リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

猫は怒っている

2019-03-30 12:00:24 | 日記
プロフィールにあるように、大の猫好きである。
一日中猫と過ごしていても、飽きることはない。
座椅子で本を読んでいると、そっと寄ってきて膝に飛び乗りゴロ
ゴロ喉を鳴らす。
わざと知らんぷりをしていると、「相手をしろ!」と本を小突く。
そうなったら私の負けで「はいはい」と、喉や首を撫でてやる。
それで彼女は満足、膝の上で長々と伸びて1時間ほど昼寝をあ
そばします。
こうして至福の午後を共有して、私もシェスタを楽しむのだ。
 
そんなかけがえのない猫なのに、なんと酷いことわざや比喩があ
るものよ。
ざっと思いつくままに書き出してもこれだけある。
 
 *猫に小判
貴重なものを与えても価値が分からないことの例えだが、なんで
「猫」なのか。
もっとも豚に真珠、馬の耳に念仏、馬耳東風と言ったのもあるから、
猫だけが貶められているのではないが。
それにしても人間の愚かさを動物に例えるなんて・・・
人間はそんなに上等、偉いのか。
 
 *ネコババ
拾ったものを隠して自分のものにすること。
猫は自分の汚物に砂をかけて隠すのは、清潔感の表れなのに、
人間のセコい犯罪に例えるとは!
 
 *猫は3年飼っても3日で恩を忘れる
猫は恩知らずか?
そうではない、人間に媚びへつらわない誇り高い本能の故の性
癖なのだ。
尻尾を振りまくって媚びる犬族とは一味、ふた味も違うと心得よ。
 
*化け猫
怪談には必ず登場するが、どうして?
確かに暗闇で光る眼で睨まれると不気味だけど、何も襲ったり取
って食おうと思っているわけじゃない。
夜間に犬と出合った方が恐いのに、だれも「化け犬」とは言わない。
 
 *泥棒猫
人の旦那を寝取った女に浴びせる言葉として…なんで「猫」なのか!
台所からイワシ1匹を失敬するささやかな習性が、人の旦那を盗っ
たごとく比喩されるほど重大なことなのか。
 
ほかに猫に関するマイナス・イメージの言葉として
・猫またぎ(猫も食べないまずい魚)
・猫まんま(ご飯に味噌汁をぶっかけた粗末な食事)
・猫背(姿勢が悪い例え)
・猫かぶり(本性を隠しておとなしくすること)…
・猫なで声(媚びるような声…これも感じ良くありません)…などなど
 
「猫」に関する言葉が多くあるのには、それだけ猫はミステリアスな
存在と言うことなのかもしれないが。
 
最後に猫の名誉のために、とっておきの格言を一つ。
  「惨めさから抜け出す慰めは2つある。音楽と猫だ」
               (アルベルト・シュバイツアー)
 
<旅の1枚>
モンゴルの少年
 
  

カメラは無事だった!

2019-03-28 11:45:50 | 日記
落としたり置き忘れた大切な物が、戻ってきたときの喜びを経験し
た人は多いでしょう。
 
先日、スーパーでカメラを忘れた。
帰る途中に気付き、真っ青になって引き返したところ、誰かが気
付いてレジに届けてくれていた。
大事なカメラは無事だった!
取りに戻った時はもうその人はおらず、お礼も言えなかったのは
残念。
このブログを通じて、せめて「ありがとう」を。
 
日本では落し物や忘れ物は、たいてい持ち主に戻る。
世界でも高レベルの安心・安全の国だからでしょう。
 
アメリカ人だったかな、日本で携帯を落としてあきらめて帰国した
のち、何日かたってその携帯が戻ってきた、と言うTVニュースを
見たことがある。
拾得物を受けた関係機関が持ち主を特定、国際便に託したのだ
ろうけど、大変な手間と時間をかけたことは想像に難くない。
落としたご本人は「信じられない!」と驚嘆したそうだ。
日本って、すごい国だなあ、とつくづく思う。
 
スイス旅行中に、ホテルの部屋にパスポートを忘れた。
全員チェックアウト手続きしていざ出発時に、フロントから「だれか
パスポート忘れていますよ」告げられた。
見れば私のではないか!
海外旅行では命に次いで大事なものはパスポート、と念じていた
はずなのに…まさに危機一髪のセーフ。
日本領事館のパスポート再発行には、まず1週間は足止めされる、
と言う。
「スイスだから戻ってきたけれど、ほかの国ならまず絶望ですよ」と
添乗員さんからきつくおしかりを受けた。
もう19年も前なのに、今思い出しても冷や汗が出る。
スイスアルプス・ツアーは天候にも恵まれ素晴らしかったが、人々の
最高の善意にも触れて、この国を一層好きになった。
 
少ない海外経験だけど、最も安全・安心な国はスイスのほかはアイ
ルランドだったと思う。
早朝から夜中まで、ひとりで散歩に出かけても不安を感じなかった。
 
「昼間でも街中の一人歩きはなるべく避ける」
「夜間はホテルから出るときは集団で」
「肩にかけた手荷物は手でしっかり押さえる」
そんな国がほとんどだったのに…。
 
<今日の1枚>
  トイレのカナさま
 
  
 

笑芸を軽視するな

2019-03-26 10:29:23 | 日記
前回に続いてTVへの苦言。
と言ってもNHKさんに対して。
民放のお軽いアナは、このさい論外…
 
NHKアナウンサーが歌番組などで、ときたま歌手たちと一緒にバ
ラエティに参加しているが、あれは止めた方がいい。
おしゃべりは商売だから当然上手いけど、お笑い芸の方はド素人。
所作はぎこちないし、笑う顔もひきつっている。
そんなド素人がお笑いステージにいるほど、しらけるのもがない。
観るに堪えない。
NHKBSの「BSにっぽんの歌」で司会している某アナウンサー君。
下手な芝居もどきはやめて、本来の番組司会のアナウンサー業に
専念すべきでしょう。
担当ディレクターにお願いしてみてよ。
 
  ♪…芸のためなら女房も泣かす 
    それがどうした文句があるか…♪
 
名曲「浪花恋しぐれ」にあるではないか。
芸とは恋女房も泣かすほどの覚悟で磨くものなのだ、と。
 
軽いノリのお笑い芸だって、人前で演じるのには相当な「覚悟」がい
る。
芸で人を笑わすということはとても難しいことで、ちょいちょいと台本
を読んだだけで身に付くものではない。
結婚式や宴会で、ユーモアあふれるスピーチで笑わす難しさを経験
した人も多いはずだ。
 
漫才、落語、吉本新喜劇・・・
笑ってもらってナンボの芸は、修業を積んで初めて得られるもの。
立派な芸なのだ。
ちょこちょこと芸にもならない「芸」を真似て、国民をシラケさせない
でくれ。
 
  ~餅は餅屋、馬は馬方、病は医者、歌は公家~
 
・・・と言うではないか。
 
「下手な鉄砲 怪我の元」。
本来の仕事を忘れ下手な「余芸」にうつつを抜かすと、ロクなことがない
ですよ。
 
<今日の1枚>
結城神社の枝垂れ梅
 
  

こんなCMは嫌だね

2019-03-24 10:57:42 | 日記
間もなくプロ野球のシーズン。
民放の番組はばかばかしいのが多いから、もっぱらタイガース中心の
プロ野球中継を観る。
民放には当然CMがある。
これは仕方がないけど、時々嫌なCMに出くわす。
思いつくままに拾ってみた。
 
 ★同じ内容のCMをワンカットの中で繰り返し流す。
CMの制作費を惜しんだわけじゃあるまいに、2度、3度繰り返される
と、全くイラつく。
選挙運動でも「連呼」はブッ、ブー!だよ。
  
 ★食べ物をおもちゃ扱いしたり、ふざけて食べる
食べることや食べ物は、生きることに欠かせない神聖なもの。
明るく楽しく食べるのは結構だが、べらべらしゃべりながら行儀悪く頬張
ったり、街中を歩きながら食べたり、中には食べ物をまき散らすような
「おふざけ」もある。
食べ物をなんだと思ってんだ、とツッコミたくなるねえ。
一粒のコメもおろそかにするな、と子供のころから叩き込まれたので、食
べ物を粗末にするような風潮は許せない。
 
 ★よく聞き取れない声で絶叫する
 ★やたら思わせぶりで何の商品かよく分からない
私の耳や頭が悪いのか、何を言ってるのか意味不明、言語不明瞭のセリ
フで絶叫する意図が分からない。
商品のイメージを壊しているとしか思えない。
反対に静かだが、思わせぶりな映像ばかり流して商品名を明かさない
(いや、明かしているのかな?)のも困りものだ。
 
 ★inspire the next…のような横文字を流す
英語でしゃべればなんでも立派で一流と思ってるのかねえ。
幕末黒船以来の横文字コンプレックスに付け込むのは、欧米崇拝時代の
遺産,残滓?
日本人をバカにするな、と横文字に弱いニッポン老児は怒っている。
「inspire the nekxt」のイミが分かる日本人は、どれだけいるのか?
「このハイセンスが分からんヤツは、お呼びじゃない」というなら、なんとい
う傲慢企業だろう。
 
 ★試合が始まっても長々とCMを流す
 ★試合の途中で突然CMが割り込む
いよいよプロ野球開幕、TV中継で一喜一憂のシーズンも幕開けだ。
さあ始まるぞ、と期待してTVをかけても、長々とCM・・・
やっとCMが終わったら、試合が始まり2人目の打者が立っている。
ひどいのになると先頭打者ホームランが見られない・・・なんてのもあった。
VTRで見せてもらっても、揚げ直しのトンカツみたいで、おいしくない!
また熱戦の途中で「ここからは〇〇の提供で放送します」といきなり中断し
てCMが割り込み、盛り上がった気持ちに冷水をぶっかける。
高い放映料を払っているのだから、元を取ろう詰め込む気持ちだろうが、
視聴者無視のさもしい根性だね。
こんな企業の商品は絶対買ってやらんから覚えておけ!と画面に毒づく。
 
 ★こましゃくれた子供にするな
子供のCMはかわいいと思うことがあるが、中にはこましゃくれた(小生意気)
なガキも登場する。
観ていて不愉快である。
子供は本来、純で・かわいく・まっすぐ、なのだ。
小汚い大人の思惑、商魂で汚してほしくない。
 
…とまあ、独断と偏見の思いのたけをぶつけました。
まだまだあるけど、言い出したらキリがない。
お気に触ったCM制作者や企業がありましたら、ご寛恕くださいますように。
 
<旅の1枚>
コルコバードの丘(ブラジル)
 
  

大震災とリュック

2019-03-22 10:02:59 | 日記
「大震災とリュック」
何やら判じ物めいたタイトル。
 
タネを明かせば阪神淡路大震災(1995年)から、リュックサックが急
速に普及したということ。
破壊された建物の瓦礫が散乱した不安定な道を、注意しながら黙
々と通勤した経験をお持ちの人も多いだろう。
JRや阪神、阪急が止まり、各地から応援に駆けつけてくれたバスに
分乗して職場に急いだ。
ライフラインが寸断し風呂にも十分入れないため、車内は埃っぽくて
汗臭く、些細なことから怒鳴り合う、ささくれた空気が充満していた。
 
混雑した車内や瓦礫道路では、アタッシュケースや書類カバンはと
ても邪魔だったので、荷物をリュックに詰め込んで歩く「震災ルック」
が自然に生まれ、愛用されるようになった。
リュック姿は終戦時の風景によく登場したが、その後は小学生のラン
ドセルぐらいになっていたのに。
 
あれ以来私も、リュックが手放せない。
旅行はもちろん街歩きやウオーキングでは、タオル、スポーツドリン
ク、カメラ、タオル、折りたたみ傘、文庫本など七つ道具を忍ばせ背
負っている。
途中でスーパーに寄って夕飯の食材の買い物にも対応できる。
両手が空いているから歩きやすく、こんな便利なことはない。
 
大震災の辛い経験から流行ったリュックだが、今やビジネスマンの
スーツ姿にビシッとリュックを決め、若い女性にもかわいくファショナ
ブルなリュックがもてもてだ。
 
リュックのほかに震災を契機に流行ったものはマスクとスニーカー。
マスクもは震災後の埃っぽい空気を避けるため。
スニーカーは瓦礫の中でも歩きやすいため。
今では、日本は世界に冠たる?マスク愛の国とか。
実際外国人には、日本人のマスク愛に興味津々らしい。
(ただ外国では、マスク姿でコンビニなどに入ると強盗とみなされる危
険性が大、用心しよう)
スニーカーも大流行で、最近はスーツ姿でも似合うスニーカー・ルック
はいかが、と新聞に出ていた。
 
震災ルックや震災グッズ・・・
大震災は文化の世界にも影響を与えているいるんだと、改めて思う。
 
<今日の1枚>
椿と勿忘草の小花