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銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

イントネーションありき?

2019-12-18 15:24:34 | 季節

 歌の間を取るときにいつも感じることですが、歌詞の中で

伸ばしてもいい語とそうでもないものがあって、そのことを

native speakerは、考えるまでもなく自然に発声していますが、

日本人の場合には、どうしても何か抑揚をつけようとするきらいが

あるような気がします。 そうすると、歌謡曲的、というか、

英語の歌らしくない節回しになって、言ってしまえば「ダサい」

ことになるようです。

 

 つまり、日本語はイントネーションでの表現が基本にありますが、

英語は強弱のアクセントが大きな部分を占めている、という、

言葉としての形態の違いによるものです。

 

 そう言えば昔、国語学の権威の金田一春彦先生が、講義の余談で

「最近の(数十年前ですが)日本語の歌の抑揚が、美しい日本語にはあるまじき

ことだ、と学者の間で憤慨しまして、みんなできれいな歌を作ろう!という

試みをしたことがありました」と語っていらっしゃったことがあります。

 その曲は何だったのか、覚えてもいないし、実際に歌ってはくださらなかったと

思うのですが、「正しい日本語の抑揚で」(ここは上げるべきではないとか)

作られた歌だって、それでヒットするわけでもないでしょうし、歌いたくは

ならないんじゃないかな、とも思います。

 

 ふと思い出した一コマでした


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