リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

一票の重さ

2020-05-31 11:11:26 | 日記

中国全人代(国会)で、香港の自治を大きく制限する法案の採決に、人だけ反

対票を投じたと、ニュースは伝えている。

法案は香港の自治(1国2制度)の根幹を揺るがすとして、香港の若者たちが激し

い反対運動を繰り広げていることは、連日のニュースで報じられている。

全人代の反対票は、香港の若者たちの運動に沿ったものかどうかわからないが、

少なくとも中国共産党の重大方針に「ノー」を突きつけたことは確かだ。

 

日本をはじめ多くの自由主義国家では、政府方針に反対票を投じるのはどの議員

にも保障されており、ごく当たり前の制度。

少数意見も尊重するのが、議会制民主主義の根幹となっているからだ。

全体主義の中国では、政府(共産党)の重要法案に盾突くことはよほどの覚悟が必

で、大変な勇気がいるだろう。

たかが1票、されど1票・・・とても重い「1票」である。

「1票」を投じた代表がいることは、中国も捨てたもんじゃないな、と思う。

どんなに強固に築いた全体主義国家の壁も、「蟻の一穴」から水が沁み出し、やが

て崩壊することだってありうるからだ。

    ***    ***

年を重ね体力と根気がなくなって横着になり、草花の種まきも極端に少なくした。

毎年、夏の花トレニアは種から育ててきたが、今回はタキイから苗を40株も取り

寄せし、小型プランターに移植した。

   取り寄せたトレニアの苗


夏隣り

2020-05-30 11:13:20 | 日記

コロナコロナで明け暮れた5月も、間もなく終わる。

この時期は、梅雨入りを思わす湿った空気と夏近しを予感させる暑い日差し

が眩しい日々が重なる。

 

私が好きな美しい日本語「夏隣」の季節だ。

夏隣・・・夏を前に青葉が深い緑に衣替え、ワクワクさせる季語ではないか。

夏は体も心も暑さでうだることは分かっていても、やはり開放的なのがいい。

「山笑う」から「山滴る」へ・・・

季節のページが、大きくめくられる時でもある。

ついでに秋、冬表す季節の季語。

秋は「山粧う」、冬は「山眠る」

自然の情景まで見えてくる、美しい日本語だねえ。

 

コロナウイルスは紫外線が大敵と聞く。

願わくば、コロナウイルスを駆逐するほど暑い夏であってほしい。

暑いのが大の苦手だけど、コロナが収束に向かうなら、この夏は老躯に鞭打って

耐えて見せましょうぞ。

 

29日は一日中からりと晴れて、さわやかな風が吹きぬけていた。

青空に浮かんだ白い雲は、入道雲の先触れか。

梅雨時に元気に咲くシモツケ、アジサイもほころび始めた。

花屋の店頭にヒマワリが出回っていたので、早速アレンジしてみた。

 


「戦後復興」はどんな姿に

2020-05-26 21:59:15 | 日記

リモート演奏、リモート飲み会、リモート(オンライン)授業・・・

テレワークもこの範疇に入るのだろうけど、コロナ禍のなかから一気に表面化した

新しい文化、働き方、生き方改革といえようか。

火曜日のNHKの歌謡番組「うたコン」を楽しみにしているが、大ホールでお客を入

れて華やかに繰り広げられるコンサートは、姿を消して久しい。

お客を呼べないので、2人の司会者だけ生出演、肝心のコンサートはこれまでの録画

かリモート演奏という新しい演出に変わっている。

昨日(26日)は、演歌歌手の天童よしみさんと大阪桐蔭高校吹奏楽部が「川の流れの

ように」をリモート共演し、迫力ある場面を演出して楽しませてくれた。

部員一人一人の演奏する動画に天童さんが歌を合わせて吹き込み、見事なハーモニー

を作り上げていた。

リモート演奏も工夫次第で、なかなかいいものになるねえ。

 

強権力で都市封鎖をしてコロナと戦った諸外国、

強制力のない自粛要請でコロナと対峙した日本、

真の勝者はまだわからないが、日本のやり方に世界から称賛が集まっている。

コロナ戦争後の世界はこれまでとは全く違った様相を呈するだろう、という専門家の

見方では一致している。

 

テレワークが定着すれば、これまでのように毎日出勤しなくても週に2~3回会社に出

て、後は在宅勤務というスタイルになれば、通勤地獄が多少でも緩和され、働き過ぎも

軽減されるかもしれない。

コンビニは24時間営業をやめるかもしれない。

これだって大きな変化だ。

そんな漠然とした「コロナ後」の世界しか描けないが、もっと大きく経済、文化・芸術、

暮らし面で劇的な変化が起こるかもしれない。

「戦後復興」にはまだ時間がかかりそうだけど、せっかく地獄の苦しみを味わったのだか

ら、人類は学ぶところが多いはずだ。

 

<NHKうたコンのリモートコンサート>

  大阪桐蔭高校吹奏楽部のリモート演奏

  天童さんが加わる

  全員参加のリモート演奏

 

 

 


箸休め・・・おバカなハナシ

2020-05-25 12:05:59 | 日記

ちょっと箸休め。

鬱陶しいコロナを忘れて、おバカな話を笑ってやってください。

誰にでも経験があると思うけど、正しい言葉と思って使っていたら、とんでも

ない間違いだったりすることがある。

私の場合は特にひどく、80年近く生きてきていまだに指摘されて気付く場合

がある。

ニュースの現場で生きてきたものとして、これは致命的な欠陥だろう。

よく定年まで大失敗せずに過ごせたものよ、と今から思えば汗顔のいたりだ。

 

思い間違い、言い間違いの数々…思い出す限り拾い出して、恥を忍んでご披露

申し上げる。

LSD・・・SL

はるか昔の新人記者のとき、警察が違法な幻覚剤LSDを摘発した記事で「SL

と書いたら、デスクから「SL(機関車)飲んでどーすんじゃ!アホ」と怒鳴ら

れた。駆け出しころのほろ苦い経験。

★アマエビ・・・アマビエ

最近知った言葉だけど、なんで食べるアマエビがあんなお化けみたいな格好し

てるんじゃ、と思っていたら疫病退散の妖怪「アマビエ」のことだった。

★テポドン・・・デコポン

娘が買い物に出かけるとき「果物は何がいい?」と聞くから「甘いテポドン」

と答えたら、「おっちゃん、テポドンは北朝鮮のミサイルや。それも言うなら

デコポンやで」とあきれられた。

今では我が家では「テポドン」がデコポンで通じる。

★フク王・・・クフ王

テレビでエジプトの古代遺跡ドキュメンタリーを観ていた。有名なピラミッド

が出てきたので、「あれはフク王のピラミッドやなあ」と言ったら横で娘は

「クフ王や!」。今の今までフク王と信じ切っていたとは、トホホ。

★趣意返し・・・意趣返し

時代小説を読んでいた時、はっと気づいた。恨みを晴らすことが「趣意返し」

じゃなくて「意趣返し」だったんだ。こんな思い違いうをずーっとしていたと

は、恥ずかしくて誰にも話していない。

ちなみに「趣意」は「物事をなすための考えや狙い」、「意趣」は「恨みを含

むこと、遺恨」。

★ハローワーク・・・テレワーク

最近特に盛んに登場するテレワーク。旧職安のハローワークと間違いやすい言

葉やなあ、と思っていた。先日、勤め人のご近所さんに会ったので、「今日は

ハローワークですか?」。さりげなく「はい、テレワークです」と訂正して答

えてくれたが、後で「ああ、早速やっちゃった!」と臍を噛む。

★シリアス・・・シリアル

毎朝牛乳やヨーグルトに入れて食べるトウモロコシなどを乾燥した加工食品「シ

リアル」。時々「シリアス(まじめな)」と混同、食品の方はどっちやったかな

あ、と迷ってしまう。で、袋の表示を見て、シリアルかあ、と納得。

★ホップヒップ・・・ヒップホップ

ホップが先かヒップが先か、考えれば考えるほど混乱してしまう。

正解はヒップホップで、ストリートダンスの一種だとか。テレビなんかで路上で

頭を地面につけてくるくる回って踊っている若者がいるが、まずお年寄りには縁

のない曲芸。ヒップであろうとホップであろうとカンケイないお年頃だ。

★年の劫より亀の甲・・・亀の甲より年の劫

「亀」が先か「年」が先か、考え出したら眠れない。もちろん「亀」が先だけど、

とっさに口に出して言う時つい間違える。これもうろ覚えの証拠だろう。

 

まだまだたくさんあるようだけど、またそのうち・・・

 

  <満 開>バイカウツギ・・・むせかえるように芳香がします。


いつの間にか…怠惰な心

2020-05-23 12:07:58 | 日記

コロナ緊急事態宣言が解除され、日常生活が徐々に戻ってきて、街に出歩くのも条

件さえ守ればそう窮屈ではなくなった。

止めていたウオーキングも少しずつ復活してはいるものの、どうも本格的に出歩く

気分にはまだならない。

自粛=巣ごもり生活がすっかり身について、動くのが億劫になっているいる自分に

気づく。

でもこの億劫さは、なんのことはない、心の中に潜んでいる「怠惰心」が長い自粛

生活をしているうちに、ひょっこり頭をもたげて表に出てきただけじゃないか、と

わかって苦笑している。

 

昨日(22日)持病の糖尿検診日だったので、かかりつけの医院に行った。

糖尿の目安を測るヘグロビンA1Cは相変わらず高根安定、体重も徐々に増え、血圧

も高め・・・相変わらず問題だらけの数値で、主治医から注意を受ける。

「怠惰心が頭をもたげ」と苦笑している場合じゃないぞ、と自戒するも危機感がわ

かないから困ったもんだ。

 

直木賞作家の朝井まかてさんの「銀の猫」(文春文庫)を読んだ。

江戸時代に「介抱人」として、口入屋からお年寄りの介護に派遣された25歳の女性

の成長物語で、まったく新しい視点の時代小説だが、介護される年寄りとわが身に重

ねながら、一気に読了した。

日本男性の平均寿命は81.09歳とか。

あと2年足らずでその年齢に達するが、その先にはどんな景色がを見ることができる

のだろうか。

もう少し頑張って見極めたい気持ちもあるので、「怠惰心」はしばらく潜んでもらお

うかねえ。

  <梅雨近し>