リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

オリンピック開幕

2021-07-24 12:12:21 | 日記

難問山積の東京オリンピック2020は、開幕した。

コロナ禍の中の無観客開催で、「テレビで熱い応援を」と政府や五輪関係者が

異例の呼びかけているが、盛りあがりの少ない寂しい幕開だ。

それでも日本選手が活躍するとに熱い声援を送りたくなる。

開会式に先行してソフトボールと男子サッカーで、日本が幸先良い白星スター

トした時は、今度のオリンピック開催に異議を投げかけながらも、もやはり誇

らしく、うれしい。

 

突然話が変わるが、ある調査機関が「旅のプロが選んだ温泉10選」を明らかに

しているが、兵庫県から8位に有馬が入っているだけで、上位5位まで熱海、

伊東、鬼怒川、湯河原、草津と東日本勢で占められている。

西日本からは有馬のほか南紀白浜(6位)、別府(7位)の3温泉だけだ。

文豪志賀直哉が愛し小説の舞台にもなった城崎はもっと評価されていいと思う

し、太閤さんも好んだ歴史ある有馬温泉が8位とは、ちょっと寂しいね。

 

このように郷土自慢に思っているものが、低く評価されたり無視されると少し

むくれる。これが「郷土愛」っていうんだろうね。

生まれ育った郷土を愛する気持ちって、よく考えたら不思議です。

人間だけの独特の感情だろうか、動物にも同じように「郷土愛」とかがあるんだ

ろうか。

 

日本の動物園に連れてこられたライオンやシマウマが、アフリカのサバンナを懐

かしく思うだろうか。

飼い主に愛着を示すワン公は確かにそれに似た「感情」があるように思えるが、

わが愛猫にいたっては、いくら愛情を注ごうとも極めてドライでそっけない。

犬は3日飼えば3年(恩を)忘れず、猫は3年飼っても3日で忘れる…と言う格

言?があるけど。

 

ま、道草はさておいて、人間が持っている郷土愛は、愛社精神や国家への愛情にも

つながっていく独特の資質で、誰でも多かれ少なかれ持っている。

間もなく始まる甲子園の全国高校野球大会では、応援席は郷土愛が満開だ。

私の生まれ故郷の和歌山、4年間学生生活を過ごした京都も忘れがたく、それぞれ

の地域から登場する学校も応援している。

でも社会人となって神戸で働き、骨を埋めるつもりの兵庫県はもう最大の故郷にな

り、兵庫代表が勝ち進むと、次も頑張れと熱くなる。

 

このように郷土愛で熱くなっている分には微笑ましく、純に国を愛する心は美しい

けど、他者(国)を排除するほどに加熱すると、一転、危険な様相を帯びる。

トランプ前大統領の自国ファースト、偏狭な愛国心を強要する大国、統治者に過

度の忠誠を誓わせる独裁国家、つい100年前の軍国日本も、そうだった。

過度の愛国心は、郷土を愛する心情を利用して権力者が煽り立てたものだ。

 

「郷土愛」は諸刃の剣・・・人間ってなまじっか知性があるばっかりに、厄介なも

のをしょいこんだもんだ。

 

さてオリンピックーー

開会式が深夜に終わるまで5時間もTVで見たが、理屈めいた演出には少し白けた

けど、よくできていた、と思う。

ただ、バッハIOC会長の開幕挨拶は、冗長で閉口したが。

目がしょぼしょぼになるのを我慢して見ながら、熱く冷静に日本選手の活躍を応援

しよう、他国選手の健闘にも拍手しよう、と思った。

 

      <オリンピック開会式>

   入場行進する日本選手団

  大坂なおみさんの手で点火された聖火(いずれもNHKテレビ中継から

  😹オリンピックって、にゃん?