最近、どうもお腹に力が入らない。
無気力?倦怠感?怠惰?老衰?
動くのが億劫で、本を読んでも20ページも読み進むと目がしょぼしょぼして、眠気に襲
われてページを閉じてしまう。
昼間でも、椅子の背もたれしてうつらうつら・・・これではイカン、と目を覚まして動こ
うと立ち上がると今度は足が重い。
で、昨日の5日は「家事」をさぼって、勤めから帰ってきた娘に冷蔵庫にある買い置きの総
菜で夕食準備してもらった。
これまで新しいメニューに挑戦する食事の準備は楽しかったが、最近は弱気になったのか夕
食準備している時にふと、火の不始末で火事でも起こしたら・・・と悪夢を「想像」して足
をすくませることもしばしばだ。
京都大学名誉教授で数学者、名エッセイストの森敦さんが、独り暮らしてガスの火が衣服に
燃え移り大やけどを負い、翌年、敗血症で82歳て亡くなった。
もうずいぶん前の事故だけど、最近そのことがしきりに心に浮かぶようになった。
昼間は独りだから、もしそんなことになったら誰が助けてくれるだろう、火を消してくれる
のだろう、と思うと、背筋が寒くなる。
80老の家事は危険と隣り合わせだねえ、とつぶやきながらそれでも台所に立つ。
だから、時には家事をサボるも安心・安全のためには良いのかなあ、と最近頭をもたげてき
た「怠け癖」の言い訳にしている。
こんなことをしきりに思うのは、加齢による気力・体力の衰えがひどくなっていく証拠か。
湿っぽい日記になったけど、「年寄りの火遊び」?にはくれぐれも用心、という自戒を込め
て恥を忍んであえて告白した次第^^
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<心に響いた名文>
若さにまかせて過ぎて来た日々は終って,ひとそれぞれの、もはや交わること
も少ない道を歩む季節が来たのだ。おあきはおあきの道を、おちえはおちえの道
を、そしておれは上方に旅立たなければならぬ。
藤沢周平「獄医立花昇控え④人間の檻」(講談社文庫)
🌸梅雨空を吹き払うように、鮮やかアメリカンブルー
ガーベラ、一輪まだ頑張る