで、このような「~は~だ」の会話文を「うなぎ文」と言うんだってね。
 
こんな時、英会話ではどういうのか知らないが、
「私はウナギ」を直訳すれば 「I am a Unagi」になるだろうか?
もしこんな直訳でもしたら、外国人は仰天するだろうな。
「オー、マイガッド!アナタハ ウナギサンデスカ!」
 
でも、「私はウナギ」と言えば、日本人同士ではストンと意味が通る。
日本語ってすごいと言うか、すばらしいと言うべきか・・・
外国人に、もしこの変な会話が理解できたら、彼(彼女)は相当な日本通だろう。
 
「うなぎ文」によく似た会話は、しょっちゅう交わされています。
 
「私は新幹線」。(で行きます)
「俺は飛行機」。(で行きます)
カッコ内はもちろん省略していて全部言わなくても、会話の前後やその時の雰囲
気から意味が通じるところが、日本語の融通無碍なるところか。
 
同じような表現に「こんにゃく文」と言うのもあるそうな。
「こんにゃくは太らない」
別にこんにゃく自身が、太ったり痩せたりしない。
「こんにゃくを食べても太らない」ということだが、いきなり言われても日本人なら
ほとんど意味が通じる。
 
そこで、いきなり古典・・・
 春はあけぼの。やうやうしろくなり行く、山ぎわすこしあかりて、
 夏はよる。月の頃はさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがいたる
 秋は夕暮。夕日のさして山のいとちかうなりたるに
 冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず、霜のいとしろきも、
 
有名な「枕草子」の冒頭部分。
スパッと短い完結文、歯切れよく心地よい。
後の文から、「あけぼの」や「よる」「夕暮れ」「つとめて(早朝)」の風趣に富んだ
情景を感じることができる。
すごい名文だねえ。
 
 私はウナギ。美味しく食べて、今日も元気だ、
清少納言風の文章に似せてみた。
無理な関連付け、こじつけですなあ。
 
 
  <やっと梅雨入り>
 
  
  
  
  

雨がほしい!アジサイ

2019-06-26 10:17:57 | 日記
昨日、友人の車で六甲森林植物園に連れて行ってもらった。
何年ぶりだりろう、ここを訪れたのは。
30代前半ごろだったと思うので、かれこれ40年ぶりの再訪にな
ろうか。
 
   
  
  
お目当てはアジサイ。
駐車場から坂を下ると、道の両側はもちろん、斜面の木々の間を駆け
上がるように、たくさんのアジサイが咲き乱れている。
ここは有名な「アジサイ坂」か。
 
平日なのにたくさんの観光客が訪れ、カメラやスマホで撮っている。
さわやかな風が吹き抜け、暑い夏の陽ざしが木漏れ日となって和らぎ、
汗ばむ体を冷やして、心地よい。
 
  
   
 
でも、肝心のアジサイはなんだか元気がないねえ。
花はうなだれ、葉はだらんと打ちしおれているではないか。
「雨がほしい、のどが渇いた」
嘆きの花たちの声が聞こえそうで、痛々しい。
 
   
   
  
本来ならもうとっくに梅雨入りして、花たちもたっぷり水を含んで活き
活きしている時期なのに。
お天気予報によれば、今日(26日)あたりから梅雨の空模様になると
いうけど、空には相変わらず真夏のような太陽が輝き、雨が降りそうに
ない。
 
アジサイ坂では、職員さんがホースで散水しているが、乾ききった地面
には深く染み入る様子もなく、文字通り「焼け石に水」のよう。
  
  

トマトは塩?砂糖で?

2019-06-24 11:14:53 | 日記
私は大のトマト好きである。
 
毎朝、食卓の一品に必ず加えている。
でもそのトマトの食べ方が、一風変わっているという。
串型に切ったトマトに、砂糖代わりに甘味料(ノンカロリーのパルスイ
ート)を振りかけ、甘くして食べている。
現役時代、同僚に「トマトに砂糖をかけて食べる」と言ったら「ええ!」
と驚かれた。
「トマトには、ふつう塩をかけるんやで」。
 
私の「甘いトマト」にはわけがある。
子供の時代、おやつなんか贅沢品で食べられなかったから、畑でもいだ
トマトを井戸水で冷やして、くし形に切って砂糖をかけて食べていた。
スイカと並んで、何より美味しい夏のおやつだったのだ。
 
高校生になって町に出て下宿して自炊した時も、トマトに砂糖をかけて食
べるのが普通だった。
甘いトマトは、私にとってごく当たり前のこと。
後年家庭をもっても、トマトに砂糖をかけて食べるのを見たカミさんは目を
丸くしたけど、私は止めなかった。
トマトは砂糖漬けが最高、と舌がしっかりと覚えていたから。
 
「トマトはホンマに塩だけで食べるんやろか」
暇ジジイだから、ネットで「トマトと砂糖」を検索してみたら・・・
なんとトマトには「塩派」と「砂糖派」があるんですねえ。
しかも、地域的にかなりはっきり分かれているのには驚いた。
 
アンケート調査によると、関東から東は圧倒的に砂糖派、関西は真逆の塩派
だというんです。
どうも関西のトマトには甘みがあるけど、関東のトマトは酸っぱいのが多く、砂
糖の助けが必要になったと言う説があるらしい。
もっともらしいけど、本当かしらん。
 
トマトの関西・塩派、関東・砂糖派で思い出すのは「アホバカ」分布のこと。
民放のバラエティ番組「探偵ナイトスクープ」(1991年)の傑作として、今も語り
草となっている「アホとバカの境界線」。
漠然と、アホは関西(西日本)系、バカは関東(東日本)系と言われているが、も
っとはっきりした「言語地図」を作れないか。
全国調査結果、東北や北海道の一部に「アホ」を使う地域と、名古屋の「タワケ」
もあるが、どうも岐阜の関が原あたりがアホとバカの境界線ではないか、との結
論だったように思う。
なお、この番組は全国的に注目を集め、後に「全国アホ・バカ分布考ーはるかな
る言葉の旅路」として、新潮社文庫で出版されている…参考までに。
 なかなか面白いですよ~
 
また横道にそれたが・・・
さて、トマトの「塩派」と「砂糖派」の分水嶺(境界線)は、果たしてどこか・・・
 
  <美味しいトマト>
 
 
  <甘くしていただく>
 

バイカモ、かも

2019-06-22 11:21:38 | 日記
ひょっとしたらバイカモ(梅花藻)、かも。
 
いつもウオーキングする公園の水路の水中に、藻の中から白い小さな花
がいっぱい咲いている。
毎年、梅雨の時期になると咲き、きれいな流れにゆらゆら揺れている。
バイカモかしらん。
本物のバイカモは、写真でしか見たことないが、これもひょっとしたら・・・
と期待が膨らむ。
 
でも、バイカモは山の中の清流に咲く花のはず。
梅の花に似ているから「梅花藻』と名付けられているが、この水路の花も
よく見ると梅の花に似ていないこともない。
 
この名もない小さな水路に水を送り込んでいる武庫川は、近年とてもきれ
いになっている。
そのきれいな水を受けている水路には、ザリガニや小魚、ホタルの餌にな
るカワニナも生息、子供たちが網で獲っているのをよく見かける。
だから・・・
いくらきれいになったとはいえ バイカモが咲くほどとは思えないけど、実際
こんな花を見ると、なんだかわくわくするねえ。
 
バイカモは清流に自生する水生植物。
滋賀県米原市の醒井地区や静岡県三島市、福島県郡山市などの清流の
バイカモは有名で、観光資源にもなっているという。
こちらは正真正銘のバイカモだけど。
 
ところで少し横道にそれるが、阪神間の河川はどこもきれいになるに従って
大阪湾も浄化され、漁業にも影響が出ているとか。
近年、春先のイカナゴの新子漁が極端に不良、名物の瀬戸内春の味・釘煮
も高級魚並みになり、楽しみにしている人をがっかりさせている。
報道によれば、瀬戸内海が浄化されてイカナゴが育ちにくくなっているという。
海がきれいになるのはまことに結構だけど、一方では漁業に悪影響を与え
ているとは、意外だ。
 
水清ければ魚棲まず…ということか。
 
    ***       ***
この小さな「バイカモ」の撮影には、苦労した。
何しろ1センチほどの小さな花が、水面から顔を出して揺れている。
水路は道路から1メートルほど下にあり、近づけない。
道端にしゃがんでレンズを1200ミリにズームアップして、シャッター
を押すが、上手く焦点が合わず画像はほとんどボケボケ。
現場に三度足を運んで、やっと何とか見られる程度の写真が撮れた。
どうです、梅の花に似ていませんか?
 
  公園の小さな水路
  
  
  小さな花が一面に
  
 
  バイカモ?
  
 
  トンボも仲間入り