明日から5月。薫風香る、一年で一番気持ちの良い季節だ。
でもそんな空気をあざ笑うような、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)。
一向に収まる気配もなく、逆に変異株のウイルスが次々現れ、頼みのワクチンの効果
さえ危ぶまれてきた。
この春、孫娘は医学部看護学科を卒業、出身大学の付属病院に看護師としてスタート
を切った。
大阪をはじめ各地の病院は増え続ける感染者の対応に追われて、医療が崩壊寸前の危
機的な状態となっているという。
「今の医療現場は大災害時と同じ」とある知事は悲鳴を上げていたが、その渦中に飛
び込んだ孫娘。
未曽有のコロナ禍で繁忙を極める医療現場は、どのような状態だろうか。
テレビや新聞の報道を通じてしか知ることはできないが・・・たとえは悪いが、野戦
病院のような状況だろうか。
看護師の使命に燃えて、早くから志望していた憧れの職場が、まさかこんなことにな
ろうとは!
彼女にエールを送るとともに、感染することもなく無事に使命を果たしてほしいと心
から祈らずにはいられない。
がん手術や心臓カテーテルで何度か入院した私の経験から言えることは、患者にとっ
て医師はもちろんのこと看護師ほど不安な精神を安らげてくれる人はいない。
早朝、病室のカーテンを開けながら「体調はいかがですか」とにこやかに問いかけて
くれる白衣の看護師さんに、どれだけ慰められたことだろう。
入院中に薬が効きすぎ血糖値が異常に下がって倒れた時でも、冷静にてきぱきと処置
をしてくれたことがあったが、パニックになることもなく安心して任せられた。
命を守るあなたの職場は「常在戦場」です。
新米看護師さん、先輩たちの教えをよく学び、患者さんの気持ちに寄り添って信頼さ
れるナースになるんだよ。
🌸4月の雨に濡れるカキツバタ