
曲が終わるとジャンボ氏「会ったばかりでつれないね」
・・・「今は別れなきゃならないけど、またすぐ会えるからね。涙をふいておくれ」
なんて歌詞の内容を踏まえてのジョークです


お返し

袴「愚かなりし、わが心・・・ジャンボさんの場合は”私バカよね"と言います

ちなみに「愚かなりし」ではなく「愚かなり」です。
「し」という一文字がついただけで過去(完了)形。
「愚かなりし」だと「(あの時は)本当にバカだったなあ」
「愚かなり」だと「(今現在も)本当にバカなんだよね」
邦題は語呂やニュアンスを大事にして、文語が使われたものに名訳が多いのですが
先日"No Moon At All"を歌って
「月さえもなく、真っ暗で静かな夜の中でまったりイチャイチャしようよ、という歌詞で」
と説明したら、酒井一郎氏
「月とてもなく、じゃなかったっけ?」
私「おお



「・・・さえも」と「・・・とても」の違いについて、うまく説明できないのですが、
少なくともこの「・・・とても」は「とても・・・(=very much)」とは違い、イントネーションも
逆になります。
さらに"Wrap Your Troubles In Dreams"の演奏後、土井さんが
「これには邦題あったっけ?」
酒井「悲しみは夢に包んで、でしたかね」
土井「スゲ~~

別に歌詞の内容をすべて理解しなければならないというものではないけれど、
佳き時代のスタンダードの数々を自在に演奏している人たちの感性は
題なんて曲認識の番号くらいにしか考えていない演奏者とは
実際一味もふた味も違うのです


(十手持ちにあらず


美しいアメリカの音楽を江戸ノリで

存分に楽しんでいただけますよう・・・
