銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

ジャズ的な

2019-10-18 14:04:20 | 

 およそアートとか芸能は、「見様見真似」で始まります。

細かい技術は先達に指導していただくほうが速い、という場合もありますが、

結局は「聴いたまま、見たまま」になぞってやってみて、さらに自分風な

やり方で身に着けていく、ということしか、会得の方法はありません。

 

 「どう歌えばジャズっぽいか」なんて、教えようとしてもできないし、

教わってもできないものはできないんですもの。

 

「こんな曲だ」とか「こういう気分を表現したい」という明確な意思があって

しかも作曲家が意図した流れとハーモニーに沿って、さほど大胆でなくとも

その人らしい心地よさを追求できるなら、それが立派な「インプロビゼーション」

の一つになるわけです。

 「なんでもいいから、2コーラス目は違うメロディーを考えて変えて

歌いなさい」などというアドバイスが、もしあるとしたら、それは

音楽を壊すことになる、と私は思っています。

 

 もともとの曲は劇中のバラードとしてできたものを、アドリブを回す演奏で

使うためにリズムを大きく変えたり、速いテンポにしたり、というのは、

もちろんジャズの楽しみの一つです。 でも、歌詞をつけて歌う側であれば、

本当に楽器のようにソレに参加できるのでなければ、歌と声と表現力の範囲内で

できるだけ自分も共演者もオーディエンスも心地よくなる表現を目指すのが

真っ当な楽しみ方だ、と固く信じております

 

 今宵は、夜は二度目の登場

バリトン・サックスの大御所にして、とっても楽しい呑み仲間

原田忠幸さんのトリオですw/森田潔(P)谷口雅彦(B)

秋の夜長、月は見えずとも、心に月明かりを灯す「凄い」演奏と

思わず笑っちゃう(ナゼ)面白トークを、あなたも

ぜひ経験してくださいませ。

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