料理をするようになって久しい。
TVで男の料理番組が登場して以来、私もよく見た。
以前は男の料理と言えば、ほとんどプロのシェフが作り、普通のオトコ
はあまり厨房に立たなかった(立つのを良しとしなかった)ものだが、
今では男たちは嬉々として包丁を握っているのを見かける。
食いしん坊の私は、もともと料理には興味があったが、連れ合いから
「私がいなくなったら食事はどうするのよ」とよくと脅されたこともあって、
時々簡単な料理ぐらいは作らされた。
その時は死を予感していたわけじゃあないだろうけど、いなくなって
本格的に料理を作らざるを得なくなって、15年になる。
今では娘が休みの土日以外は毎日、食材仕入れからクッキングまで
一手に引き受け、主夫業をこなしてる。
レシピとにらめっこしたり、TVの料理番組を見て「これなら作れそう」と
挑戦したり…
献立は肉と魚をなるべくバランスよく取り入れ、野菜も欠かさずに。
少し多めに作り、翌日の昼のおかずに回したり…主夫の浅知恵を絞
っている。
ところで料理には当然、火がつきもの。
不注意から火事でも起こせば取り返しがつかない。
細心の注意を払いながらガスコンロをひねる。
最近のガスコンロは空焚きすると、自動的に火が消える仕掛けになっ
ているのである程度安心だけど、それでも煮炊きしているときは台所か
ら離れないようにしている。
これまで空焚きしてヒヤリとしたが、ガスが止まっていて事なきを得た。
それ以来、やむを得ず離れるときはキッチンタイマーをセットして持ち
歩き、用心している。
揚げ物しているときは、油をひっくり返さないように注意も必要だ。
火を使ったり刃物持つ時は緊張感を伴うので、最高のボケ防止なるら
しい。
前日の献立内容は忘れても、食べたかどうか思い出せなくなったら重症、
と聞いた。
そんなのは嫌だからねえ。
献立に「困った時はニックジャガー」・・・と、ダジャレを思い浮かべながら
肉じゃがを作ることにしている。
私の数少ない得意料理の一つだ。
<今日のアルバム>
花壇は夏・模・様