リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

心震わすプロ根性

2023-09-25 09:38:58 | 読書

9月23日(土)目が覚めたらぐっと涼しくなっていて、やっと秋が来た、と実感。

8時45分に起きて部屋の温度計を見たら26度。さわやかな気分で雨戸を開ける。

このまま涼しい日が続くとよいのだけど。

心地よい風が明け放した部屋を通り、「秋日和」が午後も続く。短パンでいると

少し寒いくらい。昨日まで昼間もクーラー、汗でじっとりした不快な日だったの

とえらい違い。このまま秋本番と願いたいが、まだ30度を超える日が来るらしい。

 

ネットニュースを見ていたら、J1(ジェーワン)サッカーチームのホームタウンの

ある市と市議会が職員と議員に、ユニホームを着用して市議会本会議に出席するよ

う求められ、物議をかもしているという。議場で市議会議員や職員がまじめな顔し

てサッカーチームのユニホームを着ている写真を見て、思わず笑ってしまった。

ホームタウン上げて熱烈応援するのは微笑ましいが、何もユニホーム着用まで強制す

ることはなかろうに。

阪神タイガースが18年ぶりに優勝に浮かれて、甲子園球場のある西宮市や、阪神球団

事務所ある大阪市の市議会や職員が、縦じまのユニホームを着用させるだろうか。

熱烈なトラキチで、18年ぶりの優勝はとてつもなくうれしいが、もしそんなことにな

ったら「アホかいな」と、笑うだろう。

大阪府、兵庫県で共同の阪神優勝パレードは行うらしいが、これは楽しみにしている。

 

24日(日)9時45分に起きる。寝坊した。空は秋晴れだけど少し蒸し暑い。

昼前から千切れ雲が出始め、秋の風情が濃くなった。

 

今日はお墓参り。長女の運転で3人で出かける。8月はあまりの猛暑で来てあ

げなかったので、2か月ぶりの墓参となった。

周りのお墓に花が供えられているのは、お彼岸中日にお参りしたからだろう。

 

町内の花友さんが、ダイアモンドリリーの球根を持ってきてくれる。彫り上げ

た球根を植えるついでにお裾分けしてくれたようだ。昨年秋にもいただいたの

で、また鉢植えで楽しめそう。

   <ダイアモンドリリーの球根>

泣かせたねえ、昨夜の阪神大竹投手のヒーロー・インタビューでのコメント。

優勝が決まってからの初登板だったので、アナウンサーは消化試合での投球は

いかが、という意味のことを問うたところ「順位が決まっているので、消化試

合と言われるのですが、人生で今日しか来られない人もいらっしゃると思うの

で」と答えている。今日しか来られないファンのためにも、手抜きせずに一生

懸命投げた、というのだ。大竹投手の声が流れた神宮球場は歓声に包まれた。

消化試合だから、自分の記録だけを意識した「適当に」プレーする選手が多い

のに。なんという真摯で、心震わすプロ根性だろう、と思わずウルウルしたね。

大竹投手は現役ドラフトで昨年、ソフトバンクから阪神に移籍した。今季、大

ブレークして12勝をマークした阪神投手陣の稼ぎ頭。ソフトバンクはどうして

こんな凄い投手を放出したのだろう、と球界でささやかれているようだ。

  🥎 泣かせるプロ根性を発揮した大竹投手 🥎


心とろかすような

2022-12-09 13:46:21 | 読書

12月7日(水)8時40分に起きる。寒く、薄曇りで太陽の光は弱い。起き掛けに見た部

屋の温度計は、10.2度をさしており一番寒い朝のようだ。

こんな寒い夜は暖かい豚汁にしよう。昼前、買い出しに行き豚バラ肉、大根、ゴボウ、油揚

げを仕入れる。買い溜めの人参、里芋を加えて・・・レシピ参考に具たくさんの豚汁が出来

上がった。

最近、「なんか違うなあ」と首をかしげることが多くなった。今夜の豚汁もそうだ。

レシピ通りに作ったはずなのに、味に「コク」が無いというか、ぴんと舌に響く心

地よい刺激が感じがしないのだ。どうしてだろう。

現役を退いて、本格的な外食と縁が薄くなって10数年、味覚もボケてきたのだろう

か。年を重ねるにしたがって、味の好みも変わってきたのだろうか。

最近「これは旨いなあ!」と納得できる料理がほとんどないのは、悲しいことだ。

 

仏さんの花が枯れてきたので、新しくする。薄いピンクのストック、黄色と赤のガー

ベラ、ピンクのカーネーション、青いスターチスなど、投げ入れで花瓶に活ける。

 

8日(木)9時15分に起きる。寒い朝、布団から出るのがだんだん勇気がいるようになっ

た。

読書の愉しみは、物語の世界にはまり込んで、笑いや涙、スリル、時代風景などを味わ

うことだが、新しい作家に出会い、新鮮な感動を体験することも、また楽しい。

小川糸さんの「ツバキ文具店」(幻冬舎文庫)を読みふけった。意表を突く内容と展開、

全編に漂うユーモア、登場人物に優しく包まれる、心とろかすような気分にさせる楽し

い名作。(宮部みゆきさんの小説タイトル「心とろかすような」を借用、感謝)

 

文具店を営むかたわら手紙の代書屋を請け負う20代の女性、名前は鳩子だからポッポ

と呼ばれている。その友人たちもバーバラ婦人、無骨だけど心優しい男爵、水玉模様の

服を着ているマダムカルピス、キュウピーそっくりだからQPちゃん(5歳)、名前は

ハンコ(帆子)で先生(ティーチャー)からハンティーだったが、パンを焼くのが好き

だからいつの間にかパンティーになったなど、愉快なニックネームで呼び合っている。

代筆を請け負う手紙は、友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙など風変わりな

ものが多い。ポッポは依頼者の心に寄り添って書くうち、自分の生きざまや仲たがいした

まま逝った祖母への想いに気付いていく。小説の舞台となっている鎌倉の四季、お寺や街

の雰囲気も色を添える。

「弔意の言葉は普段より薄い色の墨でしたためるのは、悲しみのあまり硯に涙が落ちて薄

まったため、という意味合いがある」とも、教えられた。

続編の「キラキラ共和国」(幻冬舎文庫)もアマゾンに注文、間もなく届く。 

 

   文中には「借金お断り」など、代筆手紙が添えられている

  


卑しい心根

2022-03-19 11:53:41 | 読書

3月17日(木)9時に起きる。窓を開け薄曇りの空を見上げる。部屋に飛び込んで

きた朝の空気は少し冷たくなっているが、乾燥気味で風はさわやが。

新聞もテレビも、昨夜の東北の震度6強の地震を大きく伝えている。死者3人、けが

人が300人以上も出たことに驚く。走行中の東北新幹線の17両のうち、16両が脱

線したことには肝を冷やした。

いつになったら地震や風水害の悲惨なニュースと縁が切れるのだろうか。災害大国と

いうありがたくない名前を冠した日本の宿命とはいえ、暗澹とした気持ちで地震ニュ

ースを見入る。

 

購読している新聞の夕刊に「文庫 週間ベスト10」欄がある。今日は日ごろ愛読し

ている作家3人の新刊文庫本がベスト10入り。①宮部みゆき「きたきた捕物帖」、

③高田都「あきない世傳 金と銀⑫」(角川春樹事務所)、⑩西條奈加「隠居すごろ

く」(KADOKAWA)。3冊ともアマゾンから取り寄せており、今は 宮部ワールドの新

シリーズ「きたきた捕物帖」を楽しんでいる。

 

18日(金)金曜日は朝寝坊は厳禁。コープこうべ家庭係の配達日で、9時20分に

配送車の前に行かなければならない。小雨降る中、注文品を受け取る。

部屋の気温は昨日までのぽかぽか陽気が一転、最高気温も10度ちょっとで、寒い。

しまっていたダウンのベストを慌てて取り出して着る。1日中雨が降りやまず、花壇の

草花にはたっぷりと恵みの雨となったが。

 

大国ロシアの大統領の言葉には、品位のカケラもない、下劣極まりなく、これが大国

指導者の言葉だろうか。おぞましい。吐き気を催しませんか。これほど厚顔で言葉の卑

しい指導者を知らない。言葉に神宿ると日本では、古来から言霊として大切にしてきた。

でも人間をクズやハエという言い捨てる言葉に「悪魔」を見る思いだ

  ロシア国民は、真の愛国者と人間のクズや裏切り者を常に見分けることが

  出来る。口の中に入り込んだハエを道端に吐き捨てるように排除するのだ。

 

今回のウクライナ侵攻で、ロシアは3つの点で決定的に負けている

  1. ウクライナの予想はるかに超えた抗戦
  2. 世界世論を味方に引き入れたウクライナの情報戦
  3. 気に入らない人に対する、プーチンの「クズ、ハエ」発言に象徴する卑しい心根

 

  🌸早春の香りふりまく沈丁花

  🌸清楚なユキヤナギ


幻想の但馬・安国寺ドウダンツツジ

2021-11-11 10:50:47 | 読書

9日 寝坊癖がついてしまったが、今朝は8時30分に起きる。早い方かな、と勝手に

思う。

明け方雨が降ったようで、地面も庭木も濡れている。1日中どんよりした天気で、昨日に

比べて北風がやや強く寒い。

朝刊に但馬の安国寺の紅葉したドウダンツツジの写真が掲載されている。このお寺の北斜

に植わっているドウダンツツジは、秋には見事な紅葉に染まり夜はライトアップされる。

座敷からの眺めは額縁に収まったような絵になることから、大勢の観光客を集めている。

昨年はコロナ禍で鑑賞は中止になったとか。

9年前の11月に写真ツアーに参加して、押すな押すなの人たちに混じってライトアップ

された写真を撮ってきた。新聞記事で思い出し、お蔵入りの懐かしい古い写真を引っ張り

出した。スローシャッターで撮るので、動く人たちがブレて幻想的な影絵の写真となった。

 

<昼餉>ごはん、昨夜の残りの里芋の照り焼き、デザートは富有柿。

 

いつもの駅前の理髪店で念願の散髪、オトコマエにしてもらった。整髪と髭剃

りのシルバー料金で1200円。

襟足をもじゃもじゃ覆っていた髪の毛を短くカットしたので、スースーして寒い

けど、これで年内は何とか過ごせそう。

 

帰りに精肉店に寄って生のビフカツ(2枚780円)、牛肉の佃煮(1188円)、

揚げたて芋の串カツ(2本160円)を買う。サラダなどほかの総菜は勤め帰りの

娘に頼む。

 

<夕餉>ごはん、ビフカツ、牛肉の佃煮、串芋カツ、ブロッコリーのサラダ、

昆布の佃煮、梅干し。

 

10日 8時35分に起床。少し寒く、やや強い風も冷たい。ここ数日暖かかった

日もこれで終わりか、ざわざわ風に揺れる庭木を見ると初冬の季節を感じる。

カナも寒いのか、ちょこちょこ寄ってきて膝に飛び乗る。読みかけの本をわきに置

いて暫く相手してやる。 

兵庫県内は軒並み今季最低の気温だったとか。暫く平年より低い日が続くという。

 

・買い出し 鶏むね肉ミンチ154円、銀鮭塩焼き596円、レンコン274円、

もやしとニラのミックス野菜98円、揚げナス甘辛煮(総菜)248円、トマト

3個入りパック398円、ニンニク198円、インゲン158円、缶入り昆布茶

328円、富有柿3個384円。

 

<夕餉>ごはん、レンコンと鶏肉ミンチのカレー炒め、銀鮭の焼き魚、もやしとニラ

の炒め物、揚げナス(総菜)、昆布の佃煮、梅干し。

 

   📚心に響いた名文📚

年を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時に初めて老いる。

歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ

              サミュエル・ウルマン「青春」

 

   幻想の但馬・安国寺ドウダンツツジ

 添乗員さんにモデルになってもらう


名著「富士日記」に浸る

2021-09-26 13:20:15 | 読書

コロナ自粛で外出が極端に減ったのに加え、足も弱ったこともあって歩く距離が極端に

減った。

このままじゃ体力低下、老化のスピードがさらに加速しそうで、81歳の誕生日を目前

に迎えて空恐ろしく感じる。

下手の横好きのカメラも持ち歩くことはなくなり、もっぱら庭の花や飛んでくるチョウ

たちの写真を撮ってごまかしている。

 

幸い、前から読書の習慣があるので家にいても退屈することはないのが嬉しい。

本屋に行く楽しみを味わうことがなくなり淋しい限りだが、幸い読みたい本はアマゾン

で検索したらたいてい間に合うから、どんどん取り寄せている、ありがたいことだ。

 

最近はまっているのは武田百合子さんの名著「富士日記」(中公文庫)。

百合子さんは文豪武田泰淳夫人で、二人とも故人になって20年以上たつが、今でも

輝き続けているロングセラー。

富士山麓に山小屋を建てて、夫の泰淳氏と13年間過ごし地元人たちや山荘を訪れる

大岡昇平さんたちとの交情と、日常生活の何気ない日々を日記に記し、「正確明晰な

事物への視線、短い述懐のことばが、心に一枚一枚たまってゆく」と水上勉氏らが絶

賛する現代日記文学の記念碑的な「富士日記」を書き上げた。

前々から読みたいと気になっていたが、このほどやっと上、中、下の3冊を取り寄せ、

百合子ワールドを楽しんでいる。

同時に本棚の隅っこに放り込んでいた夫の泰淳氏の大作「富士」(中央公論社)を取り

出して併読しているが、こちらの方は戦時下の精神病院で繰り広げられる狂気と正気の

物語。

まだ3分の一程度しか読み進んでいないが、学生時代に読んだドストエフスキーの

「罪と罰」を思わせる、大変重い内容だ。

「富士日記」も「富士」も、ここでは内容に立ち入ることはしないが、コロナ自粛

でたっぷりある時間をフルに使って読書三昧に浸れることは幸せなことだ。

 

読書していて素敵な言葉に出会うことが多い。

その都度そのページに「しおり」を挟んで時々読み返したり、抜き出してパソコンの

「私の好きな言葉」のページに取り込んでいる。

「富士日記」にもたくさんの素敵な言葉や思わず頬が緩む楽しい記述が出てくるので、

しおりがにぎやかに挟まった。

 

   📚心に響いた名文📚

  この世の名残.夜も名残。死にゆく身を譬ふれば。あだしが原の道の霜。一足づゞに

 消えて行く。夢の夢こそあはれなれ。

 あれ数ふれば暁の。七つの時が六つなりて残る一つが今生の。鐘の響きの聞納め。

 寂滅為楽と響くなり                近松門左衛門「曽根崎心中」